モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

仕事での精神的・肉体的負荷に押し潰されないために

とくに好きな仕事でなくても、すばらしい幸福感に包まれて仕事をする方法 - 分裂勘違い君劇場 にこんな事がまとめてありました。

「好きな仕事」をしてるから楽しい?違う違う!

実際には、仕事中、たとえば次のような時に、人は最高の幸福感につつまれるのではないだろうか。



●自分が魂を込めて書き上げた企画書をプレゼンして、人々がそれに感心し、興奮し、感激するのを見るとき。

●自分が魂を込めて作り込んだサービスを、人々が夢中になって使うのを見るとき。

●自分が丁寧に設計し、実装し、デバッグしたシステムの出来に、同僚、上司、顧客が満足し、みんなが尊敬の念のこもった笑顔で接してくれるとき。

要するに、

(1)自分の仕事によって多くの人々が幸せになる様子をリアルに実感すること

(2)人々から感謝され、尊敬されることの2つがあると、最高に気分良く仕事ができるのだ。

一方で、いくら自分の好きな仕事につけたとしても、自分の仕事の成果が誰のどんな役に立っているのかがあまり意識されないような仕事では、あの高揚感、幸せの中に包まれて仕事をする感じがどうしても足りない。

実際、仕事の経験が少ない人ほど、単に好きな仕事をすれば幸福感を味わえるという幻想に捕らわれている傾向にあると思う。

私も、全く同意ですね。ただ、もう一つ、追加で考える必要があると思います。





それが、今自分が行っている仕事と、自分の「楽しさ創造力」との関係です。





ビジネスの世界。精神的な負荷、肉体的負荷のかかる仕事が多い。特に、「大きな幸福感」を得るだけのやりがいの大きな仕事であればあるほど、この負荷も大きい。これが現実です。





負荷の大きさが、給料や、仕事を達成した時の幸福感と比例していくと言ってもいいかもしれません。





例えば・・

●誰もがやっていないプロジェクトを推進していこうとすれば、多くの出る杭を打つという勢力と戦っていったり、ホントに上手くいくんだろうか?という自分の不安と戦ったりという精神的負荷を乗り越えていかねばなりません。

●企業内で出世していこうとして、管理職の仕事などにつくと、平社員の時には感じなかった、部下と上司の人間関係の板挟みのような精神的負荷を乗り越えていかなければなりません。

●新卒で、待遇がよく、世界的な仕事ができるような一流外資の会社などに入社していけば、公務員等ののんびりした職場よりも、質の高い同僚との競争、厳しい会社からの要求(能力のレベルアップや残業、仕事の質への要求)等の肉体的、精神的負荷は大きなモノを感じるでしょう。



このように、やりがいや給料の高い仕事には、負荷は付き物。


だからこそ、自分の仕事(会社)が与える精神的・肉体的負荷と、自分の持っている楽しさ創造力のバランスが幸福に仕事をしていくには大事なのではないでしょうか?





楽しさ創造力とは、精神的負荷、肉体的負荷のかかる仕事を、自分が楽しいと感じるように創造し直すチカラのこと。最初から、負荷のかからない楽しい仕事であれば、与えられたものを素直にやっておけばいいだけ。このようなチカラは必要ありません。





好きな仕事につけば、このような負荷はかからないという考え方もありますが、それは違います。好きな仕事についたとしても、それをより高いレベルに仕事を高めたいと思えば、現状よりも精神的・肉体的負荷はかかってきます。





野球選手などでもそうです。今、プロ野球はオープン戦のまっただ中。野球が好きで、プロ野球に入ってきた新人達。彼らも、プロ野球でレギュラーになろうとして、アマチュアでやっていた時とは比べモノにならない程の、精神的・肉体的負荷と戦っています。





より高い待遇を目指そうとすればするほど、この精神的・肉体的負荷はかかってきます。それを乗り越える為に、負荷を自分が楽しいと感じるように創造し直すことができるチカラをつける事が、サバイブできる確率を高めてくれるのです。





この楽しさ創造力を、生まれながらに、高いレベルで持っている人達も大勢います。何でも楽しいという友人 で紹介された友人のような人。ハズレくじを楽しむ心〜「楽しくなる事を考えること」は楽しい!でも述べた、明石家さんまさんのような人。





こんな天性の才能として、「楽しさ創造力」をお持ちの人は、どんな仕事についても成功されるし、高いレベルの仕事にも対応できていくのでしょう。また、どんな仕事についても楽しむことができないという、「楽しさ創造力」がゼロの人もいる。人によって、この「楽しさ創造力」のレベルは違っています。あなたは、自分の楽しさ創造力をどのように評価されているでしょうか?





