モチベーションは楽しさ創造から

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ガンバルより、ベストを尽くそう

「ガンバリマス」という言葉は便利な言葉です。

会議などで、目標達成の為の行動について打合せをしている際に、「ガンバリマス」という言葉で締めくくる人がいます。





そんな時は、「ガンバリマス」という言葉が、「これ以上、突っ込むな!」という言葉に聞こえたりします。実際、「ガンバリマス」という言葉が最後に出てきたら、「それでは、全力で頑張ってくださいね」という事で議論が終わったりします。ある意味、思考停止をさせる言葉が「ガンバリマス」という言葉ではないでしょうか?





「ガンバリマス」という言葉がなぜ思考停止を生むのでしょうか?





「ガンバリマス」という言葉と似たような言葉で、「ベストを尽くします」という言葉があります。「DO MY BEST」ですね。







友人が出席していた、会議ではこんな事があったと聞きました。営業会議で、ある課長さんが「ベストを尽くします」と最後の締めで言いました。

すると、社長が「ベストを尽くす?君のベストって、どのくらいなの?」ってツッコミ始めました。最後には、「ベストではダメなんだ。120、130%頑張らないとダメなんだ!」という事まで言い始めたそうです。「ベストを尽くす」という言葉の方が、「ガンバリマス」より具体的が故に、ツッコミどころが出てくるのでしょう。





「ガンバリマス」という言葉は、他人には、「自分の能力の100%以上を出していきます」というように聞こえます。しかしホントは、本人は80%くらい出すというつもりかもしれません。目標水準が非常に不明確な言葉が実は、「ガンバリマス」という言葉。それが非常にうまく誤魔化されています。





私は、「ガンバリマス」という言葉より、「DO MY BEST」「ベストを尽くす」の方が好きな言葉です。

皆さんはいかがでしょうか?





「ベストを尽くす」という言葉を使う前に、自分のベストとは、どのような事かをしっかり考える。「過去の自分のベストパフォーマンス」をしっかり考える。そして、その言葉が持つ責任をしっかり認識して、「ベストを尽くします」という事が大事なような気がするのです。





「ベストを尽くす」という事ならば、自分の過去最高のパフォーマンスという事ですから、イメージするのはカンタンです。しかし「ガンバリマス」という言葉が言う、『自分の能力の100%以上』は、自分でも未体験ゾーン。想像がつかない話です。今までの自分がやった事がない話ですから。





現実には、100%を越えるようなチャレンジも必要なシチュエーションもあるかもしれません。しかしそれは、余程大事な場面であり、頻繁に発生する事ではないと思います。





普段の日常の中では、自分の100%の力を発揮する場面すら、普通の人は少ないのではないでしょうか?だから、100%の自分の能力、パフォーマンスを発揮しようとする姿勢は大事だと思うのです。





「自分の100%以上のパフォーマンスを絶対にやります」と宣言する「ガンバリマス」という言葉。この言葉をやたらに使うと、言葉が空虚になる、目標設定が不透明になるだけで終わってしまうと思うのです。





過去に、私が「頑張れた」という自分の100%以上のパフォーマンスを残した体験から考えても、「全力を出す」という100%の能力発揮を目指した結果、「思った以上に出来た」事の方が多いと思います。





まずは、「頑張って、自分の能力以上をやろうとする」よりしっかり「ベストを尽くす(過去の自分の最高パフォーマンスを発揮する)」ことに意識を集中した方が大事なような気がします。

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