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意志力を高める5つの筋トレ


前々回「「意志力とは何か?意志力を高める為に知っておくべき7つの正体」では意志力とはどのようなものか?について。
前回「意志力を高める為の24のチェックリスト」は、意志力UPの為に効果のある日々の活動をチェックリスト形式で紹介しました。

本日はその中で「意志力を高める為の日々のトレーニング」について紹介していきましょう。





「決めても、なかなか長続きしない。自分って、なんて意志力が弱いんだろう」「何事にもすぐ諦めてしまう。自分って根性がないよな」等と、自分の意志力のなさを嘆かれている方もいるかもしれません。しかし、意志力って性格ではありません。生まれ持った才能ではないのです。



意志力とは筋力のようなもの。鍛えれば強くなるし、使えば疲労していくものです。





ではどうトレーニングしていけば意志力とは高まるのか?が本日のテーマ。

「意志力を高める為の24のチェックリスト」で紹介したチェックリストに沿って、その方法を紹介していこうと思います。





その前に注意点を一つ。

これから紹介する意志力をUPする為の筋トレ5つを、一気に全てやろうとはしないでください。

意志力は筋肉と同じ。トレーニングしすぎると、「意志力が必要な肝心の場面」で、電池切れという状況になりかねません。

レーニングだけで意志力を使い果たしては元も子もないのです。意志力は無限ではないのです。



筋トレを行う際、一気に100キロのバーベルを上げると筋肉が故障してしまいます。5キロずつ負荷を上げていくなどといった、計画的な取組を続けることでしか100キロのバーベルを上げれるようにはならないのです。



意志力の筋トレもそれと同じ。

今の自分の状態を考えつつ、一気に5つをやろうとせず、徐々に意志力の筋トレの負荷を高めていくことが大切です。そんな視点で以下の5つをお読みください。

  1. 瞑想を行う
    意志力が必要な場面の一つに、、思考を集中させなければいけない場面があります。
    例えば、「あと3日しか残り内が、今月の売上目標が300万足りない。どうすればいいんだろう。」等という時です。
    こんな思考を集中すべきなことは誰でも分かっているような場面でも、実際に考えている最中には
    「このままいくと部長から怒られるぞ」「みんなの前で笑われたらたまらないよな」「今日のサッカーの結果はどうなったんだろう」等々、集中すべき対象以外の考えることが次から次に浮かんで、思考をなか集中させることは難しいのが現実です。そして、集中できないまま時間切れ。或いは、考えるのを諦めてしまったりします。

    そんな雑念に惑わされずに、「考えるべきことに集中できる」意志力を私達は磨く必要があるのです。

    そこでオススメなのが、1日30分何も考えないというトレーニング。瞑想タイムを作ることです。
    座り方は座禅を組んでも、椅子に座ってもOK。とにかく30分、何も考えないことに集中する。 やってみると分かるのですが、「何も考えないよう」にしようとしても次から次に雑念が浮かんできます。これを追い払い、「考えないこと」に集中し「無」の状態の時間を少しでも作ると、雑念を排除する意志力が身につくのです。

    これが、いざ何かを集中して考える必要がある時、役立ちます。




  2. 背筋を伸ばすことを意識する

    ダイエットに必要な意志力も、難しい難局を乗り越える際の意志力も、嫌な相手と上手に付き合っている際の意志力も、「同じ意志力」ということは「意志力とは何か?意志力を高める為に知っておくべき7つの正体」で紹介しました。

    ということは、「何か小さなことでも意志力が必要なこと」をやり続けると、様々なものに使える意志力が増えていくということです。
    私は「クンバカハの体勢(おしりの穴を引き上げ、おへその下の丹田に力を入れるという姿勢)」をしようと意識をしています。ついその体勢が崩れてしまうのですが、崩れていると気づけば直すということを繰り返すことをトレーニングしています。

    このような意志力が求められる小さなことをやり続けることが、意志力の筋トレとなるのです。




  3. 意志力が必要となる、容易ではない体験を行う(マラソンに参加する等)
    高学歴の人。スポーツで一流になった人は、普通の人に比べて意志力が非常に高い。
    それは、モウレツに勉強する、練習するといった体験を通して、意志力の筋トレが行われているからです。

    今もあるかもしれませんが、昔は「地獄の特訓」というものがありました。
    富士山麓の樹海を夜中に行進させるとか、最も人通りの多いバスターミナルで歌を歌わせるといったことなどを受講生にやらせるのです。
    「そんなことして何になるのか?」と私は批判的に思っていたのですが、「きついことを乗り越えた」という意志力の筋トレとしては有効だったのでしょうね。

    「意志力が弱い自分は嫌だ。すぐに大きく変わりたい!」と思われている方は、、地獄の特訓に参加するのは気乗りしないでしょうから、マラソン大会に参加するる等の肉体の限界にチャレンジしてみるのもいいかもしれません。私も高校の頃3年間、毎年マラソン大会が行事としてあったので参加したのですが、30キロ越えてフラフラの状態を乗り越える際の意志力は今も役立っている気がします。)


  4. ピアプレッシャーのかかる場を作る
    ピアプレッシャーとは「人的圧力」のこと。人的圧力のかかる環境に出向くこと、作ることによって意志力の筋トレを行うということです。
    ピアプレッシャーのかかる場を作る第1の方法は、ピアプレッシャーのかかる人達と接する場に参加するということ。
    例えば、ダイエットしたい女性ならば、痩せたモデルのような友達のグループに属する。或いはそんな人達ばかりが集まる会に出向く。企業業績を上げたい社長は、業績のいい社長ばかりが集まっている勉強会に出席する。といったこと。彼らと接するだけで、「今のままじゃダメだ。恥ずかし。もっと頑張ろう」という意志力の筋トレが行われるのです。

    第2の方法は、自分の目標を大切な人に言うこと。
    今年の目標などを作ったら、大切な恋人や仲間に宣言し、目標の進捗状況を定期的に話をするのです。そうするだけで「宣言したからには、恥ずかしいことはできないな」と意志力の筋トレが進むことになります。


  5. 机とその周りを整理整頓する
    Bの部分と関連していますが「身近なことをキチンとする」ということは意志力強化の筋トレとして非常に有効なようです。
    机をいつも綺麗にしておく、PCのデスクトップを綺麗にしておく等々の整理整頓する習慣。


プレッシャーに囲まれ、日々意志力を求められながら仕事をしている人も多いでしょう。

そんな方は、あなたが取り組んでみたいものから「まず1つ」選んで始めてみてはいかがでしょうか?

WILLPOWER 意志力の科学