モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

苦手な事を続ける5つのコツ 番外編

昨日の苦手な事を続ける5つのコツについての番外編です。(もし、そちらをお読みになって頂いていない方があったら、苦手な事を続ける5つのコツから読んで頂いた方が分かりやすいかもしれません。)


昨日のブログ書いた後、糸井重里さんのインタビュー我慢して鍛える必要はない自分が続けられることを探そうを読んだ。

Q トレーニングという言葉には努力して鍛えるといった辛いイメージがあります。糸井さんはその種のトレーニングを何かされていますか?

A 全くしていませんね。逃げたくなるんです。義務になった途端に(笑)。もちろん過去に何度か挑戦したことはありますよ。 一番印象に残っているのが三味線。良い三味線を買い、皮も張り替えて、師匠も見つけた。通うのが大変だから出張で来てもらうことに。にもかかわらず、レッスン当日になると逃げたくなった(笑)。事前に練習していないから、レッスンは辛いだけ。僕はそういう人間ですから、トレーニングという言葉には恐怖心すら抱きます。

そうなんですよね。イヤでイヤでたまらなかった水泳。「水泳をしなければいけない」という学校での義務の時は、逃げ出したかった。ホント、恐怖心すら感じてました。


だけど、特に義務的ではなく、休んでも特に誰から叱責される事もなく、自分で調整すればいいだけという「自己コントロール感」がでた瞬間から、「水泳」すら、イヤでなくなったんですね。イヤなものほど、いかに「自己コントロール感」を作っていくかがホント大事だと思いますね。


部下に、苦手な事を克服させる時など、とくにそうだと思うんです。トレーニング、鍛錬とか言い始めた瞬間から、部下の能力はストップしちゃいそうな気がするんです。モチベーションが下がる人もいると思います。正面から、課題に向き合い、乗り越えていくだけの根性がある部下は別だと思うんですが、そんな人の方が少ないと思うんです。


だから、ホントに部下を育成していく上司はそこが上手だと思うんですよね。無理に、課題克服させようとするのではなく、部下にとっては「いつのまにかチャレンジしてしまっている」みたいな感覚。いつのまにか「イヤなこと」だったそれが楽しくなってモチベーションアップされている状態。そのあたりを作るのがとっても上手だと思うんです。トレーニングさせたいなら、「トレーニングと気づかせないで、トレーニングさせていく」必要があるんです。小中学校の体育の先生が、そんな感じで水泳教えてくれたら、私の水泳嫌いもだいぶん違っていたと思います。

Q トレーニングが好きな人とは対極にいるんですね。

A そう。でも、こんな僕だからできるいいことは、ほかの人に強制しない。我慢してやるトレーニングは基本的には無意味だと思っていますから。

 嫌なものを続けてうまくなることに違和感を覚える。一方で好きなことを一生懸命続けるのも、それはそれで辛い。だから、嫌じゃないことを見つけた人が続くと思うんですよ。大抵の人は嫌じゃないことを続けて、好き嫌いが分からなくなるまで繰り返している。

 商売人がそうですよね。商いは「飽きない」って言うじゃないですか。パン屋は毎朝早くからパンを焼いている。鍛えようとか、そんな余計なことを考えなくてもやれている。もっと冗談っぽく言うと、トイレで「俺は小便することに飽きた」とは思わないでしょう(笑)。生まれて以来、何十年欠かさずにしているのに。意識しなくても繰り返せることもあるんです。

 だから、まずは自分に何ができやすくて、何ができにくいのか。自分を知ることから始めよう。無理すると歪みが出ますから。

イヤなことを続けていこうとすると、レーニング」「我慢してでも続けていこう」と思った時からもたなくなるんですよね。「イヤ」って感覚でやったら続かない。
「ちょっとした成長や発見」を大事にしていけて、自分がココロから喜ぶ事ができるかがモチベーションアップのポイントになるように思える。なかなか他人は評価してくれないから、自分で評価してあげる。


よく、自分の体を見て悦にひたっている姿を女房から見られて、「バカじゃないの!」と冷たい目で見られたりもする。そりゃそうだと思います。K1ファイターみたいに、素晴らしい筋肉質の体じゃないんだから・・


だけど、いいんです。自分で、以前の自分と比べて「脂肪がへったなぁ。肩の筋肉がへったなぁ」と思えれば。そう思えれば、最初、イヤだった水泳も、苦痛で無くなってくるんですよね。そう感じた瞬間、またそれへのモチベーションアップが図られていくのです。


糸井さんの記事を読んで改めて感じました。
「ガンバル」ことをやめてみませんか?でも書きましたが、

あなたも「頑張ろう」という言葉が出そうになったとき、「よし、楽しむぞ!どうすればいいかな。」に言葉を換えてみませんか?

という言葉が、無理せず、自然に出てくるようになる事が、苦手な事を続けるにはホントに大事なのではないでしょうか?



だけど、やっぱり糸井さん凄い。糸井さんもハイコンセプト時代のモデル像だよなぁ。