モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

苦手やコンプレックスのある事が生涯の仕事になったワケ

この土曜日、年長さんの娘の運動会だった。先週、パパ、「走るので一番になるからね。」とハリキッて練習していたので、どんなものだろうと楽しみにしていました。結果は・・





入場式から、娘は緊張しっぱなし。次の出番のダンスでも、親から見ても、緊張感で身体が動かず、他の子と全く動きが合ってなくて、元気がないダンスになっていました。(普通は上手なんですけどね。)そして、「かけっこ」。ウーンッ。娘のプライバシーの為に、結果は秘密にさせておいて頂きます。(将来、娘がこのブログを読んでクレームを言われると困りますからね(^_^))





実は、その姿を見て、子供の頃の私にそっくりだなと思った次第なんです。私も子供時代は、

  • 人前に出ると緊張する
  • 大事なところで体が動かない
  • 小学生の時は、授業中に手を挙げることなど、全くなし(怖くてあげれなかった)

「あんまり頭もよくないし、運動も音痴。優秀じゃない」というコンプレックスの固まりで、それを人に知られるのがイヤという思いがありました。それが緊張感を生み、「人前にたって話をしたり、リーダーシップを発揮する」のが苦手になったと思いますね。

どうも娘も、同じ道を歩んでいるので、カナリ心配。





私も、就職する前まで、その状況は続いていました。それが、今は、大勢の人前でセミナーをするのが仕事をしているんですね。あれだけイヤだった事を、毎日の仕事のようにしている。(今でも、講演の前には少し胃が痛みますが、以前に比べると全然ラクですね) 





娘の姿を見て、過去の自分が甦ってきて、改めて今の自分の姿を見ると、不思議です。





「なんで、こんなに変わったのだろう?」、「なんで、あの苦手意識が小さくなったのだろう(未だに、なくなったとは言えない状況です)」とこの週末、考えてみました。あんまり今までこの事について深く、考えてきませんでした。あまり、思い出したくない過去だったのかもしれません。



週末、自分を振り返って、「自分はどうコンプレックスを克服できたのか」ということをちょっとまとめてみました。皆さんのご参考になれば・・

  1. 苦手やコンプレックスに立ち向かわざるえない場所に身を置く
    そんな話をしていたら、家内から言われました。「そんなに緊張する人がよく今の仕事選んだね。なんで?」

    私の答えは、「コンサルタントって、人前でセミナーとかするのが仕事だと思わなかったから」。経営コンサルティングの仕事なんて、20年くらい前は、ほとんど知られていない仕事でした。私も、就職する時、そんな仕事だなんて思っても見なかったんですね。



    実際、入社してみると、そんな仕事が回ってくるわけです。最初は、社内の人達に対して「セミナーロールプレイングの場」。今でも覚えていますが、三日前くらい前から、ずっと吐いていましたね。「練習の時」でも、そうですから、本番となると、ひどい状況でした。


    しかし、この仕事を続けようと思えば避けて通れない仕事でした。料理人の人が包丁を持たない事はできないのと同じですね。仕事をし続けようと思えば、このコンプレックスに立ち向かうしか方法はありませんでした。次から次に、人前で話をするの仕事が来るのです。それを逃げる事ができませんでした。


    「今日の仕事を乗り越える事」がモチベーションになって、その苦手やコンプレックスを乗り越えて行かねばならないという状況に追い込まれたのだと思います。そんな場所に身をおいた事が、苦手やコンプレックスが小さくなる一番の原因だったと思いますね。


    もし、違う仕事についていたら、たぶん、今ほどなおっていないと思います。


  2. その場所から離れたくないと思う
    「逃げる事ができなかった」と書きましたが、ホントは逃げる事はできました。

    違う仕事に転職すれば良かった。実は、何度も転職を考えて、違う業種の就職試験も何度も受験しにいきました。

    だけど、逃げなかったのは、「コンサルティングという仕事」が好きで、それを離れたくないと思ったからだと思うのです。「立ち向かわざる得ない場所が好きだから、離れたくない」という思いが、「コンプレックスに立ち向かっていこう」という気にさせたのだと思います。


    コレが、「私が苦手意識に打ち克つことができ、新しい自分」が作れた一番の理由」のような気がしますね。


    よく「売上を上げない営業マンを追い込む事で、自己変革をさせようとする」試みなどをされている企業があります。たいていそのような試みは失敗します。社員が辞めていくだけに終わってしまいます。


    そのような試みをする前に、「この会社が大好きだとか、この仕事が大好きだ」と社員さんに思って頂く事が、第一前提になってくるのでしょう。


  3. 苦手やコンプレックスを乗り越えるための、努力の方向性が見えている
    私の場合、「人前で緊張せずに話をする」ということができるようになったのは、「何を努力すれば、うまく話ができるようになるか」という事が分かっていたからだと思います。もちろん、当時の私にとっては、それは大きなハードルでした。しかし「これさえ、できるようになったら何とかなるんじゃないか?」という努力の方向性が見えていたのも大きかった。

    その時、雲をつかむように、何を努力していけばよいか分からないという状況であれば、きっと挫折していたと思います。


    当時、セミナーの上手な人の話を何度も繰り返しテープで聞き、上手な話し方についての本をたくさん読み、話をする内容についてもノートに何度も下書きを繰り返しという事をやったのを覚えています。


  4. その努力を楽しく感じる工夫をしていく
    人前で話す事やロールプレイングは苦手でしたが、前に書いていた努力は、かなり楽しくやれました。
    苦手を克服するために、楽しくやれる事もきっとあるハズ。

    そこについてだけは、私も人一倍努力したのではないかと思います。そこに集中していく事で、ちょっとずつ自信がついてこれたのかなとも思いますね。


  5. 暖かく見守ってくれる周囲の人達
    とは言え、他人の評価がコンプレックスに打ち克つにはキーになります。「自己評価」が低いのでコンプレックスや苦手になっているのですから。他人から評価を受けて、少しずつ自信がでてくる。少しずつの自信が「俺も自分が思っているほど、まんざら酷いという話ではないな」とちょっと思えてくるようになるのでしょう。


    私の場合にも、お客様が良い人が非常に多かったというラッキーがありました。ホントは酷い内容だったとしても、自信をつけさせるように励ましてくれました。家族、特に妻もそんな私を励ましてくれたり、おだててくれたりしてくれました。評価される事、誉めてくれる人、辛いときに支えてくれる人という部分がないと、なかなかコンプレックスを克服する事は難しいのではないでしょうか?

なんか、このエントリは自分のため、自分の娘に今後どう接していこうかという事を考える為のエントリになってしまいました。同じような悩みを抱えている、皆さんにも何かのお役に立てれば・・

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