モチベーションは楽しさ創造から

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橋本知事のジム批判で考える−机に座ってなければ、仕事をしていると言えないのか?

どうも、日本においては「仕事をしている=仕事場にいる」という概念から抜けられない人が多いようです。

橋下知事 公用車で抜け出しジム通い 

 橋下徹知事が14日に開かれた7月臨時議会常任委員会審議中に大阪市内のフィットネスジムに通っていた問題で、橋下知事は16日、府庁で急きょ会見を開いた。橋下知事は「私の仕事は意思決定。特別職で時間に拘束されているわけでなく、問題はない」と釈明したが、時間の制約がある知事の生活状況などを早い段階で府民に公表すべきだったと話した。

報道陣から、「反省しているか」と問われると、「(反省は)ない。ただ、もう少し早く(私的な時間が限られる)知事職の生活状況を府民に説明すべきだった」と応じた。

「仕事場にいれば、仕事をしていると言えるのか?」



「仕事場にいなければ、仕事をしていないと言えるのか?」



これは、ホワイトカラーの人が考えるべき共通の問題ではないでしょうか?





私は、「ホワイトカラーの仕事は、結果だ」と考えています。仕事場にいる時間の量では全くないと思います。





ホワイトカラーの仕事は

  • ルーチン業務 (日報書いたり、データ入力等)
  • コミニケーション業務 (打合せや会議参加を、説得や根回し業務、部下をモチベートしていく業務、メールや電話処理))
  • 情報収集業務 (ネットで情報収集、関係者からの情報収集)
  • データ分析業務
  • 企画立案業務 (企画アイデアの創出)
  • 企画内容の文書化
  • 部下の管理業務(教育含む)

等があるのではないでしょうか?これらの仕事の多くは、仕事場でなくても出来そうな気がしますよね。





これらの業務の中で企業の生産性に最も大きなインパクトを与える業務は「コミニケーションと企画立案業務(管理者であれば、部下の管理業務も)」だと思うのです。この2つの業務を円滑に進める為に、他の業務があるといっても、よいかもしれません。





これら2つの仕事は、「仕事場」で行うのが最も効果的なのでしょうか?もちろん、仕事場でしかできない「職場の仲間とのコミニケーション」などもあるとは思います。しかし、「コミニケーションと企画立案業務」は、仕事場以外で行った方が、効果的なものもたくさんあるハズです。

  • 本音を割った話をする為に、お酒の入った席を設ける
  • 自由な意見を言って貰う為に、いつもの会議室ではなく、カフェでミーティングを行う
  • イデアを出すために、スポーツジムに行く(橋本知事を庇うワケではなく、これは、ホントにいいアイデアが出るんです。半日机の前に座っているのと同じくらいのアイデアが1時間ジムにいると出てきたりします)
  • 斬新なアイデアを出すために、美術館に行き、絵を見る
  • こんがらがった頭を整理する為に、散歩を行う

場や空間は、「私達の気分」を変えてくれます。和ませてくれます。高揚させてくれます。

場や空間は、「私達のアイデア」を刺激してくれます。(会議室に貼っておくべき6箇条 でも述べましたが、既にある要素同士の新しい組合せがアイデアなのです。いつも同じ机にいるより、違う環境を作った方がアイデアは出やすくなるのです。)





知的作業者を、「職場」に縛り付けたからといって、仕事は、はかどりません。職場、仕事場に縛られず、「場や空間」を有効活用しましょう。目的は成果であり、職場に何時間いたか、机の前に何時間座っていたかではないのです。いくら、真面目に机の前に座っていても、平凡なアイデアしか出てこない、真面目な話ばかりしかできずに周りを巻き込む事ができないようでは仕事をしたとは言えないと思うのです。。





もっと、日本人は、「働くという事に柔軟」になったほうがいいのではないでしょうか?「縛られることが働く」ことでもないですし、「監視されないと働かない」ワケでもないと思うのです。





もう、「ジムに行ったからサボっている」や「カフェで仕事していたからサボっている」「夜、いつも酒飲みにばかりいっている」などという話は、まさにくだらないことです。古い労働概念ではないでしょうか?ホワイトカラーが求められるのは、結果です。どんなアイデアを出し、どう周りを巻き込む事ができ、成果につなげたかという結果が大事なのではないでしょうか?仕事をする場所は、仕事場という概念を壊しませんか?