モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

やる気のない部下(子供)に上司(親)が伝えるべきこと

『部下の「やる気」を育てる!』がリアル書店が売れているようです。

買っている人は、若いビジネスマン。

仕事がつまらない君へ

仕事がつまらない君へ

ホントは、「やる気のなさそうに仕事をする部下(子供)」を持っている上司が、何を彼らに伝えるべきなのか?をイメージして書いた本です。(私の子供達が、そんな状態になったら、何を伝えるべきかという事を考えて書きました。)


もちろん、「やる気」を引き出すのに最も大事なのは、意見を押しつけるのではなく、相手の考えを引き出すこと。しかし、嫌がられるかもしれないが、「絶対に彼らの仕事人生をハッピーに過ごしていく為に伝えていくべき事もある」と思い、その事を整理してみました。





そこで、「やる気のない部下に教えるべき、仕事論」として10箇条にポイントを整理。

  1. 仕事がつまらない時の選択肢は、3つしかない。イヤイヤ仕事を続けるか?転職するか?仕事を好きになるか?
    仕事がつまらなくなった時の最悪の決断は、この現実に目を背け、何も決断せず、イヤイヤ仕事を続けていくこと。
    サラリーマンと言えども、余程熱中して仕事に取り組まなければ、この不況期を乗り越えることはできない。だからこそ、好きな仕事を行う必要がある。仕事がつまらないと思っているのに、、イヤイヤ仕事を続けることは最悪の決断である。


    短期的には、イヤでも我慢することで失業しないで済む。しかし、中長期的に見れば、イヤイヤ仕事を続けている人こそリストラの対象。この不況は長く続く。年齢がいってリストラされるほど、不幸なモノはない。


  2. 会社の奴隷になる必要なんてない。依存すれば、奴隷になるしかない
    会社(上司)から理不尽な要求をされて、仕事がつまらなくなる人も多い。

    会社と社員の関係は、互いに、選び選ばれる関係。給料をもらっているから、会社の言うことを全て聞かなければいけない奴隷ではない。

    しかし、自分の給料分も稼げず、会社におんぶにだっこの状況が続くと、会社から見切りを付けられるのが怖くなり、奴隷状況に陥ってしまう。今が、「自分は会社や上司の奴隷ではないか?」と疑問を持つ状況ならば、このような「会社に依存する」状態から脱して、会社に「俺が儲けさせてやっている」という状態を作ること。


    これ以外に、奴隷から脱する道はない。


  3. 会社は理不尽。努力が成果につながるにはタイムラグがある。
    どんな会社でも、全ての従業員にとって公平な会社を作ろうとはしている。
    公平な昇進のチャンス、公平な仕事の配分、公平な人事評価、公平な給料制度・・
    しかし、実際にはなかなか難しい。あちらを立てればこちらが立たずだ。


    だから、努力を正当に評価してくれなかったり、自分よりパッとしないヤツが昇進していったりという理不尽な目に遭うことになる。この現実に直面した際に、腐ったら最後。


    この理不尽さは、自分にとっても都合のいい形で「理不尽さ」が出てきたりもするモノ。腐ってしまったら、そんなラッキーチャンスを逃してしまうことになる。

    努力がスグに成果につながるのを期待してはいけない。野菜と同じように、種をまき、肥料をやったからといってスグには実はならないのである。結果が出るまではタイムラグがある。過剰な期待は、仕事をつまらないモノと感じさせてしまう。「釣り」のように、腐らず努力をしながら、じっくりと待つという姿勢が、大事になってくるのだ。


  4. 最初から好きを仕事にできる幸福な人は少ないもの。
    「好きな仕事」を自分の仕事にすることは、成功していくには不可欠。(趣味進化型の仕事が好き人間)
    しかし、多くの人は、昔から好きだったことを仕事にできる幸運な人は少ない。


    そのような幸福な人以外は、「就職した会社で与えられた仕事」を好きになるしかない。
    「仕事が好きだ」と感じている多くの人は、この後天的に仕事が好きになった人が多い。(結果論的仕事が好き人間)
    どんな仕事でも、その気になりさえすれば「結果論的仕事が好き人間」にはなれる。

