モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

エッ、こんな会社だったの!と後悔しないための企業分析シート



就活をしている方々への企業分析法として、最後に、今までのまとめとして「企業分析シート」をご紹介しましょう。





企業の実態を正しく知るには、これまで紹介してきた

「将来性」「安全性」「待遇」「楽しく働ける」「やり甲斐」「あなたの成長力を支援する」「社風」7つの視点で評価してください。

下にまとめているチェックリストには、視点毎の詳細チェックポイントも掲載しています。

もちろん、全て情報収集はできないでしょうが、あなたが大切に思っている部分に関してはキッチリと情報収集してください。

その為にも、まず7つの視点に優先順位をつけてください。


あなたにとって譲れないものは何か?我慢がきくものは何か?をハッキリさせることです。


優先度は、 絶対に大切 をA、 大切をB 、それほどでもないをCと記入。

時間がない人は、Aを中心に企業分析をしていけばいいでしょう。



情報収集したら、自分でも忘れないようにするために、「情報収集した事実・所感」欄にメモしておいて下さい。





最後に、集めた情報をもとにその企業を7つの視点で評価してみてください。

評価は、「5を非常に素晴らしい、 4を 素晴らしい 、3を 普通、 2 をあまりよくない 、1を 非常に良くないで」で評価。





正しく評価するためには、このシートを使って、できる限り沢山の企業に訪問し情報収集を行って下さい。

他の企業と比較する経験を積むことで、企業を「見る目」ができてきます。





全ての視点で完璧な企業など、日本の中でも数社程度しかないでしょう。どこかに問題がある企業がほとんどです。


だから大事になるのが、「視点」の優先度です。

何が自分にとって譲れないものは何か?という軸をしっかりして、他の視点に問題があってもそれは受け入れるという姿勢も、現実には大切になってきます。

アドバイスとして1つあるのが、譲れないものとして「社風」は入れておいて下さい。

合わない社風の企業に入ると、他の条件がよくても満足いく働きができないからです。



優先順位の高い視点の点数が高いものは、「あなたの条件を満たす企業の候補」と考えていけばいいでしょう。





企業分析シート

 視点  優先度 評価   チェック項目(詳細視点)  ✔ 情報収集した事実・所感
 将来性                  業界の成長率は?その企業の未来像は?

その企業の成長率は?その業界の未来像は?
  チェック項目の詳細は、コチラの記事で確認下さい。

将来性を見間違い後悔する人と成長企業に就職する人7つの違い
 ヒットのある現状に満足せず、次のヒット商品を生み出す為に傲らず更なる地道なチャレンジをしている企業か?  
今の顧客は、10年後も成長するような顧客(市場)なのか?

未来の成長性のある顧客(市場)を増やすために手を打っているか?
 
今属している業界は勝ち組の業界か?

そうでなければ、今後、勝ち組になる業界への進出をどう考えているか?
 
素晴らしい技術を生み出す社内体制がどれだけあるか?

未来の技術に対して、研究開発費を注ぎ込んでいるか?研究開発費の伸びはどうか?

新規の特許申請の件数はどうか?
 
今の35歳以下の社員の社員比率は?

35歳以下の社員を育てる仕組みがどれだけあるか?
 
その社長は、5年前、どのようなビジョンを語っていたか?

5年前のビジョンは、今どれだけ達成できているか?
 
安定性         ここ3年間の社員数、売上・利益額、資本金は?業界順位は?

社歴は?リストラ実績は?
  チェック項目の詳細は、コチラの記事で確認下さい。 

安定した企業・仕事に就くために、知っておくべき6つの視点 
今までの数多くの大胆なチャレンジの結果、複数の収益の足を持っている企業か?

現在もリスクをとって、常に新しい足を増やし続けるチャレンジをし続ける企業か?
 
社員を現状に安住させず、変化を要求する企業か

常に、古い仕事のやり方を捨てさせ、新たな仕事のやり方を取り入れる企業か?

新たな能力をつけるための学習を促す企業か?
 
 適度な業績連動、能力連動のある賃金、雇用体系の企業か?  
 働きながら、どこの企業も欲しがるようなスキルを身につけることができる企業か?  
 待遇                     初任給は?ボーナスは?平均給与は?

労働時間は?月間平均労働時間実績は?休日数は?平均残業時間は?
  チェック項目の詳細は、コチラの記事で確認下さい。

待遇のいい企業を選んだつもりがバイト以下だったと後悔しない為の7ポイント     
「一人当たり生産性」は?競合他社と比べてどうか?伸びているか?

その為の取組はどのようなものを行っているか?
 
 賃金がどのように上がっていくかを線を描いた図である「賃金曲線」はどんなカーブか?

給与体系はどのようになっているか?

(基本給、職能給、業績給、各種手当て。ボーナス制度・キャンペーン報奨金等)

最も給料を貰っている人は幾ら位の人がいるのか?それって社員の何%位の人が該当するのか?
 
 有給消化率は?  
 残業についての考え方は?(残業手当の支給状況・サービス残業の現状は)  
 家内労働の現状はどうなっているのか?  
 社員の年齢構成は?

「若くて、部長等の重要役職」についている人はいるか?
 
楽しく

働ける    
           自分に向いた(性格や能力にあった)仕事か?   チェック項目の詳細は、コチラの記事で確認下さい。   

イヤイヤ働くなんてゴメン!楽しく働ける企業選び7つのポイント
社員の中で、何割くらいの人達が、集中して夢中で働いていたのか?   
「頑張ったこと」「努力」したことを認め、称える為のの表彰やイベント・制度などがあるか?

 
楽しく社員に働いてもらう為に様々な遊び心のある工夫がされているか?

**企業説明会は、就職希望者に少しでも企業を理解して貰おうと面白い工夫がされていたか?

**企業にある「備品」や「設備」はユニークだったり、他社とは少し違う一工夫されていたか?

**人事制度や休日制度、就業規則に、面白く・ユニークな人事制度や休日制度等があったか?
 
 「この仕事やっていて、何が一番楽しいですか?」「この企業って、働いていて楽しいですか?」をOB等に聞いた際の答えに、楽しそうだなと自分も共感できたか?  
やり甲斐                   どんな経営理念(経営理念とは、自社の社員ならどんな姿勢でビジネスを行っていくべきか?仕事をしていくべきか?をまとめたもの)を持っており、あなたは共感できたか?   チェック項目の詳細は、コチラの記事で確認下さい。    

やり甲斐のある会社と思ったけど「違った」と後悔しないための6つの視点 
 どんなミッション(ミッションとは、どんな顧客に対してどんな価値を提供していくのか?社会に対して、どんな貢献をしていくのか?という、組織の使命、存在価値をまとめたもの)を持っており、あなたは共感できたか?  
 どんなビジョン(ミッションとは、5~10年の長期視野において具体的に何を達成しようとするのか?をまとめたもの)を持っており、あなたは共感できたか?  
「経営理念、ミッション、ビジョン」は社内に浸透しているか?クチだけになっていないか?

その確認の為に、OB訪問等、その企業で働く人達に以下の質問をし生の声をチェック。


**「素晴らしい経営理念ですよね。先輩の気に入っているところを教えて下さい」

**「経営理念からきている、仕事のルールとか、独自のやり方なんかあるんですか?」

**「御社のミッションって素晴らしいですよね。先輩も、それに共感されて入社されたんですか?」
**「御社のビジョンって夢がありますよね。先輩の仕事って、ビジョンのどこを達成するための仕事になるんですか?」
 
「お客様からの喜びの声。感謝の声。」としてどんな声を聞けるのか?を知る為に

 OB訪問や企業訪問の時に、先輩達に聞きこう。

「先輩は、今まで最も嬉しかったお客様からの喜びの声はどんな声でしたか?」

「先輩にとって、この仕事の一番のやり甲斐って何ですか?」

その声にあなたは共感できたか?
 
