モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

苦手な事を続ける為の5つの事 運動嫌いの私が10年で20㎏ダイエットできたワケ

私は子供の頃から運動が大嫌いだった。大の苦手だった。理由は、運動音痴だったから。このブログを読み続けている人から見ると、「小林さん。勉強もダメ、運動もダメ、あんた得意な事ってあったの?」って言いたくなるかもしれませんが、ホント、これ事実なんですよね。(勉強のダメぶりは、人生を変えてくれる言葉は、エロ本におちている事さえある。で書いてますが・・)


いつも、通信簿は3学期中2学期は「2」、今で言うところの「頑張りましょう」だった。特に大嫌いなモノが水泳。このシーズン、梅雨時の水泳は、ただでも泳げないからキツイのに、雨で寒くてダブるパンチだった。


水泳で思い出すのが、水泳大会。よく泳げない私は、いつも最後の方。50メートルクロール競争などに間違って選ばれたりすると、最悪。ゴールにたどり着くまでに、何度も立ってしまい、最後の方は涙目で泳がないといけない状況。


それに輪をかけるのが、周りの拍手。全校生徒の同情の拍手の中、泳いでは止まり、泳いでは止まりの繰り返し。同情してくれるなら、目をそらしてくれと言いたいくらい。特に思春期の中学時代など、好きな女の子が見ている中で、「頑張れの拍手と応援」をしてくれる彼女の姿が目にはいると屈辱感で、小さな穴があれば入り込んでしまいたくなるような気分になった事を今でも思い出す。


それがトラウマになってしまい、水泳は大人になるまで最後までできなかった。運動する事がホントにイヤでイヤでたまらなかった。


そんな運動嫌いの私が、今では週に3回はスポーツジムに通っている。それも10年以上続けて。昔の私を知っている人から見れば信じられないと思う。水泳も気が向けば2キロほど泳いでいる。不思議だ!自分でも不思議だ。あれほどイヤだった運動を自らやっているのだ。(今では、ブログで運動の知的生鮮性への効用を書いている位まで、運動が好きになっている)

この話は、モチベーションアップにも当然繋がる話。ダイエットにチャレンジしている人のモチベーションアップにも繋がるかもしれない。


運動開始したのが、ちょうど独立して1〜2年くらい経った後くらいからである。もう10年以上は経つのだろう。22で大学卒業してからコンサル会社で働き始め、毎日、夜は1時くらいまで仕事。それから食事の毎日。油モノが大好きで、運動もしない日々が続き、独立した時は体重が90キロ近かったと思う。


特に体が重いという事もなく、病気もそれほどあったワケでもなかったので、ダイエットへの関心もそれほど強くなかった。太った人の特色だと思うのだが、太れば太るほど自分の体重が気にならなくなるのだ。(昔の私に出会うことができたら「そんなに太っているんだから、体重気にしろよ!」とアドバイスしたいくらいだ。)そんな危機意識のない私が、スポーツジムに行き始めた動機は「なんとなくカッコがよかったから」。それと潜在意識として「このままではマズイんじゃないか?ちょっとは痩せないと」と思っていたからだろう。

それから毎年、2キロから3キロづつ体重が落ちて、今でも痩せ形ではないが65キロに。そんな私が苦手な運動を10年間、ほぼ1週の内に2〜3回は続ける事ができている。そのコツは・・

  1. 結果に固執しない。プロセス目標を大事にする。
  2. 自分のコントロール感を大事にする
  3. 成長を評価する。評価するだけでなく自慢する。
  4. ギシギシの計画にしない。「できるだけやろう」という計画。
  5. 楽しみを作る


1. 結果に固執しない。プロセス目標を大事にする。
私がうまくいった理由の一つが、ダイエットをしようと思わなかった事だと思う。また、運動嫌いを克服するぞという力みもあまりなかった。今でもそうだが、運動した結果、体重が落ちようが増えようがあまり関心がない。体重の増減に一喜一憂する事をしなかった。


私の関心は別のところにあった。それは、先週、先月の自分だ。先週まで走るスピードが時速6キロで走れていたとする。すると、今週は何としても6.2キロで走りたいといつからか思い始めるようになった。3番目のコツが大きく関係していると思うのだが、苦手な事がいつのまにかできるようになっているのが嬉しくて、「次は、もっとできるんじゃないか?」という自然のチャレンジ精神が出てきたからなのだろう。

いつも、先週の自分の体力にだけは関心があり、それへのチャレンジが楽しかった。
後で考えると、当たり前なのだが、当然、過去より多くの負荷を体にかけ続けているので、体重も落ちていくのが当たり前だったのだ。

体重は意外に自分でコントロールする事は難しい。思いもよらない事で増えたり、減ったりしたりする事も多い。だけど、運動は自分でコントロールできる。


自分でコントロールできる事のみに集中するという事が大事だという事。自分のコントロールだけではどうにもならない、不確実性のある事をコントロールしようとすると徒労感が出てしまうから。