  5. 目の前の仕事を好きになる為の3条件  その1 喜ばれる為に平凡な仕事で満足しない
    「仕事が好き」になるキッカケは、お客様などから「喜びの声」を頂く、上司などから誉められる、感謝されるということ。

    これらの「喜びの声」が、仕事の価値・重要性を気づかせてくれたり、仕事の面白さを気づかせてくれる。
    しかし、マニュアル的な仕事、決まり切った仕事、平凡な仕事をやっても、誰も「喜びの声」をかけてはくれない。あっと驚く仕事、他の人がしない一歩踏み込んだ仕事、思いやりを持った仕事など、他よりちょっと卓越した何かが提供しなければ、周囲は「喜びの声」をくれない。平凡な仕事をやっているだけでは、少しも仕事は好きになれない。



  6. 目の前の仕事を好きになる為の3条件  その2 3年間だけ量をこなす!質量転換の法則
    「仕事が好き」になるキッカケは、喜びの声、仕事の深さを知ること。これらは、誰かが与えてくれるワケではなく、自ら気づくような出来事に出会い、気づくのです。


    数多くの「仕事が好きになるようなキッカケになる出来事」と出会い、その中にビビッと自分に衝撃を与えてくれる出来事があるのです。すぐにそのようなキッカケに出会う人もいれば、たくさんの経験をしなければ出会えない人もいます。


    私達が人為的にできるのは、数多くの「喜ばれる体験」をすること。その為には、期間限定でモーレツに働く体験が必要になってくる。


  7. 居心地のいい環境では、今はハッピーでも未来は暗い。「居心地の悪い環境」にあえて飛び込もう
    居心地の悪い環境にいるので、仕事がつまらなく感じている人も多い。

    しかし、居心地のいい環境であればそれがハッピーかというと、長期的に見ると、あまり良いことではない。居心地がいい環境にいると、人は努力をしようとしないからだ。自分が苦手な仕事等にあえてチャレンジすることで、今まで自分が気づいていないチカラが身に付いてくる。

    環境こそ、最大の学習ツールだから。(どんなに素晴らしい本を読むより、居心地の悪い環境が、腐らず前向きに取り組んでいけば、最も成長を促進してくれる)


  8. 疲れの残らない仕事のコツ。手抜き仕事の方が、全力の仕事より疲れる。
    イヤイヤ仕事をやると、短時間でも疲れは残る。
    仕事で疲れたくなければ、手抜きをしようなどと考えず、全力で仕事をやること。
    夢中で仕事をしている時は、ほとんど疲れを感じないのだから。

    疲労困憊状態は、時間の長さ、労働のハードさよりも、精神的なモノが作りだしていく場合が多いものである。

  9. 転職には2種類ある。3アウトチェンジのルールを覚えておこう!
    仕事がつまらない場合、「今の仕事を好きなものに変えていく」ということと、「転職する」の2つしかない。
    1〜8までは、「今の仕事を好きなものに変えていく」為にということ。

    もう一つの「転職」という道。この場合のポイント。

    転職には2種類ある。「自分を高く売るための転職」と「逃げるための転職」
    「自分を高く売るための転職」は何度もできるが、「逃げるための転職」はそう何度もできない。3回以上繰り返すと、社会での自分の評価は落ちてしまう。だから、大事にそのカードは使っていく必要がある
  10. 準備不足のヤツは我慢するしか道はない。
    自分を高く売る転職をしたければ、しっかりとした準備が必要になる。「準備不足」で転職をすると、ランクダウンの転職を繰り返すだけになってしまう。


    「準備」とは、資格をとったり、語学など技術をマスターしたりというプライベートな時間を使ったものが一つ。もう一つが、「現状の仕事」で結果を残すということ。「自分の代表的な仕事」を作るということが、最も重要な準備になる。今の仕事で、何も結果が残せなければ、自分を高く売ろうとしても誰も買ってはくれない。逃げるにも、結果が求められる。