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企業の社風を知る為にも、自分を知る為にも知っておくべき心理学

就活する為の企業分析ということで、今週は「将来性」「安定性」、「待遇」「楽しく仕事ができるか?」

「やり甲斐を感じることのできる会社か?」「成長支援力」を見極めるための視点を紹介してきました。

ここ2日間は、「企業風土」を見極めるための視点を紹介していきます。



企業風土とは、別名「経営者の影」と呼ばれています。

経営者がどんな人か?で、制度やどんな人が評価されるか等が決まり、それにより風土が大きく変わるからです。



ですので、企業風土を分析する際に、企業の性格を分析するような視点でみていくと非常に分かりやすいのです。



そこで今回は企業風土を説明する前に、人の性格を分析する為の心理学「人格適応論」を紹介していきます。

これは後日紹介する、自分分析をするためにも使います。





人格適応論とは、ウエアーらアメリカの心理学会の現在の重鎮達の研究により生まれた、

臨床心理の現場で「人格障害患者」への対応から生まれたものです。

人格適応論では、人の性格が6つの適応タイプから構成されているとしています。

それぞれの適応タイプの強弱は、生まれた時から持っており、更に乳幼児期に両親によって育まれ、さらに現在までの人生経験によって培われたものです。

以下の6つの適応タイプの強弱が性格ということになります。



ここでは人格適応論の正式名称を、弊社のほうで分かりやすく変えた名称でご紹介していこうと思います。



  1. コンシェルジュ
    人に喜ばれることを第一義に考え行動し、「人から喜ばれる」ことを生きがいにしていくタイプ。
    偉人でいうと、ダイアナ妃。
    アニメキャラで言えば、タッチの南ちゃんをイメージして貰えれば分かりやすいと思います。

    (代表的性格特徴)

    周囲の人の気持ちに敏感で、人を喜ばせようとします。

    〈ポジティブな側面〉

    優しい、思いやりがある、親密な関わりを持つ

    〈代表的ネガティブな特徴〉

    感情的になる(泣く、責める)、不過剰な気遣いをする

    (形成過程)

    コンシェルジュ型は、子どもにかわいらしさや優しさを求める養育環境で発達します。


  2. 発明家型
    自分が好きか?・嫌いか?を第一義に考え行動し、「好きなことをやれる楽しい人生を生きる」ことを目指していくタイプ。
    偉人でいうと、ピカソ岡本太郎など。
    アニメキャラで言えば、亀有公園前派出所の両津勘吉サザエさんをイメージして頂ければ分かりやすいと思います。

    (代表的性格特徴)

    好きか嫌いかのどちらかで反応します。

    〈代表的ポジティブな側面〉

    楽しいことなら懸命に行う、楽しい・笑う、人付き合いが上手

    〈代表的ネガティブな特徴〉

    やるべきことをやらない、不満を言う、人のせいにする

    (形成過程) 

    発明家型は、「ああしろ、こうしろ」と支配的・指示的に子どもをコントロールしようとする養育環境で発達します。





  3. 革命家型
    退屈を嫌い、刺激のあることを第一義に考え行動し、「刺激と興奮のある人生、野心が達成できるような人生を生きる」ことを目指していくタイプ
    偉人でいうと、織田信長
    アニメキャラで言えば、ルパン三世の峰 不二子をイメージして頂ければ分かりやすいと思います。

    (代表的性格特徴)

    自分に利益になると思うと懸命に頑張ってくれる。チャレンジ精神が旺盛。

    〈代表的ポジティブな側面〉

    行動力がある、活動的、リーダーシップが強い

    〈代表的ネガティブな特徴〉

    優位に立とうとする、バカにする、目先だけを見た言動

    (形成過程)

    革命家型は、子どもが何かを望む前に、親が先回りして、子どもが望むと親が想像したものを与えるという養育環境で発達します。



  4. 哲学者型
    自分一人の時間や空間を大切にし、安定して過ごすことを第一義に考え行動し、「野心や野望を抱かずに安定した人生を生きる」ことを目指していくタイプ。
    偉人で言うと、石川啄木
    アニメキャラで言えば、ルパン三世石川五右衛門をイメージして頂ければ分かりやすいと思います。

