モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

スタートアップ時の、チームのやる気の引出し方

新しくチームを任されたりとか、プロジェクトを任されたりする場合の時、
最大に頭を悩ませるのが、
「そのチームをどうまとめ、メンバー達のやる気をどう引き出していくか?」です。


やる気のある状態とは、熱のある状態を言います。

・仕事への情熱
・熱気のある組織
・一つの仕事への熱狂


熱や炎で考えると、やる気は捉えやすくなります。
熱の特色は伝導していくし、炎は燃え移っていくということです。

キャンプで、火をおこさなければいけない時を想像してください。
最初に何から火を付けるかが大切ですよね。
最初に火が付くと、後はボーッと燃え移っていきます。
だから、まず燃料材や新聞紙など一番燃えやすいものに火を付け、
一定まで燃やすことができれば、後は勝手に火は燃え広がっていきます。


組織を熱気溢れる状態にしたい時も同じです。
大切なのは、「最初の一人」。


何か新しいプロジェクトを起こしたい、
社内改革を進めたいと思う場合は、
いきなり全体のやる気、
全ての人のやる気を引き上げようとするとうまくいきません。


まず、ターゲットを絞るということです。
一番、その改革に積極的に取り組んでくれそうな人、
もしくは人達をピックアップし、
その人達をモーレツにやる気にさせる事に集中していくことが
大切になるのです。
それまで、他の人のやる気は放っておくのです。


ターゲットに火がついたようであれば、
その炎に他の参加者を徐々に巻き込んでいくのです。
もちろん、燃えそうにない社員は一番、
後回しにしていくことが大切になります。
これもキャンプで火をおこす時と同じですね。


しかし、部下達が自分を信頼してくれていない状態、
やるべき事に関して組織全体が疑っている状態の場合、
この方法は使えません。
みんな燃えにくい社員ばかりという場合も現実には存在します。


そんな時に役立つのが、
向山洋一さんという小学校の先生に教え方を教える教え方のプロと言われる人のアイデア
彼の本に、そのテクニックが書いてありました。


新しい学校に転勤になり、新しいクラスを受け持つという状態の場合、
子供も先生を品定めしている状態だといいます。

そこで一気に、自分の味方を増やすにはコツがあるというのです。(一気に行うファン作り)
その方法とは、「跳び箱」。


私もそうでしたが、小学校のクラスには何人か跳び箱が苦手な子供がいます。
彼らは、ずっといろんな先生が指導してきたにも関わらず、
跳び箱が跳べない状況であり、
クラスのみんなも「アイツは跳び箱が跳べない奴」というレッテルも貼っていたりします。
運動音痴とみんなから思われると、いじめの対象にもなっていたりもします。


そんなクラス認定の跳び箱がダメな子供達にターゲットを絞り、
1時間の授業で跳び箱を跳ばせるというのです。
コツをきちんと教えれば、誰だって飛べるようになるそうなのです。
(跳び箱の飛ばせ方は、「跳び箱は誰でも跳ばせられる(明治図書)という本を読んで頂ければと思います。」)

クラスの中で、みんなが「あいつはダメ」と思っていた子供が、
1時間で飛べるようになった姿を見ると、
子供達は、「この先生は奇跡を起こした。この先生の言うことは聞いていかなければ!」と、
この後の授業等への取組や参加度が大きく変わるというのです。
子供達の授業へのモチベーションが大いに上がるというのです。


これは私達にも参考になります。
組織のやる気を大きくUPさせるために、
「できない人」にターゲットを絞り徹底的に支援をしていく。
そして、結果を出させる。
焦点を絞って、その人だけに結果を出させることなどは、
そんなに難しい話ではなかったりします。

しかし「ダメな奴と思われている人ほど、結果を残したら」、みんなにとってそれはインパクトのある出来事。
子供と同じように、大人でsもカリスマの魔法をみたような感じになってしまうのです。
魔法にかかった社員達は、その後、カリスマの言うことをおおいに信頼して聞くようになっていくのです。


組織のモチベーションを上げたければ、
この2つのどちらかの戦略をとる事が効果的です。
あなたは、燃えやすいものから燃やして堅実なリーダーと思われるか?
燃えにくいものからあえて燃やしカリスマと思われるか?どちらを選びますか?