モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

会議室に貼っておくべき6箇条



イデアがなかなか出てこない会社、組織があります。社内会議を行っても

  • ・いつも同じようなアイデアしか出てこない
  • ・他社のモノマネのようなアイデアしか出てこない
  • ・過去にやった事しかアイデアしか出てこない

そんな組織は、なぜ、アイデアに詰まるのでしょうか?逆に、アイデアがどんどん出てくる組織は何が違うのでしょうか?





まず、アイデアとは何でしょうか?アイデアとは、「突飛で、誰もが考えた事がないほど、斬新でユニークな考え方」のように思いますが、実はそうではありません。アイデアとは、名著「アイデアのつくり方」で著者のジェームス・ウェブ・ヤングは以下のように定義しています。



「アイデアとは、既存の要素の新しい組合せ以外なにものでもない」


ほとんどのアイデアは、今までに全くないものではありません。ほとんどは、「既存の要素の新しい組合せ」でしかないのです。

アイデアのつくり方

アイデアのつくり方

「既存の要素」とは何でしょうか?「既存の要素」とは、あなたが、今まで培ってきた「知識」「体験」のこと。今まで収集してきた「情報」のこと。





イデアがなかなか出てこない会社、組織、人があります。そんな組織が、なぜ、アイデアに詰まるかというと、メンバーの頭の中にある「既存の要素」が、固定化されてしまっているからではないでしょうか?





組織メンバーの中には、たくさんの「既存の要素」が存在するのですが、「アイデアを創出しようとしたときに使う既存の要素」は、「いつも同じものばかりしか使わない」というケースが多いのです。山ほどある「既存の要素」の中のほんの一部だけしかアイデアに利用されないのです。





「アイデアに利用される既存の要素」の数が少なければ少ないほど、新しい組合せの数も減ってきます。出てくるアイデアも、同じようなものばかりになってしまうのです。





なぜ、私達は「たくさんある既存の要素」の中から、一部の固定化されたものしか、アイデアに利用しようとしないのでしょうか?
「アイデアのヒント」の中で、著者ジャック・フォスターは、以下のような心構えが、アイデアを出すためには必要だと行っています。

  1. もっと楽しもう。楽しむ事からしか、アイデアは生まれない。
    仕事を楽しめている人、仕事を楽しもうという人からしかアイデアは出てこない。ユーモアとあらゆる創造力は表裏一体の関係にある。つまらないものや、退屈なものをやっている時に、アイデアなど出てこない。リラックスして、楽しむ事が、アイデア創出の第1の条件である。


  2. 唯一の正解を探そうとしない。「一つの問題には、何百という解き方がある。正解は無数にある」と信じる
    イデアは、学校のテストとは違う。一つだけしか正解がないものは稀である。


  3. 数百もある解答の中の一つくらいなら、誰でも導き出すことができる。

    自分に疑問を持たず、「自分は良いアイデアを出すことができる存在だ」と自分を信じる。高いセルフイメージを持つ。

    「自分が出すアイデアなんてくだらない」と思った瞬間から、萎縮してしまいユニークなアイデアは出てこなくなる。自分ならアイデアを見つける事ができると思う人は、アイデアが出てこなくても諦める事がなく、プレッシャーで焦りを感じる事はない。執着心と心の余裕がアイデア創造には大事になってくる


  4. イデアを手に入れた状態(賞賛され、感謝され、報われた状態)をイメージして、アイデアを出していこう





  5. 優れた創造力とは、子供に戻れる事だ。見るもの全てがクエスション!

    イデアが必要とされる今、大人の自分を捨て、6歳児の子供に戻ろう。

    大人や業界人が「わかりきったこと(常識)」の先にアイデアがある。子供のように恥ずかしさを忘れて、「なぜ、そうなのか?」と常識に疑問を持とう。子供のように、前例を忘れよう。子供のようにルールを破るのを是としよう。バカになること、論理を捨てることを是としよう。


  6. 笑われる事を恐れるな。勇気を持とう。
    あなただけでなく、誰でも笑われる事は怖い。「ユニークなアイデア」であればあるほど、笑われる可能性は高い。それを恐れていたら、素晴らしいアイデアなど出てこない。たくさんアイデアを出すことが大事であり、その中から真に価値あるアイデアは出てこない

会議をする場所に、これらの言葉を掲げられるとどうでしょうか?

イデアを出すには、フレームワークや手法、ノウハウも大事ですが、これらの心構えがもっと大事なような気がします。

アイデアのヒント

アイデアのヒント

<おまけ>日常においてのアイデアを出す習慣をおまけで追加

  1. 見ると眺めるは違う。好奇心をフルパワーにして、「見る」ことを習慣化しよう
    通勤時に、たくさんの車を目にしたと思います。その中で、覚えている車はありますか?ほとんどの方は覚えていないのではないでしょう。それを「眺める」と言います。私達の目はたくさんのものを見ていますが、それが全て意識に入ってくるのではありません。頭に残ったものだけが、見えているのです。「見る」には、好奇心が必要。私達が好奇心を持ったものだけが「見える」のです。

    「既存の要素」が増えれば、増えるだけ、新しい組合せの可能性が増えていき、良いアイデアが生まれる可能性がでてきます。日々の暮らしの中で。好奇心を持ち、「見る」ことで、「既存の要素」を増やしていく必要があるのです。
  2. 型にはまった生活、ワンパターンの生活から抜け出そう
    ワンパターンの暮らしでは、「既存の要素」が増えない。自分が好んでやりそうのない事などを、あえてやる事で、「新しい要素」を取り入れる工夫をしよう