モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

困難を乗り切る為の、幸福感応度UPトレーニング

私には、6〜7年に1回、マイブーム(ふるいな〜)として「中村天風ブーム」がやってきます。
人生や仕事において、壁に当たっている時、困難に出会っている時、ふと中村天風先生の事を思い出し、天風先生の教えを実践することになる。実践後数ヶ月経つと、いつのまにか苦しかった困難を乗り越えており、恩知らずにも私の中でブームが去っていくのです。
こんなことが既に4、5回ほどあったと思う。


今回の私の中での中村天風ブームの中で、実践しているものは「現状を感謝し、現状を喜ぶことにより、絶対積極的な気持ちを保つ」という事。(これを私は「幸福感応度UPトレーニング」と読んでいます)


この「幸福感応度トレーニング」をやってみての感想、気づきをまとめてみました。
今、壁にぶつかっている人へのヒントになるかもしれません。



1. いつのまにか幸福感応度がメチャ落ちていた
皆さん「嬉しかった!」、「有り難いなぁ」、「楽しいなぁ」、「良かった」等の幸せを感じる瞬間が一日に何回ありますか?
意識しながら一日を過ごしてみると、案外、この回数が少ないんですよね。


例えば、ご飯を食べる時どうですか?よっぽど美味しいと思うような食事にあたらない限り、「ふーん」と何も感じずに食べてしまっています。「今日も美味しいお米食べて嬉しいなぁ」とか「今日もご飯作ってくれて、ホントに感謝」なんて気持ちは、頭では分かっているのですが、実際日々の中では感じる事を忘れていたりします。


ホントは、「嬉しかった!」、「有り難いなぁ」、「楽しいなぁ」、「良かった」と感じるチャンスに沢山出会っているのですが、私達はそれに慣れっこになっています。私は幸福を感じる力を幸福感応度と呼んでいるのですが、それが年を取るにつれ、ドンドン落ちている事に気付きました。
幸福感応度が落ちているために、日常の中で「幸せだな」と喜びを感じる回数がドンドン減っている。


逆に、不幸感応度が上がってきていたりする。
不幸感応度とは幸福感濃度とは逆に、「頭にくる!」「どうしよう不安だ」「イライラする。」「落ち込む」等の不幸な気持ちを感じる力のことです。
飛行機の隣に座っている図々しい男にイラッとき、長い踏切での停止に頭に来るなど、どうでもいいような事で不幸感をちょっとずつ増やしていったりしているんですね。



皆さん、自分の幸福感応度は上がっていますか?不幸感応度は下がっていますか?


困難に直面していると、特にこの幸福感応度が下がっています。体験もしたことがない、予想外の嬉しい出来事が発生しないと「嬉しい」という感情が沸いてこない心の状態になっていたりします。周囲で起こっている、ホントは喜んでいいような出来事が目に入ってこなくなってしまい、モチベーションがなかなか上がってこない原因にもなっています。




2 ウソでもいい。演技でもやるつもりで「嬉しい、有り難い」と思い始めると、幸福感応度は上がってくる


1のような気づきもあったので、私は何をやっている時も、思いついたら「有り難いなぁ、嬉しいなぁ」と言うようにしてみました。(口に出せないシチュェーションでは、心の中でやっています…)
例えば、

  • 朝起きた時、「ありがたいなぁ。家族みんな、元気に寝ているぞ。嬉しいなぁ。誰か一人でも病気すると大変になるんだから。」
  • おしっこをしている時も「ありがたいなぁ、気持ちよく排泄ができて、スッキリした。嬉しい。病気なんかになると、これもできないんだからなぁ」
  • などと、日常の何気ない事に「嬉しい、有り難い」を言ってみるのです。


ウソでも、演技でも、そう言っていると何も言わない時よりは、ちょっとは幸福感が増しているのが分かります。 (もちろん最初は、大きな幸福感は感じませんでしたが)
そしてその繰り返しが、ウソがホントに変わるというか、ホントに幸福感が増してくることが実感できてきました。
何気ない日常の中で、幸福感を感じる事ができる数が増えてくると、ちょっと日々がご機嫌になっていきました。そして小さな幸福感の積み重ねが大きな幸福感に膨らんできました。
最近では、「せっかくの一度きりの人生。嬉しい、有り難いで一杯、喜び一杯の人生にしょう」なんて思って、全ての事をどうにか喜べないか?感謝できないか?」などと考えるようになってきました。




3 幸福感応度が上がってくると、自分のやる気がUPしてくる


「有り難い、嬉しいな」を日々の中で何度も感じるようになると、気持ちも随分良くなってきます。
小さな幸福感ですが、一日の中で何度もそれが積み重なると気持ちも前向きになってきます。
人間、ご機嫌になると、自然にやる気が出てきます。
困難へのチャレンジ意欲もわいてくるし、困難を乗り越える為のアイデアも自然にでてきます。



4 幸福感応度が上がってくると、周囲が変わってくる


幸福感応度が上がってくると、「嬉しい、有り難いなぁ」と感じる行動をしてくれた人に、何か恩返ししたくなりました。
自然に、小さな事でもその人に何かしたい。お手伝いしたいという気持ちが沸いてくるようになります。


また、何にでも「有り難い、嬉しい」という回数が増えてきたら、他人がマイナスと思っている事でさえ、自分はプラスと思う事もできるようになってきます。プラスという側面から、他人を見る事ができるようになると、相手もこちらに好感を抱いてくれるようになります。


この習慣を続けてまだ3ヶ月くらいなのですが、昨日妻から「最近、やさしいね。どうしたと?」と言われました。効果実感です。



5 感謝するとは他人の為の行動ではない。自分の為の行動である。


子供の頃から、「ありがとうと言いなさい」等の感謝の言葉を人に伝えるという事は、親や学校の先生から何度も言われてきました。
何度も言われてきたのですが、これまで「感謝は、やってくれた人に報いるための行動」のように私は捉えていました。
しかし、今回幸福感応度UPトレーニングして分かったのは、「感謝は、人の為の行動ではない」ということ。感謝とは「自分の為の行動。自分が幸せになるための行動」ということです。


感謝をするということは、自分の心の中に「ありがたいなぁ」と感じると、その後余韻として「嬉しい」という気持ちが自然に生まれます。
感謝をするという事で、特別な事がなくても、何気ない日常の中にも「嬉しい」を何度も感じる事ができるのです。
この積み重ねが日々の幸福感に繋がる。
そして、感謝をするという事で自分の人への態度が変わり、それにより運命が開けていく。そんな感じになるのではないでしょうか?


私自身、まだトレーニング中の身です。意識しないと、この事をスッカリ忘れてしまっていることもあります。
これは近年まれに見る効果があったので、これからも「幸福感応度アップトレーニングを続けていこうと思います。
(トレーニングの具体的方法は、ご希望が多かったらまた書こうと思います。)