モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

Wii Fitに学ぶ!つまらないものを面白くする工夫

子供のクリスマスプレゼントに、WiiWii Fitが我が家にやってきました。

日曜日、子供達のモデルの仕事があったので、私だけが留守番。

クリスマスイブに、みんなで遊ぶために、私がWii Fitのセッティング。

セッティングしながら、試しに遊んでみました。





遊んでみると、よくできてますよね。Wii Fitって。

日頃、ジムに行っている私としては、正直物足りないところもかなりあります。しかし、あんまり運動されていない人にとっては、実によくできたゲームの仕上がりになっているのではないでしょうか?




運動嫌いの人に、「楽しく運動させる為のモチベーションアップの工夫」がいたるところに見られます。

このWii Fitの発想。「あんまり面白くないものを、面白くして、継続させる。」

これって、仕事を楽しむためにも役立つ発想ですよね。





Wii Fitには、私たちの仕事をゲーム化していき、もっと楽しいものにしていく為のヒントが数多くあると思いました。私が遊んだ中でWii Fitで見つけた、仕事にも生かせる「つまらないものを面白くする工夫」をまとめてみました。







  1. 「つまらないものでも楽しくできる」という信念
    「退屈なもの」「あまり乗り気がしないもの」でも工夫次第で、夢中になるくらい面白いものに変える事ができる。
    全てのモノは面白くすることができる。
    脳トレもそうですが、Wii Fitもこの哲学で作られている感じがします。


    Wii Fitで要求される動作。腕立てふせをしたり、ジョギングしたり、ヨガのポーズをとるなどの各動作は、運動嫌いの人にとっては、しんどいものばかり。だけど、工夫次第でそれも、笑顔で、時間の経つのも忘れるくらい楽しく夢中にやる事ができる。スキーのシミュレーション、サッカーのシミュレーションなど、ビジュアル的に楽しくなる工夫が満載です。また、終了した際の拍手や失敗した際のブーという音などの効果音も楽しさを盛り上げてくれます。


    私たちの普段の仕事の中で、退屈な仕事。イヤな仕事。
    Wii Fitのようにゲーム化をしていく事で、楽しい事に変えていくことができるか?
    できるのではないでしょうか!
    Wii Fitではあのイヤな腕立て伏せさえ、楽しく感じることができるのですから。


    Wii Fitは教えてくれているような気がします。
    「イヤな事を我慢し続ける事は難しい。
    我慢の前にやるべき事がある。「つまらないことを、笑顔で楽しくできる工夫をすること。」
    どんな事でも工夫次第で楽しくする事は可能なのだから。」


    この考え方。特に、必要になるのが人を使う立場の管理者以上の人達。
    これらの人達の一部は、特に、部下に我慢を強いる。
    しかし部下に我慢を強いる前に、ホントはやるべき事がある。
    「仕事をメンバーが楽しく感じるような設計」をしていくこと。
    管理者はゲームデザイナー。
    仕事を楽しくするゲーム設計としての責任があるのではないでしょうか?


    そんな事をWii Fitは、教えてくれているような感じがしました。



  2. 数字を上手に利用したゲーム化の仕組み
    私はジムでヨガの教室に入っているのですが、ヨガをしている際に、心落ち着く感じはするのですが、特に楽しいって感じはありませんでした。
    しかし、Wii Fitではヨガの一つ一つの動きをやっている際に、身体のバランスが数字で出てくるので、「今度は、もうちょっと良い数字を出そう」と楽しくなってきます。自分の過去スコアとのチャレンジが行えます。


    これは、ヨガだけではなく、ジョギングや筋トレなどもそう。常に得点がでてくるので、数字の上がり、下がりがモチベーションをアップさせてくれます。


    私たちの仕事を楽しくするためには、その仕事を数値化して、その上下を楽しめる仕組み作りを取り入れることも大事なような気がしますね。(もちろん、それがノルマになっていくと逆効果になる可能性はありますが)



  3. 自らの意志での目標設定
    Wii Fitで最初にやることが、自らの体重の目標設定です。
    いつまでに、何キロ体重を落としたいのか?という目標です。


    これを自らやるということですね。他人から強制されると、面白くない。
    楽しみたければ、自主性が大事になりますよね。



  4. 目標のブレークダウン
    感心したのが、目標設定するとWii Fitでは、それを2週間単位に目標を自動的にブレークダウンしてくれること。
    例えば3キロを3ヶ月で体重を落としたいとすると、「2週間で450グラム落とす必要があります」というブレークダウンされた目標値がでてきます。


