モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

「もったいない」と感じない無関心が、アイデアを閉ざす

*「もったいない」と感じない無関心が、アイデアを閉ざす
小山薫堂さんの「もったいない主義―不景気だからアイデアが湧いてくる! 」を読みました。
小山さんの本は、アイデアがドンドンひらめく体質を作る習慣  でも取り上げましたが、まさに、楽しさ創造力がズバ抜けているように思えます。
日々、生活の中、仕事の中に、楽しさを創り上げられている。(映画「おくりびと」も彼の作品ですし・・)

その秘訣が、この本のタイトル「モッタイナイ主義」なのかもしれません。
「もったいない」という思いが、アイデアを生み出すというのです。


九州では、10年に1度くらい、水不足になるのですが、そうなると「水がもったいない」と急に思い始めます。「水がもったいない」と感じ始めると、水を節約しようと、節水コマを蛇口にとりつけたり、トイレの貯水所にペットボトルを入れたりとアイデアが出始めます。
(九州では他の地区より、節水アイデアの実践が進んでいるのではないでしょうか?)


そう考えると、確かに「モッタイナイ」と感じると、アイデアの門が開き始めるという事が分かるような気がします。また、アイデアマンになるには、「モッタイナイ」という事が感じることができないと、そうなれないということ。


たとえば、先ほどの「水」ということ。「水」をどれだけモッタイナイと感じるかは、人によって異なります。私たちのように、何度か断水の経験をした人間は、水に関しての「モッタイナイ度」は高いでしょうし、そんな経験など想像もできない人は「モッタイナイ度」も低いでしょう。また環境問題に関心がある人などは、私などよりさらに「モッタイナイ度」が高いはず。


ここに、「社員がどんどんアイデアを出してもらえる状況を作る」ためののヒントがあるように思えます。
よく、「経費節減のためのアイデア」をだしてくれと上司が支持している会社などありますが、案外、誰もアイデアを出してくれません。それどころか、ホントにそれを考えてくれているのだろうか?などと考えてしまうような人さえいる。
そんなとき、インセンティブを与えたりするより効果があるのが、この「モッタイナイ」と感じさせることではないのでしょうか?
・今、事務経費でどれだけくらいかかっている
・気づくだけでも、今、○○のようなムダが実際にある。
・ムダがなくなり、それが10%なくなると、どれだけ利益が増える
・これだけの利益を増やそうとすると、売上でいえば、いくら増加させる必要があるのか?
・今の時代、現有戦力で○円の売上を増やそうとすれば、どれだけの努力が必要になるのか?
・その努力と、事務経費を下げるために努力するのと、どちらが簡単そうな話か?
・事務経費を下げる努力をしないなんて、モッタイナイと思わないか?


などと、「モッタイナイ」を気づいていてもらうための知識、経験を与えていくことが、アイデアを出そう、協力していこうというモチベーションを高めるためには大事なような気がします。「モッタイナイ」が気づけば、そのことを考えることへのモチベーションがアップし、アイデアがたくさんでてくるということ。


小山さんがアイデアマンなのは、様々なことに「モッタイナイ」を感じれることだと思うのです。普通の人より、モッタイナイに敏感体質であるということではないでしょうか?


ここで、この本から学んだ、「モッタイナイ」ことを最後にご紹介。
本では、

  • 人との付き合い方について
  • マイナスファクトとの付き合い方
  • 心構えの習慣
  • 企画力の育成
  • マーケティング
  • 企画を作る際の視点

についての「モッタイナイ」ことがまとめてありました。

今日は、その中から、企画を作る際の視点のモッタイナイを紹介。

  • 物事にはCSF(成功要因)となる核となる部分があるのだから、それをを見極めずにチカラを分散させるのは、モッタイナイ
  • 他業界(部門)では常識かもしれないが、自分の業界(部門)から見れば新しいアイデアのものはたくさんあるので、他業種(部門)の視点を取り入れないなんて、モッタイナイ
  • 自分の業界(部門)では常識かもしれないが、他業界(部門)から見れば新しいアイデアのものはたくさんあるので、他業種(部門)に協力しないなんて、モッタイナイ
  • 全く新しいものなどは滅多に存在しないのだから、既存のモノを大切にし・異質な組みあわせを行うことで、ニュース性のあるモノを作らなければモッタイナイ
  • 自分のことを客観的に見ることは難しいから、外から(第3者)の目からのアドバイスをもらうことで、自分の価値を再評価しなければ、モッタイナイ


「もったいない主義―不景気だからアイデアが湧いてくる! 」については、勉強になった部分がありましたので、次回も詳しくご紹介していきます。