仕事の選択と、自分の楽しさ創造力という関係において、私達は3つの選択肢が存在します。

  1. 自分の楽しさ創造力に合う、肉体的・精神的負荷のかかる仕事を選ぶ
    ある意味、これは一つの幸せかもしれません。自分の楽しさ創造力のレベルに合った仕事を選んでいる限り、仕事は楽しいものです。天性として、高い「楽しさ創造力」をお持ちの人であればこれが一番ベストでしょう。しかし、低い「楽しさ創造力」しか持っていない人が、それに合わせた仕事を選んでしまうと、高い待遇を期待するのはムズカシイかもしれません。

    この選択肢が最もムズカシイのが、仕事は一定していないという事にあります。会社の仕事内容も変わるでしょうし、上司や部下も変わってきます。その際に、肉体的・精神的負荷も変わってくる可能性があるという事。特に、企業環境の変化が激しい現代は、そのリスクは非常に高いですよね。

    この選択をしてしまうと、「昔は、仕事は楽しかったのに、今は・・」などと愚痴ってしまうような未来もあるかもしれません。


  2. 自分の楽しさ創造力以上に肉体的・精神的負荷のかかる仕事を選び、頑張りで乗り切ろうとする
    楽しさ創造力の必要でない肉体的・精神的負荷の低い仕事は、待遇もあまり高くないのが現実です。
    その待遇で満足できない場合、自分の持っている楽しさ創造力以上に、精神的・肉体的負荷のかかる仕事を選び、堪え忍び、我慢をしながら仕事をしていくという選択をされる人もいます。自分が耐える事ができるレベルまで、懸命に頑張っていけるが、途中で耐えきれなくなりストレスで、身体を壊される方なども出てきます。

    よくブログでも。「物凄いヒドイ上司のいる会社」や「奴隷のように人をこき使う会社」などが紹介されています。こんな会社で、楽しさ創造力がそれほど高くない人が働いていれば、スグにオカしくなってしまいます。そんなヒドイ環境では、かなり高い楽しさ創造力の人か、マゾとも思える程の我慢強い人、神経が麻痺している人でなければサバイブできないでしょう。


  3. 自分のやりたい仕事の負荷に合わせて、自分の楽しさ創造力を成長させていく。
    天性の高い楽しさ創造力をお持ちの人は、数少ないものではないでしょうか?
    高い待遇や、社会的存在価値が高い仕事、やりがいが高い仕事であればあるほど、そこでの肉体的・精神的負荷は大きいものです。普通の人では耐える事のできないような負荷がかかってくるでしょう。

    毎日16時間労働などといいった肉体的負荷のかかるような仕事もあるでしょうし、短時間しか仕事をしなくても、その一つの決断で数百億の損失が生まれるような精神的負荷のかかる仕事もあるでしょう。


    このような負荷は、仕事のレベルアップ毎にドンドン高まっていきます。その負荷のレベルアップわせて、楽しさ創造力もレベルアップさせていく。
    レベルアップしていく負荷を、まともに受け止めていては身が持ちません。常に、先で起こる負荷のレベルアップを見越した上で、楽しさ創造力をレベルアップし続ける事が、私にはとても大事に思えます。


もちろん、3の選択肢がベストだと思います。しかし、案外、1や2といったケースも多いのではないでしょうか?

今、あなたの楽しさ創造力はどのレベルでしょうか?自分の楽しさ創造力に合った、仕事をされているでしょうか?仕事での精神的・肉体的負荷に押し潰されないためには、「現状の仕事」と、今のあなたの楽しさ創造力の実力とのバランスが大事になってきます。良いバランスになっていますか?幸福感に包まれて仕事をしたいなら、是非、自分のこの2つのバランスも見直してみる必要があるでしょう。





いつものように、応援のお願いです。楽しさ創造力についてまとめた私の本「モチベーションが上がるワクワク仕事術」。是非、応援よろしくお願いいたします。みなさんのブログで取り上げて頂ければホントに嬉しいです。もしブログでお書き頂いたら、コメントでご一報頂くと嬉しいです。皆様にも、その情報を共有させて頂きたいと思います。

めざせ!仕事のプロ モチベーションが上がるワクワク仕事術

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