モチベーションは楽しさ創造から

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ホントに重要なことこそ、あえてメモらない勇気を持つ

NBオンライン:中村天風の言葉「重要なことはノートなんぞに書くな」は本当?中村天風先生の言葉を見つけました。

重要なことは、決して手帳やノートになんぞ書きなさんな。

人間は覚えなきゃならないことは、覚えるようにできているんだから。
この記事では、ブレーンストーミングでのノートのとりかたについてまとめてあります。しかし私はこの言葉、ちょっと違う角度からココロに残るモノがありました。





ライフハック系、仕事術系の本やブログでは、上手なメモの取り方、目標等の文章化の必要性、スケジュールは細かく書き出す、勉強するだけでなくブログなどにアウトプットする等、メモする必要性、書き出す事の必要性を訴えています。私のブログでも、そのような事を書いてきたと思います。






だからこそ、この言葉って横から頭を殴られたような感じがしました。書くこと、メモする事の重要性については、日々、感じていますし、仕事にも取り入れています。しかし、「メモしない事」の重要性については考えたこともありませんでした。だから、この言葉について、ちょっと考えてみたいと思うのです。





天風先生の言葉のポイントは、「重要なこと」という部分なのでしょう。ホントに「重要なこと」こそ、メモするという事に頼るなという事ではないのか?紙に書く、PCに入力するという記憶媒体に頼らずに、脳に記憶しろという事ではないだろうか?脳に記憶させるには、あえて、ノートにまとめない事で、「忘れてしまうかも?というリスクをモチベーションにしろ」という事。背水の陣をひけという事。どうしても重要な事は、そのようにしてでもしっかり覚えろという事ではないでしょうか?(ちょっと重要なことレベルは、逆にキチンとメモをしていけという事だと思うのです)




日々使わなければいけないこと、ホントに大事な事は、覚えておかなければ使えない。いちいちノートを探し出し、チェックしていても使えない。だから、「覚えろ」と。「覚える」こともできないようなものは、結局、大事な事ではなかったのだと。たぶん、ノートを取ることの否定ではなく、記憶する事の重要性、覚えること、覚えようとする事の重要性を言いたかったのだと思うのです。





今、IT時代においては記憶、覚える事の重要性が低下しています。ちょっと忘れてもネットで探せばすぐ見つかるし、重要な資料はPCに入力しておけばいつでも取り出せる時代。ある意味、覚えることに関してモチベーションが下がっている時代です。だからこそ、この言葉をしっかり受け止める必要があるように思えるのです。





「ホントに大事な事は、絶対に覚えなければならない。覚えるためには、背水の陣の覚悟をとった方がいい。その覚悟を持てば、大事な事は覚える事ができる。逆に、それでも覚えることができなかった事は、たいした話ではないのではないかという事。」を言いたかったのではないでしょうか?





「覚えようとする」ことのもう一つの利点は、「覚えようとする=覚えようとするテーマ」ことを考えることではないでしょうか?自然に、覚えようとしている事に関連したものが、頭に浮かんできます。覚えようとしている事に関して、思考が深まっていくのです。しかし、ノートやメモにまとめると、そこで一応、思考がストップしてしまいます。アウトプットした時点で、思考も終了。







この言葉、当然、無精のススメでもありません。ノート、メモ、文章化の否定でもありません。当然、それも重要。その重要性が分かった上で、その習慣ができた上で、それに頼りすぎる、それで思考を止める事の危険を訴えているのではないでしょうか?「ノート、メモ、文章化」と「記憶・覚える」という事を上手に組み合わせる事が、天風先生の言葉で、改めて感じる事ができました。

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