モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

「できの悪い人」でも伸ばす事ができるリーダーは何が違うのか?

人を評価する視点は、大事ですよね。

あなたは、部下や後輩をどんな価値観や視点で見ていますか?

私達は、どうしても「一般的な視点」で部下や後輩を見てしるような気がします。特に、論理的思考力が高い人にそのような傾向が強いのではないでしょうか?(私もそうなのですが)





例えば、営業をされている仕事の人であれば、「優秀な営業マンはどんな人なのか?」という一般的視点がありますよね。例えば

・論理的思考力が優れている

・聞き上手である

・人の気持ちを感じ取ることができる

・上手に、自分の言いたいコとを伝える事ができる

・提案書をうまくまとめあげる事ができる文章力がある

・等々。

このような「一般的な価値観」で見たときに、部下はどうなのか?ということで、人を見ていきます。そうすると、「あいつは論理性は優れているんだけど、聞くことがヘタなんだよね。」みたいな評価をしながら人を見ていく事になります。





私は、部下や後輩に対して、そのような見方について疑問を何も持ちませんでした。





しかし、ダーリンコラム:<可哀想だた、惚れたってことよ>を読んで、ちょっと反省してしまいました。


そういう欠点や弱点を発見して、しかもそれを個性として「かわいい」と思えるってのは、けっこう高度な、人間の感情だと思えるよねー。

それこそが、ながい付き合いのなかで育てていく愛情だの友情だのみたいなものの正体なんじゃないかい?

これ、「もののあはれ」ってものと、どういう関係にあるかわからないけど、近いところにあるんじゃないかって気もするよ。



そうさ、「かわいい」って思いと、「かわいそう」って気持ちも、よく似てるんだと思うよ。そういう意味じゃ、

あらゆる愛情ってのは母性の変型なのかもしれないねー。

一般的な価値観だけで、部下や後輩を見ていくと、「正しい評価」はできていきます。「正しい評価」はできるが、そこから部下への「愛情」は生まれてきません。忘れてしまいがちになるのですが、部下との信頼関係のベースは互いの愛情なのです。

この大切な愛情ということ。「一般的な価値」だけで部下を評価しているだけでは、「部下がかわいいな」とは感じる事は少なく、愛情もわきにくいのです。(一般的視点で見て、優秀な部下には感じるかもしれませんが・・)





部下に対してより、我々は自分の子供は「カワイイ」と感じる事が多いのではないでしょうか?





我が子を一般的視点だけでモノを見ているかというと違います。「よい子供」に関しての一般的な視点はあると思いますが、それだけで自分の子供を見ているわけではなく、あきらかに「自分だけの価値観」で見ています。





うちの子供は「恥ずかしがり屋で自分の能力が発揮できないところ」や「言わないと、勉強をさぼるところ」があったりするのですが、それも愛らしかったりします。一般的な価値観ではかなり評価は低くなってしまうのですが、「自分だけの価値観」ではメチャ満点なのが、我が子だったりします。(もちろん、一般的な評価の部分も高めるために教育していく必要はありますが)





「欠点が愛らしく感じる」という部分が、上下の信頼感を生み出す一つの大きなものになっているのではないか?という事にこのコラムで気づかされました。





「上司がしょっちゅう怒っているのに、部下がイキイキとついてきている」という変わった人間関係を、何度も見てきた事があります。それらの上司に話しを聞くと、「あいつはダメなんだけど、可愛いんだよね」的な話を必ず愛情のこもった笑顔をしながら話していました。部下の側に話を聞いても、「上司は厳しくて鬼みたいなんだけど、自分の事がカワイイと思って言ってくれているのは分かる」という話を思い出しました。確かに、そのような部下の人達は、後に大きく育っていきました。





一般的な価値観は重要なのでしょうが、それだけで客観的に部下を見ていても、彼らとの信頼関係を作る事はできない。それで済めば、機械でもできる作業です。「あなただけの価値観」で部下を見てあげ、あえて、「欠点」さえも愛らしく感じる心の余裕がリーダーには必要になるのでしょうね。他人から見た不細工な犬が、自分だけはとってもカワイイと感じるように。





部下の「欠点」を愛らしく感じることができるか?これができた時が部下に愛情が沸いたときなのかもしれません。部下を我が子と同じように「ちょっとした欠点がカワイイ」と感じる。リーダーにとっても大事な力なのかもしれませんね。



自分に愛情を感じてくれている人にしか、部下は本気でついていこうと感じないでしょうからね。

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