モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

ヒット企画は頭の使い分け・・金を考える頭と遊び心を持った頭

お金ありきか。 - $ dropdb 人生。

「誰を企画のメンバーに加えるのか?」という話。とっても面白かったですね。よくある話です。





私も、企画を考えるのが仕事ですが、常にいつも違う人と、企画を作っていますので、私も同じようなシチュエーションによく出会います。


企画を考える時って、いくつかのプロセスがあり、プロセス毎に、頭の使っている部分が違うような気がします。だから、私は、企画を作るというプロジェクト推進に当たっては、プロセス毎に、入って頂くメンバーを少しずつ入れ替えて頂いています。



企画を作るプロセスとは、

  1. 解決すべき課題を見つけるプロセス
    企画を作る際に、まずとりかかるべき作業が、「課題設定」というやつ。私達には、解決すべき課題がたくさんある中で、今回の企画で「何を解決すべき課題」とするのかを決めるという作業です。


    例えば、宅配ピザの営業部門で考えてみただけでも、解決すべき課題はたくさんあります。売上が増えないのは、学生さんの新規客を増えてないからとか、リピーター顧客が業界の平均より低いからとか・・


    解決すべき課題を見つける作業は、お金の頭をかなり使っていく必要があると思います。
    どの課題解決から優先的に解決すべきものか?解決した場合の収益に与える営業は?解決するに当たって、コストをかけていいものか?という視点は不可欠ですからね。

  2. 企画テーマを決めて、肉付けしていくプロセス
    課題が、「学生さんの新規顧客を増やす」と決まったら、企画のテーマ決めになってきます。学生さんを増やす為に、「新入学キャンペーン」とか「一人暮らしキャンペーン」とか「ラブラブキャンペーン」とかといった具体的なテーマ決めの話になってきます。

    このプロセスの最初は、お金の事はあんまり考えないで、遊び心が大切になってきますよね。自由に遊び心で、ブレーンストーミング的にアイデアを出していく。そして、面白そうなテーマであれば、どんどん肉付けのアイデアがでてきますよね。おまけの商品を何にしようとか、ポスティングチラシのイメージはこんなものであるとか。お客様の喜ぶ顔という事を一番想像しながら、遊び心を大事にしていって、肉付けしていきますよね。


    ここで、参加しているメンバーが盛り上がって、楽しみながらドンドンアイデアが出てこないと、チープな企画、平凡な企画になってしまいますよね。

  3. 企画テーマを絞り込むプロセス
    いくつものアイデアの中から、実際に本格検討していくテーマを絞り込むプロセスですね。
    このプロセスでは、お金を考える頭と、遊び心を持った頭の2つを使っていくべきではないでしょうか?


    決定していく際には、「その企画で、どれだけの売上アップ、利益アップの可能性があるのか?」とか「解決すべき課題は、どれだけ数値的に改善見込みが発生してくるのか?」とか、「大枠でコストがいくらくらいかかり、収益性はどれくらい見込めるのか?」といったお金を考える頭が不可欠です。


    しかし、これだけで考えてしまうと平凡な案、無難な案を採用しがちになります。そうなると、かえって失敗が多くなってしまいます。同時に、ユニーク性や新規性、その企画をやる際のメンバーの楽しさ、モチベーションなどという観点も取り入れながら、テーマを絞り込むというプロセスが大事になっているように思えます。


    特に、今の時代は、チープでありふれた企画をやったところで、うまくいくワケがない時代です。お金40:遊び心の頭60くらいの比率で頭を使う方がいいんじゃないですかね。(私個人では、このプロセスでは遊び心の頭80くらいになっているかもしれません。)

  4. 企画内容をスケジュール化、予算決めをしていくプロセス
    絞り込んだ企画を実際に実施していくために、予算組み、組織作り、スケジューリングをしていくというプロセスになっていきます。
    ここまでを完成させて、企画完了になるというツメの部分です。


    ここがいい加減な企画って案外多いですよね。アイデアは面白いんだけど実現性が乏しい企画とか、途中で挫折してしまう企画なんかは、このプロセスがグチャグチャだったりします。


    ここのプロセスは、お金をかなり意識して行う必要がありますよね。予算オーバーや、納期オーバー、効率なども考慮に入れた、活動計画に落とし込んでいく必要もありますよね。もちろん、金の頭だけで進めてはダメで、遊び頭の心の協力も必要です。そうでなければプロジェクトが「やらされる」という形になってしまい、モチベーションが上がってきません。

実際は、この更に上位のプロセスとして、戦略を決めるというプロセスがあるかもしれませんが、ここでは割愛させて頂いています。





組織的に企画を作っていくのなら、

  1. 1のプロセスは、カネに関しての頭が強い人主導で。
  2. 2のプロセスは、自由な発想が得意な頭の強い人が主導で。
  3. 3のプロセスは共同で。(主導権は、自由な発想が得意な人が主導で)
  4. 4のプロセスも共同で。(主導権は、カネの発想が得意な人が主導で)

などと、されていくのもいいんじゃないでしょうか?

一人で企画をされる人であれば、プロセス毎での頭の切り替えが大事になってくるのでしょうね。





企画と一言で言っても、プロセスによって、使う頭が違ってきます。シチュエーション毎に、適切な頭を使うというバランスが大事なのではないでしょうか?


PS
よい企画を作って行くにも、楽しさ創造力は必要です。楽しさ創造力をまとめた私の本、「モチベーションが上がるワクワク仕事術!」も応援よろしくお願いします。

めざせ!仕事のプロ モチベーションが上がるワクワク仕事術

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