モチベーションは楽しさ創造から

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自分を変えたければ、フタをしている感情を認めてあげること

昨日は、古くからの友人である倉成央さんという心理カウンセラーのワークショップの見学に行ってきました。彼とは、大学も同じで、同じ上司にもついた間柄。(鬼上司の典型上司で、2人ともトラウマを感じているほどの上司)彼は、凹まない生き方という本も出しています。


凹まない生き方

凹まない生き方

このワークショップがとても、新鮮な体験だったので、皆様にご報告。





このワークショップに参加されていた方々は、「自分の変えたいこと」をお持ちの方々。ワークショップでは様々なワークやカウンセリングを体験されているのですが、見学して気づいたことは、「自分が変えたいこと」は実は自分で決めてそうしているということ。





そのセミナーで教えて貰った事例。

カウンセリングに来られていた女性の悩みは、「自分をけなす男性をいつも選んでしまう」ということ。

その女性にはお姉さんがいる。カウンセリングの際、「お姉さんは美人。私はブス」とその女性は言われていたそうです。

しかし、その女性はカウンセラーから見ると、とても美人。

後日、お姉さんを本人から紹介されると、ビックリ。なんと本人と瓜二つ。それなのに、姉は美人。自分はブスって思い込んでいる。

そこで、カウンセラーはアドバイスされたそうです。

「自分をけなす男性を選んでしまうのは、自分をブスと思っているからですよ。自分をブスと思っているから、あなたを美人と言ってくれたり、優しく扱ってくれる人を嘘つきと思ってしまう。逆にけなす人を、本音を言ってくれる正直者と思っている。だから、けなす人を選んでしまうんですよ」





なるほどと思いました。自分が持っている自己イメージが、自分の運命を知らず知らずに築いているということなのでしょう。





それと、もう一つ勉強になったのが、「ありのままの自分を受け入れる」ということ。私達の変えたいことの原因の多くが、「ありのままの自分」を否定してしまうことにあるということです。先ほどの女性のケースもそうですよね。





特に勉強している人に多いのが、マイナス感情を否定してしまうということではないでしょうか?

・怒り

・悲しみ

・恐怖(怖がること)

・恥ずかしさ

・惨めだと感じる感覚

・イヤという感覚

等のマイナス感覚を押し殺してしまうということ。マイナス感情を感じてはいけない、プラス思考にならなければ、などと考えて無理な行動をとってしまうということ。





ワークショップでは、これらの感情との上手な付き合い方を教えてくれていました。特に勉強になったのが、マイナス感情OKと受け入れるということ。

怒ってもOK。怖がってもOK。恥ずかしがってもOK。あいつはイヤなヤツと思ってもOKと思うこと。





ある女性の事例。その女性には、とてもイヤな上司がいた。それまで、「あの人イヤだな。」と思っていても、いけない上司だからとムリに笑顔をするようにしていた。それが、とてもストレスだったそうです。イヤな人って思っていいんだと、ワークショップで気づいた後、彼女は次のような行動をするようになったそうです。「おはようございます」とその上司に挨拶した後、心の中で「イヤな人」と言うようになった。「おはようございます。イヤな人」って、上司と接するたびに言うことで、上司と接するのが面白くなってきたそうです。そうなってくると、ダンダン上司がイヤな人ではなくなってきたと言うのです。







ワークショップを見ていて、自分の事も考えてみました。自分の押さえている感情はないか?見たくないとフタをしている感情は何か?を考えてみました。





私の問題行動の一つは、「あまり親しくない人に、自ら電話(連絡)をすること」。なぜ、そうなってしまうのか?を考えてみました。





それは、相手から「拒否される」ことが、すぐにイメージされるからだと思うのです。。

そう振り返ってみると、「怖がること」(「特に、「人から拒否されるのを怖がる」)ことが、押さえてきた感情に当てはまるのではないかと反省しました。これは、小学生の時のイジメのトラウマなのかもしれませんが・・





振り返ると、「人から拒否されるのを怖がる」と感じることがたくさんあるのですが、あえてフタをして見ないようにしていたように思えます。「拒否されるのを怖がっている自分」が恥ずかしい、ミットもないという思い込みができていた。小学生の時に、いじめられていたのですが、振り返ると、「いめられている自分」が恥ずかしかった。「あんなツマラナイ友達から拒否されることを、ビビっている自分」が恥ずかしかったのかもしれません。





私で言えば、「拒否されるのを怖がってもいいんだ!」、「人から馬鹿にされることを怖がっていいんだ!」と、その感情にOKを出してやるということが肝心だと言うのです。ホントはそんな時、「おっ。今、拒否されるのを怖がっているぞ!OK。OK。怖いよね」と認めてあげる。そうすると、一旦ホットする。そして「怖いんだけどどうしよう。電話かけてみる?」と自分に問い直す。



「拒否されるのを怖がっている自分」が恥ずかしいので、「拒否されるのを怖がっている事柄」をも見ようとせず(ないものとし)、正面から解決しようとしていなかった。格好悪い自分、マイナス感情のある自分を受け入れてこなかった。この事を、ワークショップが終わった後に気づきました。



今回、自分の体験から学んだこと。
自分がこだわっている、感じたくない、見たくないマイナス感情を直視すること。そして、その弱さを受け入れることが大事だということでしょう。それが自己革新の第一歩、問題行動を変える第一歩なのかもしれませんね。


見学だけでも、素晴らしい気づきを与えてくれた、ワークショップでした。