モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

「嫌いな仕事」にも潜んでいるチャンス


好きな仕事であれば、モチベーションが高くあり続ける事ができ、多少の苦労も乗り越え、努力もしていける。「高いモチベーションを感じる仕事とは、どんな仕事ですか?」と尋ねると、多くの人が「好きな仕事」と答えられます。

私も、同じ質問をされたらそう答えると思います。





では「嫌いな仕事」についた人には、ホントにチャンスは転がっていないのでしょうか?モチベーションは、高まらないのでしょうか?





大学生の頃、どんな仕事が嫌いだったかを思い出してみました。当時の私は、たくさんお金は欲しいけど、あまり目立つのが嫌いな人間でした。だから、

・たくさんの人前で、自分の考えを述べる

・リーダーシップを発揮し、みんなを引っ張っていく

・営業のように、誰かを説得する仕事

そんな仕事はボンヤリ、イヤだななんて感じていました。





子供の頃から、私は授業参観なんかでも、手を挙げた記憶などもほとんどありません。学級委員やクラブのキャプテンなどもやった事は一度もありませんでした。やった事があるとすると、持ち回りでくる班長くらい。そんな「へたれ」でしたから、人前で話したり、リーダーシップを発揮するなどという仕事が嫌いと感じるのも、みなさんも想像がつくのではないでしょうか?





しかし、不思議なもんです。大学卒業後、20年以上経ってしまったんですが、今でも、これらの仕事を避ける事はできません。業務の50%は、これら3つの仕事で構成されていると思います。





今の私に、「これらの3つの仕事は、大好きですか?」と聞かれたとすると、「うーん。大好きかと言われると、そうではないかもしれませんが、嫌いではないですよ。どちらかというと、好きになってきたんでしょうね。」と答えると思います。





このコンサルティングという仕事に就職しようとした時、バカな私は、これらの嫌いな仕事があると思わなかったんですね。コンサルタントの仕事は、データ分析をし、それに基づき経営戦略を作り、クライアントに渡すだけと思っていました。





しかし、実際入社してみると、大違い。私が嫌いな、3つの仕事ばかりでした。正直、最初はイヤでたまりませんでした。たった数人の同僚の前で、練習をするのでさえ、心臓がバクバクいって、よくトイレで吐いていたものでした。(今でも、講演の30分前はメチャ、ドキドキします。)





しかし、戦略立案という仕事はとても面白かったので、辞めようとまでは思いませんでした。イヤな仕事だけど、コンサルタントを続ける限りは避けることができないので、何とかしようとしました。関連する本(例えば、話し方、緊張感の和らげ方、モチベーション関連の本等)を読みあさり、練習を繰り返し、場の数をこなしていくと、微妙にちょっとずつ上達はしていきました。





たぶん、他の人より、このジャンルについては、たっぷりと努力したかと思います。(嫌いという事もあり、最初のレベルは、ホントにヒドイ者でした。)しかし、努力の結果、ほんの僅かづつですが、上達してくるのが自分でも感じる事ができると、嫌いだった仕事が少しずつ、好きになっていきました。





よくよく考えてみると、この嫌いなものに関してが、一番、本も読んで、努力していたんですよね。最初から好きだった、経営戦略の立案などという事も、たくさんの本を読んだり、努力はしたんですが、上記で述べた3つについてが、一番勉強しているんですよね。たぶん、知識レベルにおいても、一番豊富なジャンルになっていました。





最初から得意だった、戦略の立案については、「本を書きませんか?」という誘いはきませんが、最初は嫌いで仕方がなかったこのブログのテーマ、「モチベーション」などは、本を書くことができるレベルにまで、知識も実践力も高まる結果になりました。嫌いな仕事に囲まれていたので、何とか楽しくしようと考え、「モチベーションが上がるワクワク仕事術」のテーマである、「楽しさ創造力」というテーマを真剣に考えたのだと思います。何とかしないといけないという必然性があったから、無意識に努力していったんんでしょうね。(20年前の私には想像できない展開になりました。)





どうしても、「嫌いな仕事」は確かに存在すると思います。しかし、「ホントに嫌いな仕事」は少ないものではないでしょうか?「ホントに嫌いなもの」と「嫌いなもの」を見極める。無理しすぎても仕方ないですから、「ホントに嫌いなもの」に関しては、避けて通る。





しかし、「嫌いな仕事」に関しては、食べず嫌いなところも存在したりします。うちの下の娘がそうなんですが、「最初に食べるもの」に関しては、イヤと言ってなかなか食べてくれません。「一口だけ、騙されたと思って食べてみて」と言って食べさせると、「美味しい」とバツが悪そうな顔して食べ始めます。





それと同じようなレベルの「嫌いな仕事」が多いのではないでしょうか?不器用な人こそ、掴めるチャンス の話と同じように、嫌いなものの方が、それを克服する為に知識量も増え、研究量も増えるので、かえって得意になるという事もあるかと思います。





あなたに嫌いな仕事があるとすれば、それはチャンスかもしれません。「ホントに嫌い」というレベルでなければ、「嫌いな仕事」にチャレンジしていくのも、「今の自分では気づいていない新しい可能性」を作るチャンスになるのではないでしょうか?「好きな仕事」でなくても、自分が気づかないチャンスは転がっていると思います。

めざせ!仕事のプロ モチベーションが上がるワクワク仕事術

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