地味な仕事をしている人達がイキイキと働かれているか?観察しよう。

そして彼らに話しを聞いてみよう。

「他部署の社員さん達からどんな喜びの声・感謝の声を貰ったことがあるのか」

「先輩にとって、現在の仕事の一番のやりがいは何ですか?」

その声にあなたは共感できたか?

 
 あなたの

成長支援力     
            どんな教育制度があるか?新人教育としてどのようなものがあるか?   チェック項目の詳細は、コチラの記事で確認下さい。    

2つの成長を支える力が会社にあるか?6つの視点で分析してみよう 
失敗するリスクを恐れずに、実力以上の仕事を若手に任せて育てようとする企業か?  
「仕事ぶりがカッコイイ、あんなビジネスマンになってみたい」と感じるような見本となるような先輩社員はどれくらいいたか?  
あなたの人生のキャリアプランについて共に考えてくれるような支援体制はあるか?  
 ブランド力のある企業か?  
 資格取得を積極的にサポートしてくれる企業か?  
社風          その企業は6つの適応タイプでいうと、どのタイプの社風になるか?   チェック項目の詳細は、コチラの記事で確認下さい。  

 その企業は6つの適応タイプの強弱をグラフ化してみよう。  
 その社風は、自分の性格とどれだけ合っているか?  


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許可なく本文内容の全て又は一部をいかなる手段においても複製・転載・流用・転売・複写等を固く禁じます





尚、この自己分析シートのExcel版、PDF版は

弊社の「UPシステム 自己分析版の紹介ページ」よりダウンロードができます。こちらもご利用ください。


http://www.venturmanagement.com/up-personal/index.html









この分析を行えば、企業の実像、実態は正しく分析できるはずです。



しかし、どの企業があなたにピッタリか?はこれだけでは分かりません。



その為には「自分をしっかりと分析すること」が必要だからです。



明日からは、自分をどう分析すればいいのか?

自分にあった企業はどう選べばいいのか?

その企業に自分をどうアピールしていけばいいのか?

を明日からご紹介していこうと思います。





企業の社風を知る為にも、自分を知る為にも知っておくべき心理学(2)


就活する為の企業分析ということで、「将来性」「安定性」、「待遇」「楽しく仕事ができるか?」

「やり甲斐を感じることのできる会社か?」「成長支援力」を見極めるための視点を紹介してきました。





今日は、昨日に引き続き「社風」(企業風土)を見極めるための視点を紹介していきます。

この記事は

昨日の「企業の社風を知る為にも、自分を知る為にも知っておくべき心理学 」の続きです。

読まれていない方は、まずこちらをお読み頂いて、この先をお読みください。







弊社では「やる気決算書」という弊社独自の手法で、多くの組織を

「社員のセルフモチベーション力」「上司の部下のやる気を引き出す力」「社風」の3つの視点で

「やる気を引き出す力が組織にどれだけあるのか?」を分析してきました。

自分に向いた社風で働いているのか?社風にどれだけ満足しているか?は、

「働く人のやる気」に大きく影響することが分かっています。







では、簡単にどんな社風なのか?を見極めるためにどうすればいいのでしょうか?

素人の方にオススメなのが、昨日の人格適応論を使う方法です。

人には、昨日に紹介したように性格が存在します。

人の集合体である組織にも、性格が存在するのです。それが社風だと考えて頂くと分かりやすい。





では昨日紹介した、人格適応論の6つのパターンを企業風土に当てはめるとどうなるか?を紹介します。





  1. コンシェルジュ型社風
    人の和を大切にする社風。お客様に喜ばれる、社員に喜ばれることを第1に考える社風。
    ほのぼのとした雰囲気。チームワークを重視し、個人で仕事をするというより、組織全体で仕事をしていくイメージ。
    社内レクレーションや飲み会等も積極的に行われており、上下、横のコミニケーションも豊富。
    職場での会話も豊富。個人目標よりも、チーム目標を互いに助け合いながら達成していく事を求められる。
    互いに気を遣うことが重視されるので、「上司が残業していたら、みんな帰らない」等の悪い気遣いも発生はする。
    人の和が乱れるのを恐れるために、給料体系なども年功序列型に近い給料体系をとる。
    責任の所在がハッキリせず、厳しさに欠けるところがあるので、順調な時はいいが、変化に弱いところがある。


  2. 発明家型社風
    イデアを大切にする社風。楽しくパワフルに働くことを大切にする社風。
    明るく、元気に、自主性を重んじ、自由闊達に意見をいいあうイメージ。
    コンシェルジュ型と比べ、互いへの気遣いは少なく、各人が自分がやりたいことをやる。
    オモシロ人事制度や、オモシロ表彰など、その会社独自の工夫が行われている。
    レクレーションや飲み会等も全員参加型ではなく、気の合った者同士で行われる為コミニケーションに偏りもある。
    規律が緩めの組織。行きすぎると、ノンモラルな組織になってしまうところがある。
    自由を大切にしてくれるが、そのため結果責任は厳しく問われる人事体系、給料体系をとる。



  3. 革命家型社風
    平凡な事を良しとせず、大きすぎる程の夢に向かって、リスクを恐れずにチャレンジしていく社風。イケイケドンドンのイメージ。
    社員同士、冗談を言い合ったりして笑い声も多いが、無駄な気遣い、遠慮はない。
    形式的なレクレーションや飲み会などは少なく、実質の伴うコミニケーションを重視。
    みんなで業績を上げるというよりも、一人一人が頑張っていくプロとして実績を上げていくことを重視。
    優秀な成績を上げた人をヒーローとして特別表彰するような制度があり、逆に成績を上げれない人は肩身が非常に狭い。
    無駄な会議、打合せなどを嫌い、どう行動するか?を求められる。
    努力は認めてくれない。求められるのは「結果」「業績」である。人事・給与体系もこれを重視したものになる。
    リスクを恐れず、常に高い目標をチャレンジする意欲を求められ、素早く行動し結果を出す事を厳しく求められる。


  4. 哲学者型社風
    地味なことでも、決められた事をコツコツと、黙々と実行していく社風。
    大きな事へのチャレンジよりも、目先の事を安定的にしっかりと行っていくことを大切にする。
    職場での会話も少なく、自分の仕事に各人が没頭している。
    一人一人の時間、プライベートを大切にし、それにクチも出さない(関心もない)ので、レクレーションや飲み会も少ない。
    TOPダウン型の明確な指示命令のもと、それに従い愚直に行動していく。会議での発言も少ない。
    決められた目標は、どんな困難があっても、一歩一歩諦めずに達成していこうという雰囲気がある。
    コミニケーションは活発ではないが、困っている仲間がいれば、手助けしようというチームワークはある。
    変動するような業績給などはなく、年功序列的な人事・給与体系をとる。
    マニュアル、チェックリスト等がしっかりと整備されており、それをコツコツと行っていくことが求められる。


  5. 官僚型社風
    合理性を重視し、無駄を排除し、必要なことを完璧にやり遂げていこうとする社風。
    業績に対しても非常にシビアであり、目標に対して、キッチリと計画を作り上げ、それを徹底していく。
    目標に対し、最短距離で何をすればいいか?を考え、妥協せずにそれを実行していく事を求められる。
    会社内では無駄話もほとんどなく、必要な連絡事項等を中心としたコミニケーション中心。
    会議等での発言は、直感的な発言は許されず、事実に基づく論理的な発言が中心に交わされる。
    効率や能率を重視。ルールや決められた事は完璧にこなすことを求められる。
    業績やどんな行動をしたかをデータとして捕捉し、それによいr給料や昇進を決めていくという、明確な人事制度がある。
    「完璧に目標や計画を実行する」ことを価値感とし、その実現に向け、キッチリと厳しく管理される。


  6. 任侠型社風
    会社の理念や志、思い、こだわり、TOPの人生観を全社員に徹底し、社員もそれに熱く共感している社風。
    言われた事だけをするのではなく、「理念遂行のために自分はどうやればいいか?」を考えて行動する事を求められる。
    堅実さを大切にし、用心深く物事を調べ、行動することを求められる。
    職場においては無駄話をする雰囲気は泣く、真面目な話が多い。
    飲み会等の場でも、「もっと理念遂行していくためにはどうしていけばいいか?」が熱く語り合われている。
    従来のやり方に固執する、保守的傾向も強い。
    業績数値の達成だけでなく、理念に沿った行動をしたか?考えて行動をしているか?も評価項目に入った人事・給与体系をとる。


就活の最初の段階で、各社の社風を分析するには、この6つでざっくりと分析すると、簡単だと思います。

例えば

ユニクロなら?

