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やり甲斐のある会社と思ったけど「違った」と後悔しないための6つの視点

会社分析をするために、今週は「将来性」「安定性」、「待遇」「楽しく仕事ができるか?」を見極めるための視点を紹介してきました。

今日は、「やり甲斐を感じることができる会社か?仕事か?」を分析するための視点を紹介していこうと思います。





いくら安定的で、将来性があっても「やり甲斐」を仕事に感じることができなければ、楽しく仕事もできないし、

イヤイヤ仕事をしても業績など上がらないので待遇もよくはなりません。

そのような理由でも、「自分がやり甲斐を感じることができる仕事か?」は、天職選びに欠かせない視点になります。





実際ほとんどの人は就職する際、やり甲斐のある仕事に就きたいと思って就職活動を行います。

そして、「やり甲斐を感じることのできる仕事だ、会社だ」と判断して就職する。

しかし、実際入社してみると「最初考えていたやり甲斐など全く感じることができない」と感じ、すぐに退職したり、イヤイヤ仕方なく働き続ける人などがでてくるのです。

やりがいを持って仕事に取り組むには、以下の6つのいずれかに強く共感できる組織に就職することが大切になります。



そのような後悔をしない為にも、会社見学、OB訪問等を行う際、

以下の6つの視点で会社分析を行って頂くと、「自分にとってやり甲斐のある会社」かを正しく見極めることができます。

  1. 経営理念に共感できるか
    会社によっては、経営理念、ミッション、ビジョンが一緒にまとめて「経営理念」で謳っている会社がありますが、ここでは分かりやすいように、それぞれ別に整理させて頂きます。
    経営理念、ミッション、ビジョンについては、どの会社もHPに書いてあるところが多い。(社長のメッセージに書いてある会社もあります。)
    あと、代表的な企業の経営理念ばかりを集めたアプリなどもでていますので、それでまとめて比較してみるのもいいでしょう。


    経営理念とは、「自社の社員なら、どんな姿勢でビジネスを行っていくべきか?仕事をしていくべきか?」を示したものです。
    経営者の「哲学」といってもいいのかもしれません。
    例えば、京セラさんであれば「敬天愛人」という言葉。
    「常に公明正大、謙虚な心で仕事に当たり、天を敬い、人を愛し、仕事を愛し、会社を愛し、国を愛する心を持って仕事に取り組む」といったものです。


    日々の取組姿勢、日常のルーチン業務を行う時、仕事で難しい判断をすべき時、各種の制度等を作る時等、あらゆる仕事の場面で、「経営理念に沿って考えると、何をすべきか?」を考えていくことになります。経営理念に反することは、利益がとれると分かっていてもやってはならない!ということになります。

    儲けることができれば何をやってもいいんだ!と悪どい姿勢で仕事をすることを強要されても、やりがいは生まれません。
    「共感できる価値感」「誇れる価値感」に沿って自分も、仲間達も仕事をしているんだ!と感じることがやりがいを生むのです。
    ですから、会社の経営理念にあなたが共感できるか?を自分に問いかけてみてください。


  2. ミッションに共感できるか
    ミッションとは、「どんな顧客に対して、どんな価値を提供していくのか?」あるいは「社会に対して、どんな貢献をしていくのか?」という、組織の使命、存在価値をまとめたものです。
    一言で言えば「何のために、この組織はあるのか?」をまとめたものです。

    会社に入れば厳しい仕事を任されるかもしれません。学生時代より遙かにハードな勉強を要求されるかもしれません。
    そのような事があっても、この使命達成の為なら頑張れると思うようなものか?
    この使命にの貢献に、一人の仲間として加わりたいと感じるか?
    家族や恋人等にも誇れると思う使命と感じるか?
    「仕事はきついけど、その素晴らしい使命実現のためには何とか頑張ろう!」と自分を奮い立たせてくれるものか?を自分に問いかけてみてください。。

