夢を見ることより、もっと大切なこと。
ブログをはじめて、ようやく5ヶ月たちます。
はじめてみないと分からない、最大の事は、「やり続けることの難しさ」ですよね。
私のような自由業は、仕事のバランスが極端だったりします。メチャ仕事が入ってくるときもあれば、そうでもないときもあります。今、このような「書く仕事」がたまってきており、毎日ブログを更新できるかどうか微妙な状況にきています。
こんな状況でブログを書いていると、おろそかになってくるのが「立脚点」だと思うのです。毎日、エントリを書くための「未来の為の活動」は必要に迫られているのでしっかりやれるのです。しかし、このブログを書き始めた際の「立脚点」。この事について考える機会がへってきてしまい、忘れてしまうこともあるほどです。
別に、ブログだけの事に限らず、この「立脚点」という話。仕事でもとても大切な話だと思うのです。
最近、ほぼ日刊イトイ新聞 - おとなの小論文教室。- Lesson 299 立脚点 というエントリを読んで、「自分の立脚点」をちょっと考えさせられました。
「どこへ行きたいか」というゴールが明確な人間、
そこにいくための才能や技術のある人間は、
華やかな成果をあげて素晴らしい。
でも、それ以上に、
「自分はどこに立っているか」を知っている人間は強い。
そして、「自分はどこに立っているか」を知ることこそ、
この時代にあって、難しいのではないか。
そうなんですよね。忙しい時に我々は、「未来」や「夢」「目標」ばかりに目を向けて考えてしまいがちになります。また「未来」や「夢」「目標」を考える事は、周囲や状況からも要求されるので、考えざる得ないところもあります。
・明日はどんな事を書こう
・そのためには、どんな事を情報収集して
・最終的には、どれくらいの影響力のあるブログを作りたい
とか
しかし、「自分の立ち位置をしっかり見つめ直せ」という話は、周りも要求してこないので、いつのまにか忘れがちになってしまいます。
これって、ブログに限った話ではありませんよね。全ての仕事がそうだと思うのです。3年後のビジョンや、自分が目指すべき目標像については考えますが、「自分がその仕事を本気でやろう思ったキッカケ」について、改めて考え直す事がないのではないでしょうか?若い時の、「思い」もいつのまにか忘れてしまうモノです。ホントは、しっかりした「立ち位置」があったハズなのに、忘れている。
作品は、取材に向かう彼女の顔のアップからはじまる。
この作品で何を訴えたいか、
何をわかってほしいかではなく、
「どんな人間がこの作品を撮るのか」が、
作品のスタートで、
明確に、お客さんに伝えられていた。
彼女が、どこからきて、
なぜ、どんな問題意識を持ち、
どんな立場でこの作品を撮るのかが、
それ以上でも、以下でもなく、
見る人に、よくわかる。
「立脚点」。
作品の最後まで、
この、彼女の立ち位置は、ブレることはなかった。
モノの見方は、どんな立ち位置から見るかで違ってきます。仕事もブログも同じで、私達には受け手がいます。「立ち位置」がずれてしまうと、受け手は何を言っているのかが、急に分からなくなってしまいます。
忙しくなったり、成功体験が蓄積されていくと、私達はいつのまにか「立ち位置」を変えてしまう事が多いのではないでしょうか?自分では気づかない間に。しかし、周囲は気づいているのです。「立ち位置」が変わり、「私達が伝えたい事」が伝わらなくなってしまった事が・・
自分は、いいかっこをしたいからではなく、
表現の体力が尽きてきたようなときに、
体力がないために、飛躍をしてしまったり、
自分で自分を煽ったりして、
立脚点から、足がはなれてしまうようなことを、
自覚し、反省せずには、おられなかった。
とくに、社会的なテーマを扱い、表現している人は、
ときに、目線が高くなったり、
糾弾になったり、
押し付けがましくなったり、
正義感に酔ったりしがちだ。
ともだちは、素人として、
過酷な挑戦を志したときの、自分の立脚点を、
見失わず、よく忍耐してキープして、
常にそこから、観客に対してものを言っていた。
だから、彼女の表現は、素直に受け入れられたのだ。
ともだちが、自作に、はっきりと顔を出したことには、
どんな自分がこの作品をとるのか、
彼女自身ちゃんと知っていて、引き受けていて、
そこから逃げも隠れもしない、覚悟の表れだと、
わたしにはうつった。
自分が立っているところがわかれば、
新人でも、情報発信はできるし、伝わるんだということ。
ブレない「立ち位置」を作る。この事は時間が経過すればするほど難しいものです。忙しくなってくればくるほど、立ち位置にこだわらなくなり、違う視線になってしまいます。
私がこのブログを書き始めた時の立ち位置は何だったのか?もう一度、忘れないために書いておこうと思います。
「読んだ人が役に立つエントリを書こう。人が役に立つエントリとは、「自分が役に立った」という情報のこと。「自分が役に立った」「自分が勉強になった」と思うことを、皆さんに紹介していけば、読んでくれた人の数%の人達にとっては、きっと役に立つ話なのではないか?」
という立ち位置でした。
モチベーションの専門家という立ち位置ではなく、「自分の仕事をもっと楽しくしたい。その為の方法をもっと知りたい。」と、日々研究をしている「モチベーションで悩んでいる人間」としての立ち位置で書いていきたい。
ブログを書いていく事で、それを考えていくキッカケにしていきたい。読んでくれている人もその中から自分に相応しい「仕事を楽しくする方法」を見つけてくれたら、更にハッピー。という立ち位置でした。
この立ち位置をしっかり忘れずに、この5ヶ月目以降も続けていかなければと反省しました。
あなたの立ち位置はいかがでしょうか?