ソフトバンクなら?

Googleなら?

京セラなら?

どれに該当すると思いますか?みなさんの知っている会社なら、どこに当てはまるか想像がつくのではないでしょうか?





しかし、「最終的にどの会社を選ぶか?」といった場合の社風を見る場合であれば、

この6つの適応タイプのどれに当てはまるかを考えるだけでは不十分。





性格と同じように、この6つの適応タイプは企業の中にも全て存在するからです。

6つの適応タイプの強弱が、真の社風と言えるからです。





例えば、次のような図の強弱の社風だったらどうなるでしょうか?






このような会社なら

発明家と任侠が高いということは、

自分達の志理念を追究することに熱い思いを持った集団であり、その実現のために、明るく、元気に自由闊達にアイデアを言い合う社風。

単なる真面目一辺倒ではなく、楽しくそれを実現していこうという思いも強い。



官僚と革命家が平均並ということは

それなりに無駄を嫌い完璧さを求める部分もあり、積極性を重んじ実績重視の社風でもある。



哲学者とコンシェルジュが低いということは、

コツコツと努力する事が苦手で、諦めが早い部分があり、社員のプライベートには関心がなくドライな雰囲気で、自主性に任せたコミニケーションの社風。





この会社の社風をまとめると

「自分達の志理念を追究することに熱い思いを持った集団であり、その実現のために、明るく、元気に自由闊達にアイデアを言い合う社風。

しかし、理念実現に向けて、コツコツと努力する事が苦手で、アイデアを実にする前に諦めてしまうことも多い。

会社の雰囲気は、単なる真面目一辺倒ではなく、楽しくそれを実現していくための工夫も数多くされているが、

社員のプライベートにまで相談に乗ることなどはあまりない、細やかな気配りの欠けたドライな人間関係が基本。

無駄を嫌い、積極性を重んじ、実績重視の社風でもある。」

ということになります。



企業訪問、OB訪問をするなどして、その会社の社風に触れ合った後、直感でも構いません。

その会社の6つのバランスがどのようになっているか?を、以下の図にグラフ化してみてください。


直感とは言え実際に訪問し五感で集めた情報ですから、一般的な情報よりも、正確な分析になっているはずです。







人間は完璧な性格の人などいません。長所もあれば、短所もあります。

組織も同じです。完璧な社風などありません。社風により長所、短所があるのです。





大切なのは、自分の性格にあった社風を選ぶ事です。

そうしなければ、社風に溶け込めずに、孤立したり、能力が発揮できなかったりしてしまいます。

早期に退職する人の多くは、自分に合わない社風の会社を選んでしまったからではないでしょうか?







だから、自分の個性とピッタリとは当てはまらずとも、自分の性格と似た社風を選んでください。

(自分の性格については、昨日のエントリを読んで頂ければと思います。)



そのような意味でも、会社分析だけでなく、しっかりとした自己分析も大切になってきます。

自己分析の方法については、今週また別の記事で紹介していこうと思います。









人格適応論も使っている性格分析

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企業の社風を知る為にも、自分を知る為にも知っておくべき心理学

就活する為の企業分析ということで、今週は「将来性」「安定性」、「待遇」「楽しく仕事ができるか?」

「やり甲斐を感じることのできる会社か?」「成長支援力」を見極めるための視点を紹介してきました。

ここ2日間は、「企業風土」を見極めるための視点を紹介していきます。



企業風土とは、別名「経営者の影」と呼ばれています。

経営者がどんな人か?で、制度やどんな人が評価されるか等が決まり、それにより風土が大きく変わるからです。



ですので、企業風土を分析する際に、企業の性格を分析するような視点でみていくと非常に分かりやすいのです。



そこで今回は企業風土を説明する前に、人の性格を分析する為の心理学「人格適応論」を紹介していきます。

これは後日紹介する、自分分析をするためにも使います。





人格適応論とは、ウエアーらアメリカの心理学会の現在の重鎮達の研究により生まれた、

臨床心理の現場で「人格障害患者」への対応から生まれたものです。

人格適応論では、人の性格が6つの適応タイプから構成されているとしています。

それぞれの適応タイプの強弱は、生まれた時から持っており、更に乳幼児期に両親によって育まれ、さらに現在までの人生経験によって培われたものです。

以下の6つの適応タイプの強弱が性格ということになります。



ここでは人格適応論の正式名称を、弊社のほうで分かりやすく変えた名称でご紹介していこうと思います。



  1. コンシェルジュ
    人に喜ばれることを第一義に考え行動し、「人から喜ばれる」ことを生きがいにしていくタイプ。
    偉人でいうと、ダイアナ妃。
    アニメキャラで言えば、タッチの南ちゃんをイメージして貰えれば分かりやすいと思います。

    (代表的性格特徴)

    周囲の人の気持ちに敏感で、人を喜ばせようとします。

    〈ポジティブな側面〉

    優しい、思いやりがある、親密な関わりを持つ

    〈代表的ネガティブな特徴〉

    感情的になる(泣く、責める)、不過剰な気遣いをする

    (形成過程)

    コンシェルジュ型は、子どもにかわいらしさや優しさを求める養育環境で発達します。


  2. 発明家型
    自分が好きか?・嫌いか?を第一義に考え行動し、「好きなことをやれる楽しい人生を生きる」ことを目指していくタイプ。
    偉人でいうと、ピカソ岡本太郎など。
    アニメキャラで言えば、亀有公園前派出所の両津勘吉サザエさんをイメージして頂ければ分かりやすいと思います。

    (代表的性格特徴)

    好きか嫌いかのどちらかで反応します。

    〈代表的ポジティブな側面〉

    楽しいことなら懸命に行う、楽しい・笑う、人付き合いが上手

    〈代表的ネガティブな特徴〉

    やるべきことをやらない、不満を言う、人のせいにする

    (形成過程) 

    発明家型は、「ああしろ、こうしろ」と支配的・指示的に子どもをコントロールしようとする養育環境で発達します。





  3. 革命家型
    退屈を嫌い、刺激のあることを第一義に考え行動し、「刺激と興奮のある人生、野心が達成できるような人生を生きる」ことを目指していくタイプ
    偉人でいうと、織田信長
    アニメキャラで言えば、ルパン三世の峰 不二子をイメージして頂ければ分かりやすいと思います。

    (代表的性格特徴)

    自分に利益になると思うと懸命に頑張ってくれる。チャレンジ精神が旺盛。

    〈代表的ポジティブな側面〉

    行動力がある、活動的、リーダーシップが強い

    〈代表的ネガティブな特徴〉

    優位に立とうとする、バカにする、目先だけを見た言動

    (形成過程)

    革命家型は、子どもが何かを望む前に、親が先回りして、子どもが望むと親が想像したものを与えるという養育環境で発達します。



  4. 哲学者型
    自分一人の時間や空間を大切にし、安定して過ごすことを第一義に考え行動し、「野心や野望を抱かずに安定した人生を生きる」ことを目指していくタイプ。
    偉人で言うと、石川啄木
    アニメキャラで言えば、ルパン三世石川五右衛門をイメージして頂ければ分かりやすいと思います。

    (代表的性格特徴)

