モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

「仕事の定義」がやりがいを変える!あなたは自分の仕事をどう定義していますか?

昨日、プロフェッショナル仕事の流儀を見ました。義肢装具士の佐喜眞(さきま) 保 さんの話でした。(自分から逃げない、他人からも逃げない生き方 (茂木健一郎の「超一流の仕事脳」):NBonline(日経ビジネス オンライン)


私の知人にも義肢装具の会社を経営している長年の知人がいます。だから非常に興味を持って見ることができました。





佐喜眞さんと知人の会社はちょうど同じくらいの規模です。知人は、お爺さんの代からの3代目。なりたくて、義肢装具士になったワケではなく、2代続いて跡取りが自分しかいないので仕方なくその仕事に就くことになりました。





知人と飲みに行くと、いつも仕事の愚痴になりました。

  • 自分の業界は特殊。義肢装具を頼む患者さん達は、突然の事故、病気などで身体が不自由になった人が多く、それで自暴自棄になっている人も多い。
  • だから言いがかりのような無理難題を言ってくる人がたくさんいる。
  • 義肢を作って、持っていっても、何度もこれでは合わないと言われて作り直さなければいけない。こんな事の繰り返しでは、利益は出ない。
  • 自分たちは病院の先生の指示通り、きちんと仕事をしているが、患者さんは分かっていない人が多い
  • 最近は、業界内の競争が激しくなり、また価格低下に伴い、ドンドン収益が下がってきている





そのような話を知人から聞きながら、義肢業界の仕事っていうのは大変な仕事なんだなぁと思っていました。





知人の会社を訪ねると、社員さんも元気がありません。みんないつも疲れた表情。モチベーションが高そうにも見えません。ダラダラとおしゃべりをしながら、言われた通りのものを、決まった作業で進めています。仕事というよりも、作業。





義肢装具の業界ってそんなもんかと思っていました。





しかし、昨日の佐喜眞さんの話を見てびっくりしました。佐喜眞は、イキイキと仕事をしていました。作業どころか、クリエィティブワークです。「何とか、患者さんの痛みを少しでも和らげる装具を作ってあげるんだ。」という思いで、試行錯誤を繰り返されていました。患者さん、一人一人のためにクリエィティビティをフルに発揮され、独創的なアイデアを一つづつの義肢に詰め込んで制作をされていました。





「なんて、やり甲斐があって、魅力的な仕事なんだろう」と佐喜眞さんの仕事ぶりを見て感じました。





私の知人の仕事と全く同じなんです。(設備も、作業スペース的な大きさ、働いている人の人数、作業場の雰囲気等々)

しかし、佐喜眞さんの仕事は全く別物のようでした。





この違いは何でしょう。





それは、「自分の仕事への価値をどう定義しているか」ではないでしょうか?





私の知人は、外から見ると

「義肢装具の仕事とは、先祖代々から続いている、自分がやるべき家業。食べていく為の手段。義肢とは、体の機能を補う生活の道具。病院の先生や患者さんが指示される義肢を、その指示通りに製作していく事が仕事である。言われたとおりの義肢を、約束の日にまで納品していく退屈な仕事だ。」

患者さんにどう役立っているか等への意識はあまりありません。だから、先ほどのような愚痴がよく出ます。働いている人達も退屈そうに仕事をしています。





一方、テレビで見えている佐喜眞さんは、このように感じているように見えました。

「義肢装具の仕事は、患者さんの痛みを少しでも和らげてやるという素晴らしい仕事。義肢とはたんに、体の機能を補う生活の道具ではない。人生を前向きに生きるための「希望を与える」特別な道具。不幸により絶望的な気持ちになっている患者さんに、希望を与える道具を作る仕事である。痛みをとる為に、一人一人の患者さんの状況に合わせて創意工夫をし続ける、クリエィティブな仕事である。」

佐喜眞さんは、だから仕事にプライドを持て、クリエィティビティを発揮できる。だから仕事をイキイキと楽しくできるのではないでしょう。





もちろん、このような仕事への定義に至った背景は、それぞれあると思います。しかし、それは言い訳にはなりません。どんな仕事でも「仕事の定義」は自分でできるのですから。今、仕事へのやりがいが持てないのであれば、自分で「やりがいの持てる仕事の定義」に書き換えていくしかないのです。他人に期待していても、始まりませんからね。





「仕事の定義」をすると言っても、そんなに難しい事ではないと思うのです。



  • どんな人の役に立っているのだろう?
  • その人達は、何で困っているのだろう?ホントに今で満足しているのだろうか?
  • 自分がお手伝いできる事はないか?
  • 自分達に期待されている本質って何だろう?
  • 期待に応えていくために、何をしていかなければならないのだろう?
  • もっとプライドを持って仕事をしていく為に、何をしていく必要があるのか?

このような事を真剣に考え、自分で整理していく事。





自分の仕事をどう定義するかで、仕事へのモチベーションは全く違ってきます。モチベーションが違うから、結果も大きく違ってきます。そして、人生の楽しみ度も違ってくるのです。全く同じ仕事でも、人それぞれどう「仕事を定義」するのかで、これらは大きく違っていくのです。





あなたは、「自分がワクワクする、自分がプライドの持てる仕事の定義」になっていますか?

←よろしければ、応援お願いします。嬉しいです!