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読書を単なる知識取得ツールで終わらせるのはモッタイナイ!

速読で本が楽しめるのかという疑問 - 狐の王国

を読んで、改めて自分の読書法を考えてみました。





私は、最近流行りの速読はできません。(ちょっと興味があるんで、やってはみたいのですが)だから、一字一句を読んでいくタイプです。だから、1冊を読むのに時間はかかります。ビジネス書だと、速く読めるもので1.5時間、時間がかかるものだと3日間(もちろん1日中読んでいるワケではないですが)くらいかかります。





本は月15冊ほど読んでいるのですが、いつのまにか読むパターンが決まってきているようです。



  1. 良い本に巡り会う為の読書
  2. 思考の片隅に記憶しておく為の読書
  3. 実際に利用する為の読書

この3パターンによって、読書の仕方が違うような気がします。





本の購入の際は、3の「実際に利用する」ことを目的に本は購入しています。「来月、やる気についての本を書かないといけないから」とか、「2ヶ月後にWEBについてのセミナーが入っているから、ネタの仕入をしておかなければ」等という目的が存在し、その為に購入しているのです。1や2の為に、わざわざ購入はしていません。結果論として、1,2がでてきているだけ。読んでみると、「ちょっと、イマイチ」というヤツもありますし(1の本)、「面白いんだけど、まとめる時間をとるほどのモノではない」というヤツ(2の本)というのが出てきてしまうのです。





私は、本を読む際、特に時間を取るのが「タイトルと目次の熟読」です。特に、自分が本を書き始めて、ここに時間を取るようになりました。執筆者としては、「タイトルと目次」を作成するという、「本の企画」段階にかなりの時間をかけていると思うので、ここをしっかり読むようにしています。





そして、「タイトルと目次の熟読」をベースにして、「どんな事が書いてあるか」を想像するようにしています。この目次だったら、こんな論理構成、フレームワーク、主張をするのではないかという想像ですね。そして、本を読み始めています。そうする事で、単に本を読むという知識追加だけでなく、自分の「フレームワーク力」、「論理的思考力」の強化に繋がるからです。





もう一つ「タイトルと目次の熟読」の効用はあります。先に「タイトルと目次の熟読」で仮説ができていますので、1の「良い本に巡り会う為の本」かどうかは、最初の数十ページを読むと分かります。そう判断すれば、次の本を読むようにしています。速読ができないので、そんなにたくさんの本を読めないので、「捨てる」という作業がとても重要になります。「タイトルと目次の熟読」により、この「捨てる」という作業効率が高まってきているように思えます。





2の「思考の片隅に記憶しておく為の読書」については、読みっぱなし。自分でもこのように自分の読書法を振り返っていると、、「こんな読書をしていて役に立っているか?」とても疑問ではあります。記憶のどこかに、その本で得た知識は入っているのでしょうが、整理されていないので、どこかで偶然、それが使える事を期待しているだけのような気もします。





3について。特に「知識を習得した感動が大きかった本」については、必ず、ブログかマインドマップにまとめるようにしています。私は、本を読むとき、必ずペンを持って読みます。読む場所として、「スポーツジム」と「風呂場」と「レストラン」が一番多いのですが、特に多いのがスポーツジム。「ステッパー」という階段を上るようなマシンに乗りながら、片手に本、片手にペンを持って読書をしています。(他の人からは異様な光景かもしれませんが・・)



読んでいて気になったところがあれば、線を引き、表と裏側にある空白部分に、本の中で特に重要と思ったところ、各ページの上下の空白部分に、各ページで印象に残ったキーワードを書いていくようにしています。「3の実際に利用できる本」は、一目瞭然。本が真っ黒になっているという事です。綺麗なままの本は、「思考の片隅に記憶しておく為の本」という事ですね。





そして、真っ黒になった書き込みをベースに、このブログやマインドマップにまとめるようにしています。本にメモをしている状態だけで終わっていても、実際には使える知識にならないと思い始めた習慣です。(最近は時間がない時の方法として、土井さんの「ビジネス・ブック・マラソン」を参考にして、線を引いたところだけをワードにまとめるみたいな事も始めるようになりました。)





メモの言葉をブログなり、マインドマップに編集していく。自分なりの編集という作業を通して、「本の言葉」「本のロジック」を自分の置かれている状況、自分が抱えている課題に落とし込んでいくという作業が、最も役立っていると思います。たった一つの言葉でも、改めて考えて見直すと、応用範囲が広いものです。名著ほど、そのような言葉が多い。





読書を知識の吸収だけで終わらせていたら勿体ない。思考のキッカケ、思考を深めるツール、自分なりのノウハウを整理する為のツールとしての読書にしていく事が理想ではないでしょか?

貴重な言葉、貴重なロジックを、知識の入れっぱなしでは勿体ないと思うのです。しっかりと、自分の事として考えてみる。自分の中に整理する時間。まとめる時間があってこそ、ホントに価値ある情報収集になるのではないでしょうか?