    自分の心に引きこもり、空想や想像することが多い。一人きりを好み、他者に優しく思いやりがありますが、自分の欲求は後回しにしてしまいます。

    〈代表的ポジティブな側面〉

    黙々と働く、物静か、控え目

    〈代表的ネガティブな特徴〉

    コミュニケーション回避、黙る、あきらめる

    (形成過程)

    哲学者型は、養育者(親)が子どものことに心を砕く余裕が無かったために、親が当てにならなかったという養育環境で発達します



  5. 官僚型
    論理性、事実に基づく判断、決めたとおりにしっかりやる事を第一義に考え行動し、「合理的で計画通りの人生を生きる」ことを目指していくタイプ。
    偉人で言うと、石田三成
    アニメキャラで言えば、スタートレックのMR スポックをイメージして頂ければ分かりやすいと思います。

    (代表的性格特徴)

    相手から認められるために完全にやろうと努力します。あらゆる出来事に責任を持とうとします。

    〈代表的ポジティブな側面〉

    事実やデータ重視、論理重視、責任感、良心的、計画的

    〈代表的ネガティブな特徴〉

    こだわる、言い訳がましい、他者に批判的

    (形成過程) 

    官僚型は、子どもの存在そのものよりも、何かを出来たことを認められ、物事の達成を強調される養育環境で発達します。


  6. 任侠型
    自分の信念、理念、こだわりを第一義に考え行動し、「信念にこだわった生き方」を目指していくタイプ
    偉人で言うと、インドのガンジー
    アニメキャラで言えば、宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長をイメージして頂ければ分かりやすいと思います。

    (代表的性格特徴)

    自分の考え・信念に固執し保守的で、用心深く、自己管理を好み、敏感で明瞭な考えを持っています。

    〈代表的ポジティブな側面〉

    自分の意見をしっかりと考える、強いこだわり、緻密さ、注意深い

    〈代表的ネガティブな特徴〉

    誇張する、用心し過ぎ行動しない、疑い深い、偏執的

    (形成過程) 

    任侠型は、同じようにふるまったとしても、ある時は受容的、ある時は拒否的であったという一貫性のない養育環境で発達します。

もちろん、この6つの適応タイプは、誰の中にも全て存在します。

しかし、それぞれの強弱が違うということ。

その強弱のバランスが性格パターンなのです。そして、一番強いものが、日常の中で一番顔を出してくる。何かを考えようとするときに顔を出してくるのです。



6つの適応タイプのバランス。私のものをグラフにすると、以下のような図になります。

私の6つの適応タイプを強弱を単純に示したグラフがこれ。



それを、平均を0として、強いものを赤で、弱いものを青で示したグラフがこれ。



このグラフを見ながら私の性格すると、

高いものが、発明家と任侠のキャラクター。低いものがコンシェルジュと哲学者となっています。

発明家と任侠が高いということは、

「アイデア豊かで、楽しい事なら懸命に働くし、明るく元気。自分で考えることを大切にし、こだわっている部分には妥協しない」性格であり

官僚と革命家が平均並ということは

「それなりの論理性とチャレンジ精神がある」性格であり

哲学者とコンシェルジュが低いということは、

「コツコツと決められたことをやるのが苦手で、飽きっぽく、人に対する優しさや思いやりが欠ける」という性格である



私の性格をざっくりとまとめると、

「アイデア豊かで、楽しい事なら懸命に働くし、明るく元気。自分で考えることを大切にし、こだわっている部分には妥協せず、

それなりの論理性とチャレンジ精神があるが、

コツコツと決められたことをやるのが苦手で、飽きっぽく、人に対する優しさや思いやりが欠ける」

となります。



このように6つの適応タイプのバランスが、性格を示すことになります。



実は、会社にもこの6つの適応タイプは当てはまり、これで社風を分析すると非常に分かりやすいのでお勧めです。



この見方は、明日またご紹介していこうと思います。




人格適応論も使っている性格分析
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2つの成長を支える力が会社にあるか?6つの視点で分析してみよう

会社分析をするために、今週は「将来性」「安定性」、「待遇」「楽しく仕事ができるか?」

「やり甲斐を感じることのできる会社か?」を見極めるための視点を紹介してきました。

今日は、「自分の成長をどれだけ助けてくれ会社るか?」という分析するための視点を紹介していこうと思います。

会社が自分の成長をどれだけ助けてくれるか?を考える際、2つの視点があります。



1つが、「見た目」(箔を付けてくれる)を成長させてくれるくれるという視点

2つめが、「実力」を成長させてくれるという視点

この2つを高めることは、異なります。



そこで1つずつを紹介していきましょう





1つが、「見た目」を成長させてくれるということ。

あなたが次に転職することがあった際に、

履歴書や職務経歴書を他人が見たときに「いい人材そうだな」と一見感じて貰えるようにあなたの見た目を成長させてくれる会社かどうか?

を判断するには、以下の3つの力がある会社か?を確認してください。

  1. ブランド力のある会社
    有名な会社で働いていたというだけで、そこでどんな仕事ぶりだったかは別として
    「あなたの力は、実力より2割〜5割くらい」UPして市場からは評価されるでしょう。


  2. 資格取得を支援してくれる会社
    資格取得を積極的にサポートしてくれる企業があります。
    そのような企業では、資格取得の為の研修会や学習教材の購入等に、金銭的、時間的な支援を与えてくれます。

    このような企業で税理士の資格をとった、社労士の資格をとったということは、あなたのブランド度をUPしてくれることになります。
    ただ、ビジネスの世界では「資格=実力」と直接繋がるわけではないということも知っておいて下さい。


  3. 留学をサポートしてくれる会社
    会社によっては、海外への留学をサポートしてくれる企業もあります。
    留学支援は、企業にとっても大きな負担になるので、それを行ってくれる企業はなかなかありません。
    留学することで、語学を学び、専門知識を学ぶ、海外への友人を増やすことにつながります。

    留学経験とそこで学んだ事は、あなたのブランド度UPには大いに繋がるはずです。


これら3つは、あなたというブランドのイメージを大きく高めることに繋がるという意味で、これらをサポートする企業は「成長を支援してくれる企業」と言えるでしょう。





しかし、ただ、これらが手に入ったからといって、あなたが「仕事ができるような人間」に成長したわけではありません。

実力UPに繋がる支援をしてくれる会社か?を判断するには、上記とは異なる、以下3つの力を確認していく必要があります。

  1. 実力以上の仕事を任せてくれる会社
    仕事の実力は、学びよりも、仕事をすることで身についてきます。
    常にあなたの実力よりも、もっと大きな実力がなければできないような仕事を任せてくれる会社であれば、あなたの実力はドンドンついていきます。

    「自分の実力以上の仕事を与えるなんて、無茶じゃないの?」と思う人もいるかもしれません。
    しかし、自分の実力にあった仕事などをやっていても、成長は小さいものです。
    実力以上の負荷に対し、それを越えようと多少の無理をすることで実力が身につくのです。
    実力以上の仕事を与えて貰う事が、最高の学習環境なのです。

    自分の実力以上の仕事をするのは、簡単ではありません。その仕事を完遂させる為に頭を振り絞り考えるでしょうし、死に物狂いで勉強する必要もあるでしょう。失敗もするでしょう。
    しかし、その努力がホントのあなたの実力を向上させていく「真の学び」になるのです。

    この事をやれる会社は、そう多くはありません。実力以上の仕事を若手に任せるのは、勇気がいります。失敗すれば、会社に損失をもたらす可能性も大きいからです。
    しかし、リスクを背負ってでも、そのような仕事を与えていく若手を伸ばしていこう!という会社で働けば、
    あなたの実力は間違いなく大きくUPしてくでしょう。

  2. 見本となる上司・先輩がいる会社
    実力をつけるための最高の教材は、テキストやマニュアル、研修ではありません。
    ビジネスの実力をつける近道は、優れた人の仕事ブリを間近で触れることです。
    彼らが何を見、何を話し、何を聞き、何を感じ、どう行動するのかを盗むことです。
    そして、その真似を行うことです。