  3. ビジョンに共感できるか
    ビジョンとは、「ある期間内において、何を達成しようとするのか?」をまとめたものです。一般には5年から10年先に達成したいものをビジョンで掲げている会社が多い。
    ビジョンは、ミッションよりもさらに具体的なものであり、ざっくりと捉えるなら会社の中長期目標(中長期の夢)と考えると分かりやすいかもしれません。
    「その会社がどんな規模で展開していこうと考えているのか?どんな事業体に変わっていこうとするのか?結果、社会においてどんな存在になろうとしているのか?」がまとめてあります。

    ソフトバンク孫社長などは、実にビジョンを語るのが上手ですよね。
    【株主総会ライブ】ソフトバンク(1)スクリーンに突然映る「大ボラふき」の文字(サンケイビズ)

    ビジョンを聞くと、その会社の中長期の展開イメージが見えてくるはずです。
    そのビジョンに対して、あなたは魅力を感じるか?その実現に自分も是非参加したいと感じるか?夢を感じるか?を自分に問いかけてみて下さい。
    (平凡でありきたり、魅力を何も感じないようなビジョンの会社も多く存在します。)

  4. 社長が語っている理念・ミッション・ビジョンが浸透しているか
    就活者に知っていて欲しいのは、実は、クチだけ経営理念、クチだけミッション、クチだけビジョンの会社も実は非常に多いということです。
    カッコイイ経営理念、ミッション、ビジョンは、誰でも語れるからです。
    ビジネス書等など経営について少し学べば、どこにでも「経営理念、ミッション、ビジョン」の大切さなどが書いてあります。
    だから多くの企業でも、それら文書化はされています。

    しかし、本当にそれらに魂が入ったもの、即ち「理念等を本当に絶対に実現したい!」と取り組んでいる企業はそう多くないのです。
    理念に反した行動、ミッションとはかけ離れたようなビジネスのやり方、ビジョンの達成など忘れたかのような計画等々を平気でやっている、
    朝礼や会議の時だけ唱和をしているが形式ばかりで、本気でやろう!と思っている人はほとんどいない等
    クチだけの組織も実に多いのです。

    「やりがいの持てる仕事、会社」で働きたいと思い、理念等を調べて、惚れ込んで入社したが
    「実際はそんな会社じゃありませんでした。」とならない為にはどうすればいいのか?


    その為にはOB訪問等、その会社で働く人達の生の声を聞くことです。
    **「素晴らしい経営理念ですよね。先輩の気に入っているところを教えて下さい」
    **「経営理念からきている、仕事のルールとか、独自のやり方なんかあるんですか?」
    **「御社のミッションって素晴らしいですよね。先輩も、それに共感されて入社されたんですか?」
    **「御社のビジョンって夢がありますよね。先輩の仕事って、ビジョンのどこを達成するための仕事になるんですか?」
    等々を質問していくといいでしょう。
    クチだけになっている会社で働かれている先輩達は、これらの質問に対してしどろもどろの回答しかできないハズです。
    逆に、本気で理念等を追究されている会社で働かれている先輩達は、熱く自分達のやっていること、思いを伝えてくれるハズです。


    ちなみに「クチだけ」の会社って悪意のあるブラック企業かといえばそうではありません。
    理想はあっても、弱い人間ほど忘れることもあったり、目先の利益を優先してしまうものだから、クチだけになってしまっている事の方が多い。
    逆に浸透している企業は、TOPが強いリーダーで、社員にそれを浸透させ守らせる力のある会社と判断することもできます。


  5. お客様からどんな喜ばれる声を聞ける仕事なのか?に共感できるか
    やりがいを生み出し、あなたの日々の励みになるのが「お客様からの喜びの声。感謝の声。」です。
    その会社で働かれている先輩達は、どのような声、どの位の頻度でをお客様から頂いているのでしょうか?
    それをOB訪問や企業訪問の時に、先輩達に確かめてみましょう。
    「先輩は、今まで最も嬉しかったお客様からの喜びの声はどんな声でしたか?」
    「先輩にとって、この仕事の一番のやり甲斐って何ですか?」

