モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

マイナスの言葉を使うな。プラスの言葉を使え。ってホント?

昨日、北九州の勉強会に出席したんですが、受講生の方から面白い話を聞きました。





「お疲れ様」という挨拶の代わりに、「お元気様」と挨拶をしている会社があるそうです。

それも、社員だけでなく、取引先の社員にまで徹底しているとのこと。





「マイナスの言葉を使うな!プラスの言葉を使え。そうすれば成功できる!」





これ、モチベーションの王道です。成功哲学系の本、モチベーション系の本、自己啓発系の本。どれを読んでもそう書いてあります。この企業は「マイナスの言葉を使うな!プラスの言葉を使え」を実践しているんでしょう。





マイナスの言葉。

「もうダメかもしれない。」「疲れた。」「うまくいくわけがない。」「失敗したらどうしよう。」「どうせ・・」





確かに、書くだけで気持ちが落ち込んでしまいます。

マイナスの言葉を話せば気持ちもマイナスになる。言葉には力がある。話した言葉が現実のものとなる。マイナスの言葉を話せば、マイナスの事が実現してしまう。だから「マイナスの言葉を使うな!」ということ。





なんとなく、分かるような気がするが・・





プラスの言葉。

「自分はできる。」「絶対にうまくいく!」「きっとやれるハズ!」「メチャ元気。」「自分を信じる」「夢は必ず実現する。」「成功者になれる」「チャンスは必ず訪れる」「幸運をつかむ」





書いていると、確かに、元気がでてきます。

気持ちが落ち込んでいても、プラスの言葉を言えば、元気になる。プラスの言葉を話せば、プラスの事が実現できる。だから「プラスの言葉のみを使え」ということ。





「お疲れ様」という言葉の代わりに、「お元気様」という企業も、このような意味で、プラスの言葉で挨拶をされているのかもしれません。





だけど、どうなんでしょう?マイナスの言葉を押し殺して、無理矢理プラスの言葉を使い続けるってことってホントにいいんでしょうか?





私も、この事は20年くらい前から知っているし、心がけてはいるんですが、出てしまうんですよね。マイナスの言葉が。



「いかん!いかん!マイナスな言葉を出してしまった」とその時は反省します。

しかしまたついマイナスの言葉がでてしまう。

「ダメだ、ダメだ。こんなことでは」とマイナスな言葉を言いながら、また反省。





私などは、根がいい加減な性分なんで、このレベルの話で済んでいます。しかし、本気で「マイナスの言葉を使うな!プラスの言葉を使え。そうすれば成功できる!」という言葉を信じている、マイナス思考気味の人であれば、このような繰り返しにより、かえって精神が冒されていく人も多いのではないでしょうか?





自分のマイナスの声に敏感になっている姿などを見ると、「ドアのぶも直接手で触ることができない、清潔ノイローゼの女性」のとダブって見えてしまいます。





マイナスな言葉はダメだという事で、ココロの声(マイナスな声)を押し殺そうとする。

ココロの声を無理矢理押し殺し続けると、それがある時、爆発する。

その時から、ココロが病んでしまう、ココロが破綻してしまうのではないでしょうか?







「お元気様」の企業の社員さんなんか、ホント心配になってしまいます。





世の中、不必要なものってないと思うのです。

「マイナスの言葉」も必要から生まれてきたんではないでしょうか?





どんなに素晴らしい事にもプラスの側面とマイナスの側面があります。

「プラスの言葉」にもさきほど紹介したプラスの側面もあるし、逆に「現実から逃避」をさせてしまうというマイナスの側面がある。マイナスの情報が耳に入ってこない状況を生み出してしまいます。NOVAが崩壊したのも、社長がこれを過剰なまでに徹底させたからではないでしょうか?(NOVA倒産は「古くさい成功哲学本」的な社是が原因ではないだろうか?に詳細 )



逆に「マイナスの言葉」にも先ほど紹介したマイナスの側面だけでなく、「恐怖や不安の感情は、それから逃げるため、戦うために強烈なパワー」を生みます。(恐怖心は人生の一番の友人であり、敵でもあるに詳細)「コンプレックス」を直視していく事から、新たな何かが生まれてくることも多いものです。芸術は、そのようなコンプレックスから生まれているものも多いですよね。





「マイナスの言葉を使うな!プラスの言葉を使え。そうすれば成功できる!」みたいなバカバカしい言葉、気にしちゃいすぎるとどうかなってしまいます。





ただ、「プラスの言葉」は、モチベーションを上げてくれるのも事実。





だから、マイナス思考の多い私のお薦めは、「でも」を使うこと。





マイナスの言葉は使ってもいいと思うのです。マイナスの言葉を使った後は、「でも」の後にプラスの言葉を加えて、締めることが大事ではないでしょうか?





「このままいけば、大変なことになるかもしれない。」というマイナスの言葉が自分の口からでたら、、こう続けるのです。



「でも、何とかなる。」

「でも、できる。」

「でも、絶対乗り越えることができる!」

「でも、きっとやれるハズ!」

「でも、夢は必ず実現する。」

「でも、チャンスは必ず訪れる」







「マイナスの言葉を使うな!プラスの言葉を使え。」ではなく、
「マイナスの言葉で締めるな。プラスの言葉で締めろ!」




これでいいんじゃないでしょうか?

これだったら、できる気がしませんか?

自分のマイナスの気持ちも吐き出すことができ、さらに最後に気持ちが、グーンと前向きになりますからね。





マイナスの言葉に過敏になるより、「最後にプラスの言葉で締めること」に注意を払った方が生産的な気がしますね。

←よろしければ、応援お願いします。嬉しいです!