    そんな手本になるような上司・先輩がいる会社にいることが、あなたの成長を支援してくれます。
    OB訪問等の会社に行く機会があれば「仕事ぶりがカッコイイ、あんなビジネスマンになってみたい」という人がおられるかをチェックしてみて下さい。
    そのような人が沢山いる会社であれば、あなたの成長を促してくれるはずです。


  3. キャリアプランを共に考えてくれるある会社
    「私達の会社は、人材育成に関心がありません。」と堂々と語る会社は聞いたことがありません。
    客観的に不熱心な企業でも、人材育成に熱心であり、社員教育を充実させていると言うのです。

    本物を見抜くには、「社員の育成計画」について聞く事です。
    本気で社員の育成を考えている会社であれば、「あなたのこの会社でやりたい事、夢」を聞いてくれ
    「その為にまず5年後には○○の仕事をしてもらい、10年後には・・・」等の、夢実現に向けた進むべきキャリアを共に考えてくれ、
    その実現に向けて、どんな事を自分で学んで欲しいか?会社としてはどんな支援をしていくのか?というキャリア開発計画を共に考えてくれます。

    そんなキャリアプランについての支援体制もチェックしていくといいでしょう。



これら6つの視点で企業分析していった際に、どれだけ多くの視点で支援してくれるか?で、

どの会社があなたの成長にどれだけ寄与してくれるか?が分かると思います。(特に赤で示した2つは重要)





ちなみに私が一番成長するためにありがたかったのは「実力以上の仕事を任せてくれた事」でした。このお陰で、どれだけ成長できたか分かりません。



「天職に恵まれるためにどんな就活をしていけばいいか?」をテーマにした

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やり甲斐のある会社と思ったけど「違った」と後悔しないための6つの視点

会社分析をするために、今週は「将来性」「安定性」、「待遇」「楽しく仕事ができるか?」を見極めるための視点を紹介してきました。

今日は、「やり甲斐を感じることができる会社か?仕事か?」を分析するための視点を紹介していこうと思います。





いくら安定的で、将来性があっても「やり甲斐」を仕事に感じることができなければ、楽しく仕事もできないし、

イヤイヤ仕事をしても業績など上がらないので待遇もよくはなりません。

そのような理由でも、「自分がやり甲斐を感じることができる仕事か?」は、天職選びに欠かせない視点になります。





実際ほとんどの人は就職する際、やり甲斐のある仕事に就きたいと思って就職活動を行います。

そして、「やり甲斐を感じることのできる仕事だ、会社だ」と判断して就職する。

しかし、実際入社してみると「最初考えていたやり甲斐など全く感じることができない」と感じ、すぐに退職したり、イヤイヤ仕方なく働き続ける人などがでてくるのです。

やりがいを持って仕事に取り組むには、以下の6つのいずれかに強く共感できる組織に就職することが大切になります。



そのような後悔をしない為にも、会社見学、OB訪問等を行う際、

以下の6つの視点で会社分析を行って頂くと、「自分にとってやり甲斐のある会社」かを正しく見極めることができます。

  1. 経営理念に共感できるか
    会社によっては、経営理念、ミッション、ビジョンが一緒にまとめて「経営理念」で謳っている会社がありますが、ここでは分かりやすいように、それぞれ別に整理させて頂きます。
    経営理念、ミッション、ビジョンについては、どの会社もHPに書いてあるところが多い。(社長のメッセージに書いてある会社もあります。)
    あと、代表的な企業の経営理念ばかりを集めたアプリなどもでていますので、それでまとめて比較してみるのもいいでしょう。


    経営理念とは、「自社の社員なら、どんな姿勢でビジネスを行っていくべきか?仕事をしていくべきか?」を示したものです。
    経営者の「哲学」といってもいいのかもしれません。
    例えば、京セラさんであれば「敬天愛人」という言葉。
    「常に公明正大、謙虚な心で仕事に当たり、天を敬い、人を愛し、仕事を愛し、会社を愛し、国を愛する心を持って仕事に取り組む」といったものです。


    日々の取組姿勢、日常のルーチン業務を行う時、仕事で難しい判断をすべき時、各種の制度等を作る時等、あらゆる仕事の場面で、「経営理念に沿って考えると、何をすべきか?」を考えていくことになります。経営理念に反することは、利益がとれると分かっていてもやってはならない!ということになります。

    儲けることができれば何をやってもいいんだ!と悪どい姿勢で仕事をすることを強要されても、やりがいは生まれません。
    「共感できる価値感」「誇れる価値感」に沿って自分も、仲間達も仕事をしているんだ!と感じることがやりがいを生むのです。
    ですから、会社の経営理念にあなたが共感できるか?を自分に問いかけてみてください。


  2. ミッションに共感できるか
    ミッションとは、「どんな顧客に対して、どんな価値を提供していくのか?」あるいは「社会に対して、どんな貢献をしていくのか?」という、組織の使命、存在価値をまとめたものです。
    一言で言えば「何のために、この組織はあるのか?」をまとめたものです。

    会社に入れば厳しい仕事を任されるかもしれません。学生時代より遙かにハードな勉強を要求されるかもしれません。
    そのような事があっても、この使命達成の為なら頑張れると思うようなものか?
    この使命にの貢献に、一人の仲間として加わりたいと感じるか?
    家族や恋人等にも誇れると思う使命と感じるか?
    「仕事はきついけど、その素晴らしい使命実現のためには何とか頑張ろう!」と自分を奮い立たせてくれるものか?を自分に問いかけてみてください。。

  3. ビジョンに共感できるか
    ビジョンとは、「ある期間内において、何を達成しようとするのか?」をまとめたものです。一般には5年から10年先に達成したいものをビジョンで掲げている会社が多い。
    ビジョンは、ミッションよりもさらに具体的なものであり、ざっくりと捉えるなら会社の中長期目標(中長期の夢)と考えると分かりやすいかもしれません。
    「その会社がどんな規模で展開していこうと考えているのか?どんな事業体に変わっていこうとするのか?結果、社会においてどんな存在になろうとしているのか?」がまとめてあります。

    ソフトバンク孫社長などは、実にビジョンを語るのが上手ですよね。
    【株主総会ライブ】ソフトバンク(1)スクリーンに突然映る「大ボラふき」の文字(サンケイビズ)

    ビジョンを聞くと、その会社の中長期の展開イメージが見えてくるはずです。
    そのビジョンに対して、あなたは魅力を感じるか?その実現に自分も是非参加したいと感じるか?夢を感じるか?を自分に問いかけてみて下さい。
    (平凡でありきたり、魅力を何も感じないようなビジョンの会社も多く存在します。)

  4. 社長が語っている理念・ミッション・ビジョンが浸透しているか
    就活者に知っていて欲しいのは、実は、クチだけ経営理念、クチだけミッション、クチだけビジョンの会社も実は非常に多いということです。
    カッコイイ経営理念、ミッション、ビジョンは、誰でも語れるからです。
    ビジネス書等など経営について少し学べば、どこにでも「経営理念、ミッション、ビジョン」の大切さなどが書いてあります。
    だから多くの企業でも、それら文書化はされています。

    しかし、本当にそれらに魂が入ったもの、即ち「理念等を本当に絶対に実現したい!」と取り組んでいる企業はそう多くないのです。
    理念に反した行動、ミッションとはかけ離れたようなビジネスのやり方、ビジョンの達成など忘れたかのような計画等々を平気でやっている、
    朝礼や会議の時だけ唱和をしているが形式ばかりで、本気でやろう!と思っている人はほとんどいない等
    クチだけの組織も実に多いのです。

    「やりがいの持てる仕事、会社」で働きたいと思い、理念等を調べて、惚れ込んで入社したが
    「実際はそんな会社じゃありませんでした。」とならない為にはどうすればいいのか?


