年末ぐらい、互いに褒めてあげるイベントをやりませんか?
先日、私のクライアントのクリスマスパーティに出席してきました。私の家族まで含めてのご招待でした。
スタジオタイシンさん、ブルームワークスさんという会社。ストックフォト事業という、写真を撮影して、それをイラストレーターや企業に販売していくというお仕事をされている企業です。社員数は30名くらいの、プロフェッショナル集団の会社さん。会社の規模は大きくはありませんが、ストックフォトというジャンルでは国内トップクラスの数的にも質的にも製作されている会社さん。
そのクリスマスパーティは、私のような外部スタッフや、モデルさんなど100名近い参加者を集めて、ホテルの宴会場でのパーティでした。
このパーティ。「社員さん。参加者に楽しんで貰う、喜んで貰うために遊び心をフルに発揮してもらう」ということで、入社1年目の新人さん達が中心に企画、準備されていったそうです。
パーティの一番の目的は、「社員さんを褒めてあげること。1年間のご苦労を慰労してあげること」
どんな事が行われていたかというと・・
まずは、社員全員で選んだ、今年のベスト3作品の表彰。ここの会社はフォトグラファーが中心の会社。だから、今年度、誰が優秀な作品を撮影したかを表彰されていました。自分の今年NO1だという自慢の作品をエントリーしてもらい、それを社員全員で投票。投票結果をもとに、ベスト3を決定。「タイシンさん版のアカデミー賞」ってやつですね。
表彰式まで、誰がトップ3か分からない状態でしたので、表彰式では受賞者がとっても感激してましたね。やっぱりサプライズは、喜びを倍増させます。
特に感動的だったのが、NO3の作品を撮影した女の子。
彼女はホントは撮影の仕事がしたかったけど、今はスタイリストの仕事をしています。
その彼女がプライベートの時間まで使って撮影した作品が受賞したんですね。
彼女は、仲間から評価されたことに、涙、涙。嬉しかったんでしょうね。
他の仲間と抱き合って喜んでいました。苦労してきたもの、不安などの怯えに耐えて頑張ってきたことが思い出されて、それが報われた事が嬉しかったんでしょうね。
受賞できなかったメンバーも、ホントに暖かく、彼女をたたえていました。
次に、取締役、社長が選んだ、MVP。こちらは、会社全体への貢献という視点から表彰されていました。一年間、辛いことがあっても、それを乗り越えてくれたという事への社長達の感謝を表されていました。
最後に、部門毎にスタッフがひな壇に上がって挨拶。
カメラマンのチーム、画像処理のチーム、スタイリストのチーム、経理やマーケティングといったチーム毎に舞台に上がられました。
各部門長が、会場に来ている人達へ自分たちが行っている仕事、どのように貢献しているかを説明。そして、今年1年、どんな年だったか、各人がどのように頑張ってくれていたかを紹介してくれました。
その説明を聞いた、私たち外部の人間やモデルさん達は、素晴らしい仕事をされてるなぁと感じて、自然に、壇上のスタッフに拍手をしていました。
リーダーからのねぎらいの声を受け、会場のみんなからの拍手を受けたスタッフの人達が、誇らしげな顔に見えましたね。
パーティ終了後、社員さんのみんながホントに嬉しそうでした。輝いている笑顔が印象的でした。
私たちは、日常、どうしても仕事に忙殺されてしまいます。忙殺される中、感謝の気持ちを忘れてしまったり、褒めることを忘れたりしてしまいます。
このイベントに参加してみて思いました。「褒めてあげる」「認めてあげる」「表彰してあげる」っていうイベントは、参加しているみんなが気持ちがいいなぁって。
働いている人はみんな、それぞれの思いを抱きながら仕事をしています。その思いを認めてあげる。よく頑張ったねと讃えてあげる。そんな機会っていいですよね。
年に1回くらい、このような「褒めるイベント」「表彰するイベント」を、みなさんの会社もやられたらどうでしょう。会社じゃ無理だったら、部門でもいいと思うんです。もっと褒める機会を作りましょう。それが楽しく仕事をするチーム作りには大事だと思うのです。
モチベーションというと、単にお金を払うことだけを考える社長さんが多い。給料で支払うのも大事です。
しかし、こんなパーティのように、社員を社長さん自ら褒める、仲間のなかで褒め合う、お客さんに褒めて貰うなどの「褒める」「みんなで楽しむ」ことに、もっとにお金を使う事を考えても良いのではないでしょうか?
「仕事を楽しむ」「褒める」ために1年のうち、1日くらいムダに使ってもいいと思うんです。もっと仕事を楽しくする、職場を楽しくする事に、知恵を使っていきませんか?それで生み出されるみんなのモチベーションのパワーを信じてみませんか?