USENの勧誘の手口って違法じゃないのか?今必要とされる、正直さというマーケティング。
asahi.com:USENに警告 無料なのに「加入金ゼロ当選」 総務省 - 社会
メディア事業大手のUSEN(本社・東京、宇野康秀社長)が、衛星音楽ラジオ「サウンドプラネット」の契約を勧誘する際、くじ引きで「当たり」が出た客に特別な割引をしているように見せかけた手法が悪質な契約約款違反にあたるとして、総務省は21日、USENに文書による警告の行政指導をした。当選商法と呼ばれ、「当選者」が2年以内に解約すると3万1500円の違約金を支払わせていた。
つい数日前、ビデオ屋さんで半額セールをやっていました。
見たかった「フェイシング ザ ジャイアント」というアメフト映画が借りることができたので、ルンルン気分で店をでました。
その時です。
「お客さん、ちょっと待ってください。今、DVDを借りて頂いた全員に年末くじをやっているんですよ。是非、抽選会に参加してください。」
と声をかけられました。
そこには、「のぼり」があるわけでなく、景品がいくつか提示してあるだけ。
勧誘してくれた、お兄さんも、普通のコートを着ている人のよさそうな顔。
お目当ての映画も借りることができたので、
「今日はいいことがあるな。くじ引いてみよう」
と思って、足をとめました。
足の止また私に、お兄さんは言います。
「1等はDVD。空くじなしです。是非、くじをひいてください。」
「ふーん。DVDね。」
まぁ、子供部屋にDVDが欲しかったので、くじをひくことにしました。
すっとくじを引く。
すると、ピンクの球。
「何等だろう」と、目を景品一覧の方にやると、二等、ジュースと書いてある。
「ちぇ、ジュースか?」と思っていると、お兄さんがいきなり、鐘を鳴らし始めた。
「お客さん、1等、大当たりです!」
「エッ。2等じゃないの?」
「いえ、今日はピンクが1等なんです!」
あっけにとられている、私に向かって
「今日、何人か1等の人が出ているけど、お客さんが一番リアクションが小さいですよ。もっと喜んでくださいよ。」
などと言われながら、
「ホント、今日はついてるなぁ。DVD当たっちゃったよ」
なんて喜んでいました。
景品を持って帰ろうとする私に、お兄さんは笑いながら話しかけてきます。
「ちょっと待ってください。1等の景品のご説明します。お客さん、CDよくレンタルされますか?この機械があればレンタルしないでいいんですよ!」
ここまで話された瞬間に、ここで何が行われているかが理解できました。
「騙されている!」
カチーンっと頭に血がのぼりました。後は、想像にお任せしますが・・
そう、1等はUSENの受信機だったのです。(それがDVD付きかどうかは知りませんが・・)
私も、かなりいろんなマーケティングのやり方は勉強しているのですが、これは、詐欺!
「USEN」という看板は、たぶん、どこかの目立たないところに立てていたのでしょう。
ビデオ屋さんの、年末くじの仮面をかぶって、全ての人に「当たりくじ」を出すなんて!
USENの広報担当者は「指摘は勧誘手法についてではなく、約款違反についてで、この点は認めて改善する」と話している。
USENの広報担当者は「指摘は勧誘手法についてではなく、約款違反についてで、この点は認めて改善する」と話している。
これを総務省は、勧告をしていかないのでしょうか?この勧誘手法自体が、どうみても詐欺ですよね!総務省は、この手法を認めているのでしょうか?そうだとすれば、納得できない話です。これからも、違った業種で似たような手口が、どんどん出てくると思います。消費者としては、安心して懸賞くじ引きにも参加できません。
USENの社長さん。
商売も、ここまで企業を大きくされてきたのだから、商売上手なんでしょう。
ライブドア事件の後もでてきて、立派な事を言われていました。
雑誌等の記事でも立派な事を言われています。素晴らしい経営理念や起業家精神についても述べられています。
しかし、経営理念に対する真摯度は、このような会社のステークホルダーの行動が一番表していると思います。
口では、綺麗事、立派なことはいくらでも言えます。
しかし、利益が必要な時、苦しい時の行動に経営理念への真摯度がでる。
たぶんUSENさん。苦しいんでしょうね。
だからといって、このような詐欺的行為では、顧客は増えないのではないでしょうか?
USENの勧誘を巡っては、9月までの1年間に全国の消費生活センターに約1000件の苦情が殺到。衛星放送への勧誘に関する苦情の96%を占めていたという。
詐欺的な販売促進で「ラッキー。当たった」とモチベーションアップされた顧客の大勢が、後で、気づくはずなんです。
「騙された!」って。
だから、クレームも多い。
私は、この件の前に、このUSENのサービスに入会しようと思って検討していました。その後、いろいろ忙しくて、その入会を忘れていたのですが、二度とこのサービスに入会しようとは思わないでしょう。Gyaoも時々利用していました。けっこう気にいってもいました。しかし、このたびの勧誘手法での不信感kら、「gyaoも絶対に見ない!」と思いました。更に、こうしてブログにも書く。
商品に自信があるのだったら、もっと正直な販売方法をとることが大事なのではないでしょうか?
今の時代、「正直さ」ということが重要なマーケティングの手法!消費者は、もう騙されるのには疲れてきているのですから。