    その為にはOB訪問等、その会社で働く人達の生の声を聞くことです。
    **「素晴らしい経営理念ですよね。先輩の気に入っているところを教えて下さい」
    **「経営理念からきている、仕事のルールとか、独自のやり方なんかあるんですか?」
    **「御社のミッションって素晴らしいですよね。先輩も、それに共感されて入社されたんですか?」
    **「御社のビジョンって夢がありますよね。先輩の仕事って、ビジョンのどこを達成するための仕事になるんですか?」
    等々を質問していくといいでしょう。
    クチだけになっている会社で働かれている先輩達は、これらの質問に対してしどろもどろの回答しかできないハズです。
    逆に、本気で理念等を追究されている会社で働かれている先輩達は、熱く自分達のやっていること、思いを伝えてくれるハズです。


    ちなみに「クチだけ」の会社って悪意のあるブラック企業かといえばそうではありません。
    理想はあっても、弱い人間ほど忘れることもあったり、目先の利益を優先してしまうものだから、クチだけになってしまっている事の方が多い。
    逆に浸透している企業は、TOPが強いリーダーで、社員にそれを浸透させ守らせる力のある会社と判断することもできます。


  5. お客様からどんな喜ばれる声を聞ける仕事なのか?に共感できるか
    やりがいを生み出し、あなたの日々の励みになるのが「お客様からの喜びの声。感謝の声。」です。
    その会社で働かれている先輩達は、どのような声、どの位の頻度でをお客様から頂いているのでしょうか?
    それをOB訪問や企業訪問の時に、先輩達に確かめてみましょう。
    「先輩は、今まで最も嬉しかったお客様からの喜びの声はどんな声でしたか?」
    「先輩にとって、この仕事の一番のやり甲斐って何ですか?」

    具体的でなかったり、答えるのに時間がかかるような先輩は、あまり喜ばれた経験がないと判断できます。
    喜ばれた経験がやりがいになっている先輩達は、熱く、自分が喜ばれた体験を語ってくれると思います。

    お客様からどんな喜びの声を頂いているかを先輩達から聞いた時、共感し
    「そんな声を頂けるような仕事がしたい!」
    「そのようにお客様を喜ばせたい!」
    と感じるようなら、その仕事はやりがいを感じる仕事になるはずです。



  6. 地味な仕事をしている人が語る「仕事の価値・やりがい」に共感できるか
    営業や商品開発等を行っている、お客様と直接的に接している花形部署の人に話を聞く際は、5のやり方でいいでしょう。
    しかし、会社の仕事はそのような仕事ばかりで成り立っている訳ではありません。
    例えば総務職などはお客様には見えず、派手な成果もありません。花形スタッフを支える地道にコツコツ行う仕事です。
    入社ができたからといってあなたも希望職種に配属されずに、そのような部署に配属される可能性もあるのです。

    しかし、そんな地味な仕事をしている人も、自分の仕事に価値を見いだし、イキイキと働いている会社は沢山あります。
    そんな会社こそ、ホントに「やりがい」を与えてくれる会社だとも言えます。
    是非、彼らの仕事をしている姿を観察してください。


    そして彼らには、「他部署の社員さん達からどんな喜びの声・感謝の声を貰ったことがあるのか」
    「先輩にとって、現在の仕事の一番のやりがいは何ですか?」と尋ねてみましょう。

    彼らの仕事が「魅力的だな!」「素晴らしいな!」と感じる事ができるようなら、あなたにとってやり甲斐を感じることのできる会社になるはずです。


全ての視点に見合う会社はあまりないかもしれないですが、どの視点でみても合わない会社は、

あなたにとってやり甲斐を与えてくれる会社、仕事ではないと判断していいでしょう。



さて、ここまでは会社分析の視点ということで「やり甲斐を与えてくれる会社か?」「やり甲斐を与えてくれる仕事か?」を見極める視点を紹介してきました。



最後にみなさんに、1つだけ覚えておいて頂きたいことがあります。本来、「やり甲斐」とは人が与える、会社が与えるものばかりではないといこと。

「やり甲斐」は、自分で見つけるものです。





一般的に「酷い仕事」「酷い会社」と思われているところで働かれている人でも、

イヤイヤ働いている人を尻目に、やり甲斐を自分なりに見つけイキイキと働いている人も多いのです。

(逆に、みんながイキイキ働いている人の中で、やり甲斐を見つけることができずにイヤイヤ働いている人もいたりします。





自分でやり甲斐を作り出している人は、以前のエントリ「仕事の定義」がやりがいを変える!あなたは自分の仕事をどう定義していますか?で紹介したように


** どんな人の役に立っているのだろう?

その人達は、何で困っているのだろう?ホントに今で満足しているのだろうか?

自分がお手伝いできる事はないか?

自分達に期待されている本質って何だろう?

期待に応えていくために、何をしていかなければならないのだろう?

もっとプライドを持って仕事をしていく為に、何をしていく必要があるのか?

等を考え、自分なりに、今与えられた仕事に対してやり甲斐を見つけだしているのです。



ですから「やりがい」って、会社や仕事だけが生み出すのではなく、自分次第のところもあるという事実も覚えておいて頂ければと思います。



「天職に恵まれるためにどんな就活をしていけばいいか?」をテーマにした

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イヤイヤ働くなんてゴメン!楽しく働ける会社選び7つのポイント

このブログのテーマ「楽しく働くことができるか?」も、会社分析をする際に重要なテーマでしょう。



仕事に対しては、2種類の捉え方をしているビジネスマンがいます。

一方は、食うため・生きていく為・生活の為に、仕方がないがやらなければいけないことという捉え方。

もう一方は、人生の「生きがい」の1つという捉え方。

人生の半分の時間は仕事をしていくわけですから、

どちらの捉え方で仕事をしているか?は「人生の充実度」に大きな影響を与えます。





仕事を生きがいの1つに捉えている人に共通することは、仕事を自分なりに楽しんでいるということです。

もちろん、仕事の中には苦しいことも沢山あるとは思いますが、それを越える以上の楽しさ、面白さを仕事に感じている。

だから誰から命令されたからではなく、自ら夢中になって仕事に取り組めているのです。



では、どうすれば「楽しめる仕事」に就くことができるのでしょうか?

よく、勘違いされるのが「好きな仕事に就ければ、楽しく仕事ができるのではないか?」ということ。

残念ながら、「楽しく働けるか?」は「自分が好きな仕事か?」とはイコールではありません。

好きな仕事に就いても、毎日毎日同じことを繰り返さないといけない事に嫌気をさす人も多い。

また「好きなこと=上手にできること」とは違うので、高い成果を上げることがでいず、嫌気をさす人も多いのです。



このように好きな仕事に就いたはずだったのに、仕事をするうちに嫌で嫌で堪らないものになってしまう人も実に多いのです。

楽しく働くためのできればあったほうがいい要素が、「好き」だと考える位でちょうど良いと思います。





では、楽しく働く為には何を大事な要素として企業分析、仕事分析をしていけばいいのでしょうか?

ここに代表的な7つのチェックポイントをまとめてみました。



仕事のイベントがあるか?

