モチベーションは楽しさ創造から

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パラノイアのあなたの為の 恐怖心と上手に付き合う方法

404 Blog Not Found:「ウェブ時代をゆく」を読む - Only the Paranoid Survive を読んで「パラノイアってのも、案外いいもんだよね」と改めて感じました。

しかしこの病にかかるのに、億万長者である必要はない。Paranoiaが培ってきたものが、自尊心より重く感じてしまえばいいのだから。おそらく先進国・地域に住む10億人の8割は、この病の患者予備軍だ。

とはいうものの、この病を宝と思っている人々が、世を引っ張ってきたのもまた事実であり、そしてこの「病」が本当に「宝」である国々は世界中に数多い。そういった国々においては、"Only the Paranoid Survive"というのは金言だと私も思う。

パラノイアは、いつも何かの恐怖に怯えています。恐怖は、毒にもなり薬にもなります。「ポジティブ至上主義の世の中」だからといって、無理にポジティブになる必要などないのではないでしょうか?(恐怖心は人生の一番の友人であり、敵でもある

アンディ・グローブの言葉に「Only the Paranoid Survive」という言葉があります。常に不安や恐怖におびえているパラノイドだけが生存していく条件だと彼は言っているくらいなのです。


私も、重度のパラノイドです。私が「楽しく仕事する事」をライフワークとして研究しているのも、これに起因しています。どんなにうまくいっている時でも、恐怖や不安が生まれてくるのです。一時期、これを押さえ込もうとしたのですが、かえってうまくいきませんでした。無理に考えないようにしようと思えば思うほど、不必要なまでに恐怖や不安が大きくなるのです。


恐怖や不安への効果的な対処法を覚えるのは、今のビジネスマンにとって必要不可欠なものではないでしょうか?


恐怖や不安といった事を巧く自分にとって都合良く使いこなす事ができれば、これほどの武器になるものはありません。恐怖や不安と上手に付き合う事なしに生き延びていく事がでくないできないのです。帆を操ることで、恐怖という「風」を味方につけて、ヨットを加速させていきましょう。そこで、私の恐れや恐怖心との上手な付き合い方をご紹介。



1. 定期的に恐怖心と向き合う時間を作る恐怖心から、目をそらしてはいけません。不安から目をそらしても、現実は変わりません。プラス思考という名の現実を直視しない習慣を身につけてはいけないのです。
月に1回なり、「自分が現在不安に感じているものは何か?恐れているモノは何か?」という事を直視する時間を作りましょう。?ちょっと、肩の力を抜き、「恐怖を楽しもう」くらいの姿勢で、その時間に望みましょう。


不安や心配事と正直に向き合い、「今、私が恐れを感じているものは何かな?」をノートに書き出していきましょう。恐れを具体化させ、はっきりと目に見える形にするのです。具体化させなければ、恐怖が過大な姿になって現れてしまいます。


過大になりすぎた恐怖は、コントロールできなくなるのです。コントロールできない恐怖は、ストレスによる病の原因となります。


心に思っている恐怖も、具体的に形にすると、たいして脅威にならない恐怖も多いモノです。
この時間を定期的にスケジュールを見直す時間と合わせてやってもOKだと思います。



2. その事への戦略を決める(避ける、放置する、戦う) 
恐怖や不安に対して、これからどう立ち向かっていくかという戦略を決めていきます。
戦略は「避ける」「立ち向かう」「放置する」の3つです。


「避ける」とは、「恐怖」に可能な限り避ける方法、チャレンジしないで避けるという事。例えば、あなたにとってイヤな上司がいたとします。そのような上司と出来るだけ接する時間を減らすという方法をとる等。


危険な動物と出くわしたとき、相手があなたより足が遅い時は、この戦略は有効です。しかしあなたの方が遅いときは、この戦略は役に立ちません。逃げたつもりが、追いつかれて食い殺されてしまいます。実際には、避ける方法で問題を解決できる事はそう多くはないのかもしれません。避けるという行為は、「放置する」のと同じ結果にしかならないケースが多いのです。


「立ち向かう」とは、「恐怖」と対峙するという方法。例えばイヤな上司との付き合いに不安を感じていたとします。そのような場合、上司と今後どうやっていけば好ましい関係を保っていけるかをお互いに徹底的に話し合う時間を作る等といった方法の事です。


「放置する」とは、特になにも手を打たないで、状況に身を任せるというやり方。時がなんとかしてくれるという可能性に賭ける方法です。実際に、恐怖は、単なる「取り越し苦労」である事も多いモノです。積極的に、何もしないという方法もあると思います。


まず、恐怖に対してこれら3つの戦略のうち、何を行うかという腹を決めるのです。




3. 避ける、戦うと決めた事に関して、何ができるか?を考える 
通常、「避ける」という選択肢を選んだ際、単に避けるだけで終わらせる事はできません。「避ける」変わりに「何をするか?」という代替え案をしっかり考えていかなければなりません。


例えば、営業の電話が苦手な営業マンの場合。営業電話をするのが怖いから「営業電話にチャレンジしない」で終わっていては、「放置する」という事と同じです。営業電話をかけないで済ます為に、何をするかを決めるという事。例えば、メールでそれをカバーするとか、相手から電話をかけてくれるような仕掛けを作る等の代替え案を作るのです。


「避ける為には、何か別の対策」をしっかり行わなければなりません。何も代替え案を行わなければ、「放置する」事と変わりがないのですから。もちろん、「戦う」と決めた事に関しても、具体策を考えていく必要がありますよね。



4. それがうまくいかなかった時に、どんな恐れがあるかを考える
対策が決まれば、その対策についての失敗のリスクを考えてみましょう。そして、そのリスクを減らしていくための対策やオプションプランをしっかり、プランに組み込んでいきましょう。パラノイアもある意味、一つの能力です。心配性の人の方が、細部に気を配った計画を立案できるのです。


また、失敗したらどんな恐れがあるかを考えてみましょう。
その恐怖感が、「何が何でもやってやる」と、あなたを行動に駆り立ててくれると思います。立案したプランへの執着心を生んでくれると思います。怠け心を戒めてくれます。自分の恐怖心を利用して、「絶対にうまくやるんだ」という覚悟を決めましょう。



5. スケジュール帳に記入し、優先的に処理していく
そして、「活動内容」をスケジュールに入れていきましょう。この「活動内容」に関しては、絶対に最優先的に行う事を決めましょう。絶対に、日程変更などをしないように決めましょう。苦手な行動なので後回ししたくなってしまいます。逃げクセがつかないように注意しましょうね。



6. 恐怖心を他人に使う時の注意
モチベーションする方法として恐怖心を使うという方法もあります。しかし、自分に対して使いこなすのはよいのですが、部下や後輩に使うのは、ここぞという場面以外に使わない事をオススメします。(まずは、自分の恐怖心をコントロールができるようにしてください。)
上司が恐怖を与えすぎると、部下はその場から逃げ出したくなりますからね。


また、恐怖心を過剰に持つタイプの部下に対しては、この1〜5のステップで上手に指導していきましょう。そのような部下にポジティブ思考などを押しつけてもうまくいきません。「彼が恐れている事が何か?彼の不安は何か?」をはっきりさせる作業に協力してあげ、それへの対処策への相談に乗ってあげましょう。(協力するのであり、恐怖で追い込むのはやめてください。)

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