    具体的でなかったり、答えるのに時間がかかるような先輩は、あまり喜ばれた経験がないと判断できます。
    喜ばれた経験がやりがいになっている先輩達は、熱く、自分が喜ばれた体験を語ってくれると思います。

    お客様からどんな喜びの声を頂いているかを先輩達から聞いた時、共感し
    「そんな声を頂けるような仕事がしたい!」
    「そのようにお客様を喜ばせたい!」
    と感じるようなら、その仕事はやりがいを感じる仕事になるはずです。



  6. 地味な仕事をしている人が語る「仕事の価値・やりがい」に共感できるか
    営業や商品開発等を行っている、お客様と直接的に接している花形部署の人に話を聞く際は、5のやり方でいいでしょう。
    しかし、会社の仕事はそのような仕事ばかりで成り立っている訳ではありません。
    例えば総務職などはお客様には見えず、派手な成果もありません。花形スタッフを支える地道にコツコツ行う仕事です。
    入社ができたからといってあなたも希望職種に配属されずに、そのような部署に配属される可能性もあるのです。

    しかし、そんな地味な仕事をしている人も、自分の仕事に価値を見いだし、イキイキと働いている会社は沢山あります。
    そんな会社こそ、ホントに「やりがい」を与えてくれる会社だとも言えます。
    是非、彼らの仕事をしている姿を観察してください。


    そして彼らには、「他部署の社員さん達からどんな喜びの声・感謝の声を貰ったことがあるのか」
    「先輩にとって、現在の仕事の一番のやりがいは何ですか?」と尋ねてみましょう。

    彼らの仕事が「魅力的だな!」「素晴らしいな!」と感じる事ができるようなら、あなたにとってやり甲斐を感じることのできる会社になるはずです。


全ての視点に見合う会社はあまりないかもしれないですが、どの視点でみても合わない会社は、

あなたにとってやり甲斐を与えてくれる会社、仕事ではないと判断していいでしょう。



さて、ここまでは会社分析の視点ということで「やり甲斐を与えてくれる会社か?」「やり甲斐を与えてくれる仕事か?」を見極める視点を紹介してきました。



最後にみなさんに、1つだけ覚えておいて頂きたいことがあります。本来、「やり甲斐」とは人が与える、会社が与えるものばかりではないといこと。

「やり甲斐」は、自分で見つけるものです。





一般的に「酷い仕事」「酷い会社」と思われているところで働かれている人でも、

イヤイヤ働いている人を尻目に、やり甲斐を自分なりに見つけイキイキと働いている人も多いのです。

(逆に、みんながイキイキ働いている人の中で、やり甲斐を見つけることができずにイヤイヤ働いている人もいたりします。





自分でやり甲斐を作り出している人は、以前のエントリ「仕事の定義」がやりがいを変える!あなたは自分の仕事をどう定義していますか?で紹介したように


** どんな人の役に立っているのだろう?

その人達は、何で困っているのだろう?ホントに今で満足しているのだろうか?

自分がお手伝いできる事はないか?

自分達に期待されている本質って何だろう?

期待に応えていくために、何をしていかなければならないのだろう?

もっとプライドを持って仕事をしていく為に、何をしていく必要があるのか?

等を考え、自分なりに、今与えられた仕事に対してやり甲斐を見つけだしているのです。



ですから「やりがい」って、会社や仕事だけが生み出すのではなく、自分次第のところもあるという事実も覚えておいて頂ければと思います。



「天職に恵まれるためにどんな就活をしていけばいいか?」をテーマにした

無料ネットセミナーを以下のページでやっていますので、こちらも参考にしてください。

http://www.venturmanagement.com/up-personal/index.html#tseminer

(このページでは、天職就活マニュアルもダウンロードできるようにしています。)

是非、ご活用ください。

このページ。テスト的に行っているので、いつ閉鎖するか分かりません。ご興味のある方は、お早めにチェックお願いします。