  1. あなたにとっての「楽しい」を明確にする
    「楽しい」という感覚は、主観です。あなたにとって楽しいことが、私にとって楽しいとは限らない。逆もそう。
    「楽しい会社・仕事」に就職したければ、世間の情報(例えば、Googleって楽しそうな会社だよ」)などの評判は当てにならない。
    日本一社員満足度の高い会社、社員が働く会社などのランキングがあるが、あんなのデタラメが多い。
    何かを気に入る人がいれば、それを嫌がる人もでてくる。
    (例・・・みんなで和気あいあい語り合うのが好きな人もいれば、そんな職場にはストレスを感じる人もいる。)
    全ての人を満足させることのできるユートピアのような会社など世に存在しない。
    世間では「楽しい」と評判の会社に入っても、嫌気がさして辞める人も大勢いる事実が証明しています。

    その為、
    「あなたにとって、どんな会社だったら楽しいのか?どんな仕事だったら楽しいのか?」
    という、あなたの価値感を明確にしておく必要がある。
    その価値感が、「楽しく働ける会社か?、仕事か?」を分析する際の最重要な基準になってくる。


    一般論の楽しさではなく、あなたにとっての楽しさが大切なのです。
    それを満たしてくれる会社が「あなたにとって楽しい会社」になってくるのです。
    「あなたにとっての楽しさの条件を、どれだけ満たしている会社なのか?」という視点で、会社分析していく必要があるのです。


  2. 自分に向いた仕事か?をチェックする
    楽しく仕事をするには、「その仕事を好きか?嫌いか?」よりも、「その仕事に向いているか?」の方がはるかに大切になってきます。
    それほど好きな仕事でなくても「自分に向いた仕事」であれば、成果を出すことも早いし、周囲(上司や会社)からも早く認めてもらうことができます。
    認めてもらうと、仕事が楽しくなるという善の循環が回りはじめます。
    逆に自分の好きな仕事であっても、自分に向いていない仕事であれば、なかなか成果も出ず、周囲からも冷たい目と厳しい言葉を受けることになり、
    最初好きだった仕事もだんだん苦痛になってくるという悪循環が回りはじめます。

    そのような意味で「自分に向いた仕事に就く」ということは、楽しく働ける仕事に就きたければ、最も押さえておくべきポイントの一つです。
    「自分に向いた仕事の選び方」は、後日、詳しく別のエントリで紹介していこうと思います。


  3. 夢中で働いている人が何割いるか?どんな人か?をチェックする
    会社訪問などすると、そこで働いている人を大勢見ることができると思います。
    その際、「仲間同士で楽しそうにしゃべっている姿」を見て、「この会社は楽しそうだ」と勘違いする人がいます。
    これは逆です。もちろん、休憩時間であればおしゃべりするのもいいでしょう。
    しかし、勤務時間に楽しそうにおしゃべりしている人達、だらだら働いている人達は、
    「仕事が退屈な人達」「時間に縛られ、仕方なく働いている人達」とみていいでしょう。

    楽しく働いている人達は、彼らとは逆。仕事に集中し、夢中になって働いています。ワクワク楽しい仕事だから夢中になれるのです。

    だから会社見学した場合、「その会社の社員の中で、何割くらいの人達が、集中して夢中で働いていたのか?」を忘れずにチェックして下さい。
    その比率が高いほど、「楽しく働いている人達が多い会社」と考えて間違いありません。


  4. 表彰等のイベントがあるかをチェックする
    「頑張ったこと」「努力」を、上司や会社から褒めて貰う事で、その仕事は楽しくなっていくようになります。
    単に成績だけを評価・表彰するのではなく、社員の地道なガンバリや、努力、仕事のプロセスに着目し、
    それを表彰し、職場でたたえ合うというイベントをしている会社は、
    社員のモチベーションに非常に関心が高く、社員の細かな努力に関心の高い企業と言えます。

    OB訪問等を行った際に、そのようなイベントとしてどのようなものがあるか?を質問しておきましょう。


  5. 仕事のやりがいについて聞いてみる
    仕事のやりがいも、楽しく働くためには欠かせない要素です。これは明日のエントリで、詳しく紹介していきたいと思います。


  6. 「楽しく働くこと」に価値を見いだしているかチェックする
    「楽しく働く」ということに価値を見いだしている会社もあれば、「会社は仕事なんだから、楽しさなんて必要ない」という価値感の会社もあります。
    残念ながら、今の日本では「楽しさなんて関心がない」会社の方が多いのが現実です。

    一見して、「楽しく働く」ことに価値感を見いだしていると分かる会社にGoogleなどがあります。
    (「Googleで働いてるけど質問ある?」掲示板に社員が現る)
    「収益を生み出す最も源、他社と差別化する源は社員の創造性である」ことを理解し、
    創造的なアイデアは仕方なく働く社員から生まれてこず、
    楽しく働く社員が、自ら進んで考える事からしか生まれてこないことを理解している企業です。

    そのような会社では、「楽しく社員に働いてもらう」為に様々な遊び心のある工夫を実際にされています。
    **会社説明会でもありきたりの堅苦しい説明でしようか?就職希望者に少しでも会社を理解して貰おうと面白い工夫がされているでしょうか?
    **会社にある「備品」や「設備」はありきたりのものでしょうか?ユニークだったり、他社とは少し違う一工夫されているでしょうか?
    **人事制度や休日制度はありきたりのものですか?面白く・ユニークな人事制度や休日制度等がありますか?

    これら3つをチェックして貰うだけでも、「社員に楽しく働いてもらうこと」に経営が価値を見いだしているか?大切にしているか?どうかが分かります。


  7. 「この仕事って、どこが楽しいですか?」を聞いて、共感できるかチェック
    OB訪問等は生の声を聞くいいチャンスです。
    「この仕事やっていて、何が一番楽しいですか?」「この会社って、働いていて楽しいですか?」と聞いてみましょう。

    楽しく働いている先輩たちからは、目を輝かせながら、すぐに、詳細な答えが返ってくるでしょう。
    「どこに楽しさを感じるのか?」は人それぞれ異なります。
    1で明確にした「自分にとって楽しさ」を思い出してもらい、
    彼らの答えを聞いて「自分もやってみたいな。楽しそうだな」という感情が沸き起こったか?を自問してください。

    なお、すぐに答えが返ってこなかった先輩たちは、正直あんまり仕事を楽しめていない人だと考えたほうがいいのかもしれません。
    そのような人が多い会社で働いても、なかなか楽しく働くということはできないでしょう。


    会う人ごとに質問してみましょう。「教えて下さい。この仕事の中で一番楽しいことを。」





このブログでは、仕事を楽しくする為の工夫、辛い仕事を楽しく創造しなおす工夫ををいろいろと書いています。

しかし、本来は楽しさ創造力など不要な、「最初から、楽しく感じる仕事」に就くのがベスト。



長い時間を私達は仕事に費やしていきます。

その時間を充実させるためにも、是非、この「楽しさ」という視点は忘れずに、企業分析をされることをお勧めします。









「天職に恵まれるためにどんな就活をしていけばいいか?」をテーマにした

無料ネットセミナーを以下のページでやっていますので、こちらも参考にしてください。

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待遇のいい会社を選んだつもりがバイト以下だったと後悔しない為の7ポイント

就職先を選ぶ際、前々日の「将来性」、前日の「安定性」と同じくらい、「待遇」は非常に大切な要素になってきます。

しかし、「待遇」は表面の給料額や休日数などだけで単純に選んでいくと、

「待遇のいい会社に入ったつもりが、バイトの時のほうが良かったよ」と後悔することになりかねません。



結果、せっかく入った会社を3年も経たずして辞めていくという人も多いのです。



そのような事にならないための7つのチェックポイントをまとめてみました。





表面上の姿だけでなく、しっかりと裏の姿も理解した上で、納得して会社に入ることが、就活には大切なことだと思います。

  1. 労働時間と給料と生産性の3つのバランスをチェック
    いくら給料がいい、休日が多い会社に就職できたとしても、それが入社時だけだったら喜べる話ではない。
    しかし、学生や入社希望者を引き寄せるために、最初だけ表面を整えている会社もあるのが現実です。
    そのような会社と、ホントに待遇がいい会社を見極めるための視点も必要になります。

    そのためには、「労働時間」「賃金(給料)」「一人当たり生産性」の3つのバランスを理解し、チェックする必要があります。
    短い労働時間の実現は、①機械化、②IT化、③合理化、④高付加価値化をどんどん進め、
    「一人当たり生産性」を高めている企業でなければ本来はできません。
    賃金も基本は同じです。但し、賃金の場合、サービス残業等を社員にさせることで、高賃金を実現するという方法も存在します。