    (代表的性格特徴)

    自分の心に引きこもり、空想や想像することが多い。一人きりを好み、他者に優しく思いやりがありますが、自分の欲求は後回しにしてしまいます。

    〈代表的ポジティブな側面〉

    黙々と働く、物静か、控え目

    〈代表的ネガティブな特徴〉

    コミュニケーション回避、黙る、あきらめる

    (形成過程)

    哲学者型は、養育者(親)が子どものことに心を砕く余裕が無かったために、親が当てにならなかったという養育環境で発達します



  5. 官僚型
    論理性、事実に基づく判断、決めたとおりにしっかりやる事を第一義に考え行動し、「合理的で計画通りの人生を生きる」ことを目指していくタイプ。
    偉人で言うと、石田三成
    アニメキャラで言えば、スタートレックのMR スポックをイメージして頂ければ分かりやすいと思います。

    (代表的性格特徴)

    相手から認められるために完全にやろうと努力します。あらゆる出来事に責任を持とうとします。

    〈代表的ポジティブな側面〉

    事実やデータ重視、論理重視、責任感、良心的、計画的

    〈代表的ネガティブな特徴〉

    こだわる、言い訳がましい、他者に批判的

    (形成過程) 

    官僚型は、子どもの存在そのものよりも、何かを出来たことを認められ、物事の達成を強調される養育環境で発達します。


  6. 任侠型
    自分の信念、理念、こだわりを第一義に考え行動し、「信念にこだわった生き方」を目指していくタイプ
    偉人で言うと、インドのガンジー
    アニメキャラで言えば、宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長をイメージして頂ければ分かりやすいと思います。

    (代表的性格特徴)

    自分の考え・信念に固執し保守的で、用心深く、自己管理を好み、敏感で明瞭な考えを持っています。

    〈代表的ポジティブな側面〉

    自分の意見をしっかりと考える、強いこだわり、緻密さ、注意深い

    〈代表的ネガティブな特徴〉

    誇張する、用心し過ぎ行動しない、疑い深い、偏執的

    (形成過程) 

    任侠型は、同じようにふるまったとしても、ある時は受容的、ある時は拒否的であったという一貫性のない養育環境で発達します。

もちろん、この6つの適応タイプは、誰の中にも全て存在します。

しかし、それぞれの強弱が違うということ。

その強弱のバランスが性格パターンなのです。そして、一番強いものが、日常の中で一番顔を出してくる。何かを考えようとするときに顔を出してくるのです。



6つの適応タイプのバランス。私のものをグラフにすると、以下のような図になります。

私の6つの適応タイプを強弱を単純に示したグラフがこれ。



それを、平均を0として、強いものを赤で、弱いものを青で示したグラフがこれ。



このグラフを見ながら私の性格すると、

高いものが、発明家と任侠のキャラクター。低いものがコンシェルジュと哲学者となっています。

発明家と任侠が高いということは、

「アイデア豊かで、楽しい事なら懸命に働くし、明るく元気。自分で考えることを大切にし、こだわっている部分には妥協しない」性格であり

官僚と革命家が平均並ということは

「それなりの論理性とチャレンジ精神がある」性格であり

哲学者とコンシェルジュが低いということは、

「コツコツと決められたことをやるのが苦手で、飽きっぽく、人に対する優しさや思いやりが欠ける」という性格である



私の性格をざっくりとまとめると、

「アイデア豊かで、楽しい事なら懸命に働くし、明るく元気。自分で考えることを大切にし、こだわっている部分には妥協せず、

それなりの論理性とチャレンジ精神があるが、

コツコツと決められたことをやるのが苦手で、飽きっぽく、人に対する優しさや思いやりが欠ける」

となります。



このように6つの適応タイプのバランスが、性格を示すことになります。



実は、会社にもこの6つの適応タイプは当てはまり、これで社風を分析すると非常に分かりやすいのでお勧めです。



この見方は、明日またご紹介していこうと思います。




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