言葉の強度を考える 明るくする言葉、暗くする言葉
たとえば病理学者に患者さんの怪しい組織を見せて、「癌でしょうか ? 」なんて。たぶん「強度」というパラメーターがあって、強度を持たない言葉は伝わらない。どんなに激しく何かを訴えたところで、強度を持たない言葉は、実体としての力を持つことができない。
- 「癌です」あるいは「違います、大丈夫です」。これが強度のある言葉
- 「核に中等度の異型があり、細胞配列がわずかに乱れています」。この言葉に強度が不足
確かに、強い言葉ってありますよね。
強い言葉は、プラスの強い言葉とマイナスの強い言葉があると思います。
そこで、私が強いと感じる言葉をプラスとマイナスに列挙してみました。
<マイナスな強い言葉>
真綿で首を絞めれれるような苦しさ
針でさされるような痛さ
眠れないほどの苦痛
大勢の前で笑われるような恥ずかしさ
一文無しになったような恐怖
ガンで余命2ヶ月と言われたような絶望感
自己破産
子供を失ったような悲しみ
働け、首にするぞ!
義務、強制、労働
疲労困憊、疲れた
ドーンとした憂鬱
死(過労死、突然死等)
敗者
落ちこぼれ
無職
いいかげんにしろ
馬車馬のように働かされる
<強い言葉>
カンタン
スグに
あなたでもできる!
夢が叶う
元気ハツラツ
大金持ち
スゴイね
素晴らしい
ワクワクする
面白い、笑える、爆笑
やりがい
大丈夫
信じてる
成功
自分らしく
ニコニコ 笑顔
並べてみて、分かったこと。
マイナスな言葉の方が圧倒的に「強い言葉」だったりしますね。(私が思いつく限り)
逆にプラスの言葉は、それほどの心へのインパクトがない。リストアップしても、数もあんまりでてこない。フーンてものしか思いつきませんでした。
リストアップするために、はてぶの人気エントリーのタイトルを見ていっても、ほとんどは、マイナスの強い言葉。
マイナスな言葉は、単語だけでもインパクトをもつようです。しかし、プラスの言葉は、その言葉だけでは薄っぺらく、軽薄な感じがする感じがします。プラスの言葉は、その言葉に強度があるわけでなく、文脈で補足されて初めてインパクトを持つのでしょうか?
こう並べてみると、マイナスの言葉は注意が必要ですね。短い言葉を聞いただけで、クラーイ気持ちになると思います。マイナスな言葉の方が圧倒的に強度があるような感じがしませんか?
言葉の用い方は、注意が必要ですね。言葉が私たちの気分を暗くしたり、明るくしてくれますから・・
PS
あなたは、プラスの強い言葉という事で、どんな言葉が思いつきますか?
私はあまり思いつかなかったので、皆さん、是非教えてください。
プラスな強い言葉を!(一つでもいいですので、コメントに書いて頂ければ嬉しいです)
できれば、プラスの強い言葉を広げていきたいものですね。