意志力とは何か?意志力を高める為に知っておくべき7つの正体
仕事は楽しい仕事ばかりではありません。
嫌な仕事、退屈な仕事、苦しい仕事等、ネガティブな仕事はつきもの。
ネガティブに感じる仕事を、どう楽しくしていくのかがこのブログの大きなテーマなのですが、現実には楽しくする努力をしてもどうしてもネガティブに感じる仕事は存在します。
「嫌だけど(苦しいけど)、やらなければいけない仕事」は存在します。
それを私達は乗り越える必要があります。
そこで必要になるのが、「苦しくても、やりきる」という意志力です。
そんな意志力を高めるにはどうやればいいか?をまとめた「WILLPOWER 意志力の科学」という先日読んだ本が大変役立ちました。(特に私などは、性格が人格適応論で言えば「発明家型」が強いため、楽しいことだったら人一倍懸命に取り組むが、気が乗らないことだとやらないという性格傾向が強いため、この意志力の強化は自身の弱点強化には不可欠なテーマだったりします。*無料から分かる性格分析はコチラにアクセス頂くと簡単にできます〜UPシステム自己分析版〜)
まずは本書から、意志力の正体を整理してみましょう。
- 意志力とは、自分をコントロールする力。誘惑に負けず必要な事をやり抜く力
- 物事を成し遂げようとすると、楽しい事ばかりをやるワケにはいきません。気の乗らないこと、難しい事、嫌なことをやり抜く必要があります。
例えば、ダイエットで考えてみましょう。ダイエット実現には好きなカルビも我慢する必要があるし、毎日の運動も欠かせません。それを実行しようとすれば、「焼肉パーティのお誘い」といった誘惑や、体が筋肉痛で動きたくない日等も存在します。そのような誘惑や、困難に負けず、自分をコントロールし続ける力。これこそが意志力ということです。
- 物事を成し遂げようとすると、楽しい事ばかりをやるワケにはいきません。気の乗らないこと、難しい事、嫌なことをやり抜く必要があります。
- 意志力は4つの場面で必要になってくる。
- 意志力が必要な場面は大きく4つのカテゴリーです。以下のような場面を乗り切る為には強い「意志力」が求められます。
- 思考のコントロールが必要な際
(例えば、忙しさに追われてしまい次から次にやるべきことが発生してくる中、どう今やっている一つのことを集中して考えるか?或いは、心配事がある為に、うまくいかない事ばかりが浮かんでくる中、マイナス思考をふりほどき今考えるべきことに思考を集中させるか?等々)
- 感情のコントロールが必要な際
(例えば、大きな失敗をして上司から叱られて落ち込んでいる状態から、どう気持ちを切り換えるか?或いは、嫌なクレーム客への対応への仕事を任されてブルーになっている状態から、ニコッと笑顔でお客様の前に出るにはどう感情をコントロールするのか?等々)
- 衝動のコントロールが必要な際
(例えば、貴重な時間を奪うインターネットやゲームの誘惑から、自分をどう守るか?ダイエットしている時、甘い物からの誘惑をどう回避するか?禁煙をしている際、タバコを吸いたいという衝動をどう抑えるか?等)
- パフォーマンスのコントロールが必要な際
(例えば、退屈で単調な作業を任された時、集中力どう保ちながら仕事をしていけばいいか?納期間近でハイスピードで仕事を長時間やり続ける必要があるが、どう集中力を切らさずにやれるか?等々)
- 意志力が必要な場面は大きく4つのカテゴリーです。以下のような場面を乗り切る為には強い「意志力」が求められます。
- 意志力は筋肉と同じである。
- 意志力は筋肉と同じように考えると分かりやすい。
一つが、意志力も筋肉と同じように、量には限りがあり、使いすぎると疲労・消耗していく。意志力が消耗していくことを自我消耗と呼ぶ。自我消耗が進めば、どんどん思考や感情、行動を規制する力が弱まっていき、必要なやるべきことがドンドン疎かになってしまいます。全ての種類の行動で用いられる意志力は、同一の意志力であり、有限の資産です。(ダイエットに必要な意志力も、嫌な上司に愛想を振る舞わなければいけない意志力も「、「同じ意志力」ということ。一つの意志力を、色んなものに分配して使っているということ。)だから、つまらない事に意志力を使ってしまい、肝心なやるべき事に意志力が使えないといった本末転倒になってはダメ。限りある意志力を何に対してどう使っていくのか?という戦略思考が求められるのです。
又もう一つ筋肉と似ていることは、意志力の量は訓練により増やす事ができるということ。適切な筋トレをやれば筋肉量を増やせるのと同じで、適切なトレーニングを行えば、意志力の量も増やすことができる。
- 意志力は筋肉と同じように考えると分かりやすい。
- 意志力は、血液中のグルコース(ブドウ糖)がエネルギー源で発生している。
- 意志力は過信してはいけない。
- 意志力は自分が思っている以上に弱いものである。
私達にはホット・コールド・エンパシーGAP(冷静で心穏やかな時には、激情に駆られ誘惑に囲まれて熱くなっているときの行動は理解できない)というものが存在する。
お腹がいっぱいの時には「ダイエットなんか楽勝だ」などと考えて、月に5キロ、10キロ痩せようなどと目標・計画を立て行動しがちになる。その際には、空腹時の時は食べるのを我慢するのは大変さや、それを数ヶ月間維持していこうとする際の困難さは想像できず、非現実的な計画を考えてしまう。結果、挫折により意志力を浪費させてしまうことになりがちである。
- 意志力は自分が思っている以上に弱いものである。
- 人間は他者とうまくやっていく必要があり、その為に「意志力」が必要とされる。
- 他人とうまくやっていくには「我慢」が必要になってくる。相手に合わせるということも必要になってくる。その際に必要な能力として「意志力」が必要になってくる。
意志力なしに、他者とうまくやっていくことは難しい
- 他人とうまくやっていくには「我慢」が必要になってくる。相手に合わせるということも必要になってくる。その際に必要な能力として「意志力」が必要になってくる。
- 上記6つの意志力の特色を理解すれば、4つの工夫をすれば「強い意志力」を発揮することができる事が分かった。
明日は、この意志力を高める為の4つの工夫について、私の体験、意志力の強い知人の例などをもとにまとめていきたいと思います。
- 作者: ロイ・バウマイスター,ジョン・ティアニー,渡会圭子
- 出版社/メーカー: インターシフト
- 発売日: 2013/04/22
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