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英語に囲まれても、英語が覚えられない人のたった一つの理由



「課長の教科書」の酒井穣さんの本、「英会話ヒトリゴト」を週末に読みました。

正直、私はあまり英語に関心がありませんので、このような本は読まないのですが、酒井さんが書かれた本ですので、どんな事が書いてあるのだろうと思い読んでみました。読んでみると、思わぬ衝撃が・・

英会話ヒトリゴト学習法

英会話ヒトリゴト学習法

正直、英語を学習することについて、今まで、私は興味がありませんでした。四十数年生きてきましたが、英語ができなくて困ったこともない。必要性を感じないから学習した事もありませんでした。英語を学ぶ意欲がありませんでした。そんな時間があれば、私にはもっと学ぶべきことがたくさんあると考えていたからです。





実は、中学の時から英語が大嫌いでした。英語の授業を聞きながら、「俺は、英語を勉強しなくても生きれる道を進むからいいよ。だいたい何の為に、英語を勉強しなければいけないか?」が理解できませんでした。受験の際も、英語の点数が低いのは目をつぶり、日本史と現代国語だけを人一倍勉強してカバーしていくという戦略で、何とか目標の大学に入学する事ができました。英語を避けて生きていく戦略も、世の中には存在しますし、その戦略で生きてきたから・・また、今後も十分に生きていく事ができると思っています。





かと言って不思議なことに、私の私生活は「実はアメリカ人ではないか?」という程に英語に囲まれています。

映画は洋画ばかりしかみませんし、見るテレビドラマのほとんどは海外ドラマ。(海外ドラマのスピードに慣れると、日本のドラマはスピード感がなくて、満足できません。)見るスポーツで一番大好きなのはNFL(プロのアメリカンフットボール)。ニュースもCNNやBSの海外ニュースを見るのが多い。たぶん、これらのTVを英語の音声で見るようにすれば、かなり英語力も上がったと思うのですが、全て吹き替え。日本語の吹き替えや解説がヘタで聞いていられない時でも、吹き替えで見ています。家内に言わせると、私は「英語が分からないアメリカ人」のような生活だと言います。





音楽も趣味なので、週に1、2枚の新譜を買うのですが、99%はアメリカ、イギリスのロックかR&B。(最近は、iTunnesで買うので翻訳の歌詞カードもついていないので、何を伝えているのかも分かりません。その為、仕事をしている際のバックグラウンドミュージックとしては最適なのです。日本語のサウンドだと、歌詞が分かってしまうので、仕事に集中ができないのです。)





私のように英語に関する文化が人一倍大好きで、英語に囲まれていても、英語力を鍛えようとする意志が全くないと、英語力は一向に上がりません。「英語力を鍛える意味が理解できない」と、英語を学ぼうというやる気が沸かず、英語に囲まれていても、英語力はつかない。





実は、そんな私がはじめて「英語」を勉強しようと思いました。この本を読んでから。


「英語を学ぶ意味」が分かったからです。本来であれば、中学校の時に、酒井さんに出会って、「英語を学ぶ意味」を教えて欲しかった!私のようにヒネクレた人間でも、分かるくらいですから、是非、中学校で英語を学び始める段階の子供にも、読ませてもらいたい本です。





今まで、英語を学ぶ目的として、「外国人とコミニケーションがとれると、様々な文化と触れあうことができる。ビジネス範囲が広がる」とか、「海外の最新情報を直接入手する事ができるようになり、一歩先に情報を掴むことができるようになる」とか「海外とのビジネスができる」とか「外資系企業で働く事ができる」とかが言われていました。





正直、私はどれもピンとこなかった。英語ができなくても、それらをカバーする方法を、いくらでも見つける事ができたから。だから、屁理屈を言って(自分ができない言い訳にして)英語を勉強してきませんでした。





しかし、そんな英語を勉強しない事の屁理屈の理論武装をしている私に、グーの音も出ない、英語を学ぶ意義をこの本は教えてくれました。





それが、「英語をマスターする事で、もう一人の自分(アルターエゴ)を持てる」という考え方です。英語をマスターする事で、英語で自分で会話できるようになる。日本語で発想するやり方と、英語で発想するやり方は違ってくる。一言語一人格の法則がある。日本語で考える自分と、違った角度から物事を見る事ができるようになると酒井さんは教えてくれています。この話が「英会話を学ぶ目的」として、とても私には腑に落ちたのです。



自分の中に、「もう一人の自分」、「別の発想ができる自分」を作る為に英語を勉強する。「英語を勉強する位で、「もう一人の自分」を作れるのなら、是非、勉強したい。」と思いました。酒井さんの本が、「やるべきことの価値」を教えてくれることで、PULL型モチベーションされたんです。過去、30年近く、誰も私に「英語を勉強したい」「営業を勉強しなければいけない」と誰も動機付けする事ができなかったのですが、この本が初めて、動機付けしてくれたのです。





今、この本で紹介されている、「ヒトリゴト」を使った学習法を使って、英語を学ぼうと開始しました。





英語の覚え方やテクニックはいろいろあると思います。 404 Blog Not Found:英単語が覚えられないたった一つの決定的な理由で紹介されたやり方なども、なるほどなと関心させられました。

だけど、「英語を学ぶコトがどんな意味があるのか?」「英語を学ぶことが、どんなに役立つのか?」が、ホントに腹に落ちていないと、私のように学ぼうとしないと思うのです。とくに、屁理屈だけは立派な最近の子供達や若者などには・・





この本は、「自分の英語への意識が変わった」という事を通し、「人材育成」「教育」「モチベーション」の基本を改めて、私に気づかせてくれた本でした。ホンキになって英語を勉強したいと思っているあなた。子供に「英語を勉強させたい」と思っているあなたにとっては、とても良い本だと思います。オススメです。

マジマネ5 部下の「やる気」を育てる!

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