2. 自分のコントロール感を大事にする
自分で言うのもなんだが、私は天の邪鬼だ。他人から目標設定や命令をされると急にやりたくなくなる。私がうまくいったのは、スポーツジムのコーチ等に頼らず、自分で適当に目標設定したからだろう。


無理に目標設定したという事でなく、先週の自分に対してチャレンジ目標が生まれていた。人間には向上心というものがある。無理に目標設定をしなくても、向上心から小さく沸き起こる、素直な気持ちからの目標が生まれてきた。それも、何かに貼ってやるなんて事ではなく、ザッパな「今回は、ちょっとチャレンジしてみよう程度」の目標である。


「先週は時速6,2キロで30分走れるようになった。今日は6.3キロで走れるようになれたらいいなぁ。」程度の目標だ。


誰からコントロールされているワケではなく、自分の持っているちょっとした向上心にコントロールさせる。無理な背伸びをするのではなく、マイペースの目標設定だ。ジムのコーチや病院の先生、奥さん等の他人から強制されるワケではなく、自らがコントロールしているという実感。これが大事だと思う。特に苦手な事は、あくせく無理な目標設定をするのではなく「自分の向上心」を信じる事が大事なのではないだろうか?



3. 成長を評価する。評価するだけでなく自慢する。
1と2の結果、先週より自分の体力が上がってくるのが確認する。そうすると、全然、運動音痴だった私だ。単純に「すげーっ。できるようになった」と感じた。


「今まで50メートルも泳げなかった自分が、75メートル泳げた!画期的だ!」と結果を素直に喜べた。他人から見ると、ホンのチョットの進歩だと思う。しかしその小さな、小さな進歩に素直に目がいった。「やれば、できる!」という事を10年間、感じ続ける事ができた。今もそう。ホンのチョットづつなんだけど、確実に以前出来なかったことができるようになってきた。その能力拡大を素直に感じる事ができていった。


今でも、運動している最中は、苦しくて苦しくて仕方がない状況の時もあります。だけど、先週よりもちょっと能力拡大した時の喜びが、運動を楽しくさせているのも事実なんです。その際に、ドーパミンが出ているのでしょう。


ドーパミンが出て、それが好きになるという、ドーパミンモチベーションが働いているのだと思います。また、「苦しい状況をそう感じない為の工夫」を自分で発見した際の喜びなんかも、運動を楽しくしてくれたのです。
子供の頃から筋金入りの運動嫌いの私が、「運動を楽しく感じる事」ができる事で、運動が習慣化する事ができた。子供の頃の先生も、こんな教え方をしてくれれば良かったのに・・


運動始めた30代前半の体力は、50代後半だった。それが今では30代の体力。


苦手なものを一気に克服しようと無理をせずとも、「少しでもできた事。能力拡大できた事」を自分で評価してあげ、続ける事を積み重ねる事ができれば、最初思った以上の結果を残せるものである。この積み重ねが「苦手な事を好きにしてしまう」事でもあるように思える。



4. ギシギシの計画にしない。「できるだけやろう」という計画。
コンサルタントという仕事柄、また独立して仕事をしているという環境で、日々の生活がメチャ不規則なんです。3〜4ヶ月日曜がない事が年に1から2度はあります。そんな中ですから、「毎週日曜には運動しよう」等の定期的に運動スケジュールを組み入れる事が難しい環境です。


だから、私は週単位という緩い形で「できるだけ週2回は最低運動をしよう」という計画を作りました。それも、「できれば」という形で。もし、仕事の都合でどうしてもその週1度しかできなければ「次の週は3回いけばいいや!」くらいのレベルで目標設定を行ったのが良かったと思います。
結果、週に1回も運動しなかったという事は10年の間、1回もありませんでした。
気張ったところがなかったので、何となく調整ができていったと思います。



5. 楽しみを作る
最後はおまけになりますが、運動する際の楽しみを作るという事。私は、運動しに行く際に、普段ゆっくり聞けない音楽と積み上げた本をたくさん持っていきます。スポーツジムを私のリラックス空間に演出しているのです。
家にいるより、子供達に邪魔されることなく、ゆっくりと本が読めるという楽しみが、運動を続かせている理由かもしれません。


その楽しみが、カワイイ女性インストラクターでもいいし、何でもいいと思います。運動の他に楽しみを作る事も長続きのポイントかもしれません。



運動に限らず、同じ事を続けていく習慣を作る事は大事です。
その為には、無理のないモチベーションアップの仕組みを作っていく必要があるのではないでしょうか?
短期勝負でない、長い目で見たモチベーションアップの仕組みを!

休日ネタのつもりが、真面目なネタに最後にはなっちゃいました。


追伸 7月22日分も、この続きを「苦手なことを続けるコツ 番外編」として書いてます。よかったら見てくださいね。