モチベーションは楽しさ創造から

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前回の篤姫から学んだ「力で相手を動かそうとするのは下の下の策。上は心で動かす」

篤姫」。大人気ですね。かなりの視聴率だそうです。





子供の頃から歴史物が大好きだった私は「篤姫」も見逃していません。





幕末ものは、激動の時代なんで、面白い。その為、「龍馬もの」や「新撰組もの」など作品が多数あります。





しかしこの時代、「味方が敵」になり、「敵だと思っていたのが、味方」になるという事が、次から次に起こってきて、登場人物も次から次ぎに現れては消えていくので、途中から何がなんだか分からなくなってくるのが、欠点。





しかし、この時代を「篤姫」の立場から見るというこのドラマでは、それがスンナリそれが理解できていきます。



この時代を「篤姫」という、薩摩側と幕府側という2つの顔を持った存在から描くと、広い視野から描かれるので、「混乱した時代でさえ、スッキリ見えてくる」というのは歴史物のブレークスルーですよね。





「誰の立場(どの場所)からモノを見るのが、一番見晴らしがいいのか?」というのは、大事なんでしょうね。私達も、日々暮らしていると、つい、自分の立場からモノを見てしまいます。





サブプライムの崩壊、リーマンブラザースの倒産など、経済大混乱の時代。こんな見通しが悪い時代だからこそ、自分がいつも見ている場所から離れて、「全体が見える見晴らしのいい場所」に視野を持っていき、経済を見ていくのが大事なのでしょうね。





話を篤姫に戻すと、前回のエピソードは、薩摩が朝廷に人事要求を作らせ、その勅命を幕府に要求するという話でした。なかなか、勅命を受け入れようとしない幕府にイライラする薩摩。そこで最終的には、薩摩は武力で脅して、幕府に案を飲ませていくのでした。





この一件に、薩摩側で絡んでいたのが、小松帯刀。小松も、武力をちらつかせて、幕府に案を飲ませるような事をしてよかったのかと悩みます。





後日、小松は、勝海舟と初めて会うことになります。その時。勝から、こう言われるのでした。



「小松様は、薩摩がやった事は、ホントにこれで良かったと思いますか?正しかったとお思いですか?」

「確かに、私もあまり良い策だとは思っていません。しかし、あれしか方法がなかったように思うのです。勝さんは、他に方法があったとお思いですか?」



すると、勝が答えます。

「力で相手を動かそうとするのは下の下の策。上は、心で動かすのです。」

小松は、この言葉に感銘を受けるというストーリーでした。





まさに、「人を動かす」。「人をやる気にさせる極意」ではないでしょうか?





上司やリーダーは「力」を持っています。人事権や、仕事を割り振る権利、賃金やボーナスを決定する権利、叱ったり、突っ込んだり、監視する事もできます。自分なんか、「力なんて持ってないよ。何も権限もないんだから」というリーダーの方でさえ、下の立場から見ると「力」を持っているのです。





「力」を持っている人間は、どうしてもそれを使って「人を動かそう」という誘惑にかられます。「力」を使って、人を動かした方がカンタンに思えるからです。





確かに、力により「当面の問題」はすぐに解決します。即効性はあります。「力」で押されれば、人は動かざるおえません。「力」で押し込めば、相手は「やらなければいけない」という気持ちになるからです。





しかし、物語は続くのです。たしかに当面の問題は解決したかもしれませんが、「力」を使ったことがキッカケで、「後々に根深い問題」を残す事になるのです。幕府側からすれば「薩摩への不信」「恨み」というヤツでしょう。





私達の仕事にしてもそうですね。「力」を使って、部下を「やらなければいけない」という気持ちにさせると、「仕事が面白くない」「給料をもらう為にやらねばならない仕方がないもの」になってしまいます。





大きな力を持っている人であれば、あるほど、その使用には慎重さが必要になる。「力」を使うのは、今、これをやるしか方法はないと思える状況にだけ使い、それ以外は使わない勇気を持つことが大事になってくると思うのです。





「力で相手を動かそうとするのは下の下の策。上は、心で動かす」。これは人を動かす極意だと思います。





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