    これがでてくると、数値的にも、そんなに難しい目標とも感じませんし、この2週間、何をすべきかも頭に浮かんできます。


    仕事もそうだと思うのですが、目標を作ったら、「ステーキと同じように、口に入るサイズに切り分けろ!」という鉄則。それがゲームの中にも取り入れられてます。



  5. カンタンにできる毎日のモニタリングの仕組み
    Wii Fitには、毎日の体重やトレーニングの結果をモニタリングする仕組みが整備されています。
    ゲームを始める前に、体重計機能により、今日の体重が記録されていき、折れ線グラフでどのように推移しているかが分かります。また、トレーニング結果の分数についても、折れ線グラフで表示されていきます。


    このモニタリングができると、「ちょっと昨日、食べ過ぎたので、ちょっとトレーニングを多めにしよう」とか
    「最近、トレーニング不足になっている」とか
    「うまくダイエットがいっている。もっとガンバロウ」
    とか次のトレーニングへの励みになります。


    また、このモニタリング数値を見ると、「小さな達成感」を感じることができるようにもなっています。「達成感」は、最大のモチベーション要因ですからね。

    ポイントは、このモニタリングが、手間暇がいらずにできるということ。
    正直、グラフ化や記録は続けることが難しいのですが、Wii Fitの場合、それがカンタンにできる。


    私たちの仕事にも、手間暇をかけずに目標に対する実績をモニタリングできる仕組みを作ることができると、もっと楽しく仕事ができるのではないでしょうか?



  6. 自分との競争による達成感 (自己記録との競争)
    Wii Fitでは、一人でも楽しめるように、運動の結果が記録されていき、自分のハイスコアを越えると、それが表示されます。
    運動初心者の場合、他人との比較をされると、最初はヒドイ成績ばかり。自己嫌悪感に陥ると思います。
    逆に、運動上級者の場合、他人と比較すると、いつもいい成績ばかりで、最初は気持ちいいかもしれませが、すぐ退屈します。


    そうならたい為には、「自己記録との競争」です。常に、昨日の自分との競争、過去のベストスコアとの競争を行い、達成感を感じていく。そんな工夫が取り入れられています。


    私たちの仕事においても、特に苦手な仕事、得意な死語とは、他人との競争というゲームルールの中で戦うのではなく、自らのハイスコアと戦うというゲームに作り替えて、達成感を味わうという工夫が大事だと思います。



  7. 全体との競争による達成感 (他人との競争)
    苦手でも、得意でもない一般的なレベルの人にとっては、他人との競争が一番盛り上がります。
    Wii Fitでは、ゲームの中でも、「アマ級」とか「プロ級」とかいう評価をしてくれて、それがゲームを楽しくしてくれます。それだけでなく、家族の中でもランクがついていくので、「他の家族には負けないぞ」というモチベーションも沸いてきます。


    仕事も、自分で誰かをライバルとして設定していくことで、仕事が楽しくなるという要素もありますよね。(いつも負けると挫折感ばかり生まれますので、頃良いライバル設定がポイントにはなると思いますが)

  8. 運動貯金箱という発想。ボーナスポイントによる喜びの提供
    Wii Fitには、運動貯金箱というものがあります。運動した分だけ、運動貯金箱にポイントがたまっていきます。そして、それが貯まるとサプライズがあります。それがボーナスとして、新しいゲームをもらえるということ。


    Wii Fitは、最初から全てのゲームができるという状況になっておらず、そのポイントが貯まる毎にゲームが増えていくという仕組みです。新しいゲームが増えるたびに、こちら側としては嬉しくなってきます。達成感を感じる事ができます。


    私たちも、イヤな仕事や退屈な仕事をクリアできた度に貯金箱を作っていったらどうでしょうか?
    いつか紹介しますが、私も、チャレンジマイレージというものを作っていっています。これは、自分が苦手な仕事や、新しくチャレンジしたい仕事を実際に行っていくと、それに対してマイレージのようにポイントが貯まっていくという仕組み。その貯まったマイレージと交換で、好きなことができたりするという仕組みです。


    達成したことを、もっと大きく喜ぶこと。その為の工夫も、楽しくするための重要な要素ですよね。




Wii Fitは、モチベーションを研究する上で、とても面白い教材だと思います。ここで使われている工夫は、仕事だけでなく、子供の勉強のさせ方など、あらゆる分野で使えるノウハウになるのではないでしょうか?





まだ、我が家にきてWii Fitが家にきて2日目ですので、まだ、この楽しさの全てを分析できてはいないと思います。また、使っているうちに分かったことは、ブログでまとめていこうと思います。

Wii Fitには、私たちが仕事を楽しむためのヒントが他にもたくさん含まれているような気がしますね。

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