    「一人当たり生産性」が低い企業、減少している企業が、労働時間を短くする、賃金を上げることをやると、絶対に赤字になります。

    しかし大手企業に多いのですが、組合等が強すぎて、一人当たり労働生産性が低迷しているにも関わらず、
    労働時間が短かったり、賃金の高い会社が現実にあります。当然、こんな状態は長続きしないし、問題を先延ばし大きくしているだけ。
    そのような会社の待遇面に惹かれて、就職しては大変です。自分が入社後すぐに、リストラせざる得ない状況に陥る可能性が高いと判断すべきです。

    「労働時間」「賃金」も大事ですが、できる限り長く好待遇を得たかったら、表面の数字ばかりを気にするだけでなく
    「一人当たり生産性」が頭打ちになっていないか、その為の取組はどうか?をしっかりチェックしておきましょう。


  2. 初任給だけではなく、賃金体系をチェック
    初任給の基本給が高いからといって、待遇のいい会社という訳ではありません。
    まず知っていて欲しいのが賃金曲線というもの。
    22歳から60歳までの期間に賃金がどのように上がっていくかを線を描いた図が賃金曲線です。
    多くの会社ではモデル賃金という理想型を作って、
    自社の典型的な人材が年をとっていくにつれどんな賃金曲線を描くのか?という賃金設計図を描いています。
    基本給は入社時だけが高く、その後はあまり上がらないという賃金曲線の会社も多いです。そこもチェックポイントの1つ。

    もう一つは体系です。賃金は基本給だけで構成されるのではありません。基本給、職能給、業績給、各種手当て。
    お金だけでいえばボーナスもあれば、キャンペーン報奨金等もあります。
    これらがトータルで、あなたが受けとる年収が決まってきます。
    基本給が高くても、その他のものがほとんどない会社もあります。逆に基本給は小さくても他が大きい会社もあるのです。
    給料のいい会社に入ったつもりが年収はパッとしなかったという事も多いのです。
    ここもしっかりと理解しておく必要のあるチェックポイントです。

    最後に、給料水準や平均給与についてもチェックポイントがあります。
    「平均給与が高い会社だからといって、賃金が高い会社」とは単純には言えないという事を知っておく必要があります。
    例えば、1億円の給料の社員が1人、100万円の給料の社員が10人の会社の平均給与はいくらになるか?
    答えは、平均給与1000万ですよね。実は、こんな話はザラです。上限は無限ですが、下限は0以下はないので、このような事が起こります。
    平均給料1000万円と書いてあっても、みんなが1000万貰っている訳ではないということです。

    今の時代は、特にデキル社員に業績給等を多く与えるような会社が多くなってきています。
    平均給料だけに惑わされずに、最も高い給料をもらっている社員はいくらくらい貰っているのか?
    そのレベルの社員は何人くらいいるのか?も、平均給料だけでなく知っておいたほうがいいポイントになってくるのです。
    (給料が低い人も調べたいところですが、質問しづらいでしょうから)



  3. 給料体系も大事だが、人事評価をチェック
    最近の賃金は、基本給よりも実力によって増えていく能力や実力に応じて増えていく賃金の比率を増やしている会社が増えています。
    **単に業績だけを評価して、賃金を上げていく会社もあれば、
    **社内資格テスト等があり、それをクリアすれば、賃金を上げていく会社もあれば、
    **職務等級別に必要能力要件があり、それをクリアしていけば賃金を上げていく会社もあれば、
    **年初に各人に目標を作らせ、そのクリア状況に伴い賃金を上げていく会社もあります。

    これらのように評価制度は様々であり、あなたに合っていないような制度もあるかもしれません。(入社後に、これで苦しむ人がかなりいます。)
    その会社の賃金は、どのような評価のもとに決定されているか?もチェックし、納得した上で就職していきましょう。


  4. 年間休日数が多くても、ホントに休日をとっているのか?をチェック
    年間休日数を自慢している会社もありますが、実際に社員がその休日をとれているかは別問題です。
    休日制度があるからといって、額面通りそれをとれる会社と、集団の無言の圧力で休日申請を行いずらい会社があるのです。
    年間休日数を確認するだけでなく、有給休暇の消化率もチェックポイントの1つです。
    有給休暇の消化率が多い企業であれば、休暇をとりやすい企業という事でしょうから、名目休日と実質休日にあまりはないハズです。
    しかし、有給休暇の消化率が低い会社であれば、年間休日数は話半分に聞いておく必要があるでしょう。


  5. 残業時間についての考え方をチェック
    残業したから、その残業した時間に応じて、残業代を払うのが普通です。
    しかし、某大手飲食チェーンや某アパレル小売店のように、「残業は基本ダメです。残業しないで仕事をするのが当たり前。さっさと帰れ。
    もし残業が発生するようなら、あなたの能力がないものとみなす」という方針のもと、残業代を申請しにくい文化の企業も多くなってきました。
    働く側から言えば、サービス残業ですね。

    給料が高い会社でも、実際はサービス残業をたくさんやらざるおえず、時給で換算すると安かったなどというケースもあります。
    今では笑い話ですが、私は最初の勤務先で、賃金は他の友人の1.4倍くらいでしたが、時給はマックのアルバイトより安かった。


  6. 家内労働時間をチェック
    残業とは、出勤して行う仕事です。
    しかし、今ではITの普及、特にクラウドコンピューティングの普及により、「どこでもオフィス化」が進んでいます。
    「どこでもオフィス化」とは、自宅や喫茶店、ネットカフェなどでも仕事ができるということ。

    このため、会社や上司は「早く帰れ、休日出勤などするな。土日はしっかり休め!」と急かされるが、
    実際はその時間で仕事を終わらせることができず、
    家に帰って仕事を遅くまでする、土日に仕事をする人が増えています。これには当然、残業代などはでません。
    休日が多く、残業時間がほとんどなくても、家内残業が沢山ある会社なら時給ベースで考えた場合の賃金は大きく異なってきます。

    そのような家内労働時間もチェックしておく必要があります。



  7. 昇進・昇格制度についてチェック
    待遇は基本的には、昇進・昇格をしていく事でどんどんよくなっていきます。
    どんなに優秀でも、平社員だったら、給料はそんなに上がるわけありません。(一部の業績完全連動の営業マンを除く)
    あなたが係長、課長、部長等と昇進していく事なしに年収は増えていきません。

    あなたがそのようなポストにつけるか?は、会社の成長と、社員の年齢構成よって決まってきます。
    会社が成長していき、事業拡大していけば、社内にどんどんポストが増えていき、若いあなたでもポストに就くことができる。
    しかし、逆に事業縮小している会社なら、社内のポストがどんどん減っていき、40過ぎてもポストに就けなかったりする。
    また、社員の平均年齢が50代の会社なら、今いるポストの多くが10年後に空きができるでしょうが、
    平均年齢30代の会社なら、会社が成長しない限り、ポストに空きができても、すぐに先輩が入ることになり、
    あなたにまでポストが回ってこなかったりする。


    もう一つの昇進・昇格についてチェックすべきところは、「若くて、部長等の重要役職」についている人がいるか?のチェックです。
    若い部長さんなどがいる会社であれば、年齢・経験を問わず、「仕事の実績」「能力」で昇進・昇格を行っている会社と考えることができます。
    逆に、くたびれた年寄りばかりしか部長になっていない会社であれば、年功序列の昇進・昇格を行っている会社と考えることができます。
    このような基準で人事を行っている会社への就職は、今時あまりお勧めはできません。


是非後悔をしないためにも、会社分析、企業調査を行う際は、

この7つのチェックポイントの情報収集を行うことで、待遇の実態をしっかりと理解するようにして下さい。



「天職に恵まれるためにどんな就活をしていけばいいか?」をテーマにした

無料ネットセミナーを以下のページでやっていますので、こちらも参考にしてください。

http://www.venturmanagement.com/up-personal/index.html#tseminer

(このページでは、天職就活マニュアルもダウンロードできるようにしています。)

是非、ご活用ください。

このページ。テスト的に行っているので、いつ閉鎖するか分かりません。ご興味のある方は、お早めにチェックお願いします。