「居心地の悪い環境」こそ、大きな飛躍へのキッカケ
smoothさんに「仕事がつまらない君へ」小林英二:マインドマップ的読書感想文で取り上げて頂きました。このエントリの中で、
また、当ブログの読者さんは、私とは違ってスマートに仕事をこなしていそうですが、そういう方には上記に挙げたように、「居心地の悪い環境」に身を置かずに、ぬるま湯に浸かっていないかをご確認いただきたく。
・・・って言ってる私がルーチンだらけで、ぬるま湯浸かりまくりなのは、この際置いといて頂くとして(w
もちろん、本書のタイトルに合致するような方、会社に入ってから、仕事に疑問だらけの方は、本書に目を通されて、良い意味で仕事に対する「マインド」を変えて頂ければ、と思います。
とあるのですが、まさに「居心地の悪い環境」というのも、まんざら悪いことバカリではない。
私は仕事で、経営者や成功者と呼ばれる方とよくお会いします。
彼らに必ず聞くのが、「転機」について。
「御社が大きく成長される転機になったのは、何ですか?」
「あなたが、これだけ成功される転機になるような出来事って何かあるんですか?」
この2つの質問をすると、成功者の方々は喜んで話しをしてくれます。アイスブレーキングトークにもってこいです。(営業の方には是非、オススメ。)
成功者と言えども、最初から成功している人は少ないものです。最初は、私達と同じような普通のサラリーマン。しがない自営業者。ダメサラリーマンだったという人も実は多い。そんな彼らが大きく成長を遂げるキッカケとなる「転機」について話を聞くと、実に面白いものです。とても、勉強になります。
私が聞いた中で、彼らに最も多く共通するのは、飛躍のキッカケは「仕事がつまらなくなっている」という状態です。
もちろん、「仕事がつまらなくなっている状態」とはいえ、各人、いろいろですが・・
例えば、
- 人一倍頑張っているつもりなのに、結果がでない状態。
- とてつもない失敗をしでかして、落ち込んだ状態
- 努力をしているのだが、成長している感覚が持てない状態
- イヤな上司や、イヤな顧客から、大変なストレスをかけれらている状態
- 今やっている仕事がもともす好きでなく、イヤイヤ仕事をやっている状態
- 未来に希望が持てない状態
- 仕事にやりがいを感じることができない状態
こんな感じです。
しかし、多くの成功者の人達は、実はこのような「仕事がつまらない状態」が、後で考えてみると、大きく飛躍する転機になったと言うんです。(そのときの気分は最悪だったが・・)
ナゼか?
このような状態、悩みが深いほど、「辛さ」も大きなもの。ストレスも大きい。「何とかしたい!」、「ここから抜け出したい!!」という気持ちも大きいものです。
一言で言えば、「仕事革命への強烈な危機感!」という強烈なエネルギーが、否応なく生まれていたということです。
「危機感のエネルギー」は、自分が思っている以上のパワーを引き出してくれます。必死に、
・「あのイヤな上司の顔を絶対見たくない!何とかしたい!」
・「こんなくだらない事して、一生を死人のように終えるなんて絶対にゴメンだ」
・「このまま負け犬で終わる人生なんて耐えられない。」
などとと考えると、火事場のバカ力が出てくる。それが、成功への大きな転機をもたらしたと、言うのです。
私達は好調な時、仕事が順調にいっている時は、ドンドンアイデアがでてきます。もっと「仕事を効率よくする方法」はないか?とか、「他とは違った個性を出せる方法」はないか、なんてことも次から次にアイデアがでてくる。勉強することなどにも、前向きになることはできます。
しかし、好調な時にやる行動は、「仕事革命」というより、「仕事の改善」ということ。「大きな変革」は、順調な時にはなかなか生まれないものです。「今の状態をぶち壊すようなリスク」は取れませんから。(今、順調にいっているのなら、リスクを取る必要もないですから)だから、どうしても「仕事の改善」という、小さな前進しかできなかったりする。
しかし、「仕事がつまらなくなっている状態」であれば、「今がつまらない」のですから、「リスク」を張ることもできる。そして、大きなカベを破るのに必要な、爆発的エネルギーも「生き残るための危機感」が生み出してくれる。だから、大きな前進につながる、キッカケとなる転機になるのでしょう。
もちろん、ほとんどの人は、「仕事がつまらない」ことを「次への飛躍への転機」にすることなどできず、ダラダラと現状に甘んじて「働くためには、イヤな仕事でも我慢するしかないさ。」と、「つまらないという現状への諦め」で終わっている人がほとんどかもしれません。
不況で、ますます「イヤイヤ働かなければならない」という人が増えてくると思います。
だからこそ、その状態に諦めることなく、仕事がつまらない時こそ、「飛躍への転機の時期なんだ」という前向きな考え方が必要なのではないでしょうか?実際、多くの成功者がそうなのですから・・
今、「居心地の悪い環境」に身を置かれている方。是非、後で振り返ったとき、「あの、環境があったから、大きく飛躍できたぜ!」って言える状態ができるといいですね。なんとか、そんなキッカケに本書がなれば、とても嬉しいのですが・・
- 作者: 小林英二
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