モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

仕事を楽しくするスキル  楽しさ創造力とは?

どんなに自分が好きな仕事と思っていても、あきないで高いモチベーションを保ち続けることは難しいモノである。(まして、好きでもない仕事につくしかなかった人達もいる。なりたくもない、嫌いだった仕事につくしか仕方がなかった人達だと更に難しくなる)


続けている間に

が発生してくる。商売が「あきない」と言われる事も、この難しさを表現しているのだろう。


プロ野球選手や歌手の人達などは、まさに子供の頃からの夢にまで見た仕事に就職できた人達。就職できた時点では、それらの仕事に就けた人達全員がハイテンションなモチベーション状況だったと思う。


しかし、時が1年、3年、10年と経っていった中で、そのモチベーションは各人様々になってしまう。一流として、長く続ける事が出来た人は、飽きずに、長い間モチベーションアップをし続けた人達。そんな仕事についても、ほとんど8割以上の人はモチベーションが下がってしまい、夢にまでみたその仕事から脱落していく。



「退屈」や「成長への壁」を乗り越える事ができる人は2種類いると思う。一つは、マゾ的感覚の人。仕事で発生してくる「苦」そのものが楽しい人達だ。この人達は、壁を乗り越える際の感覚、そこで感じる「苦痛」とそれを乗り越えた際の「開放感」に「快感」の感情を感じる。


優れた経営者の人達は、サド的なイメージがあるかもしれないが、実体はマゾ的感覚が強い人が多いと思う。そのような人達は、一つ困難を越えてビジネスに成功しても、満足する事はない。それでは刺激が少なすぎるのだ。また、次の「苦痛」「困難」を自ら創造していく。


「退屈」や「成長への壁」を乗り越えモチベーションアップし続ける事ができる2つめの人達は、「仕事を楽しめる人」だ。「どんな仕事」でも、いつも楽しそうに前進からエネルギッシュに仕事をしている人達だ。みなさんの周りにもいませんか?そんな人達。彼らと仕事をしているだけで、こちらまでモチベーションアップされていくような人達です。


彼らは素晴らしい境遇にあるから、仕事を楽しめているワケではありません。表面上は楽しそうな事ばかりやっているように思われるかもしれません。しかし、そんな人達の現実も私達とそう代わり映えする話ではありません。楽しい仕事ばかりが目の前にあるわけではないのです。

  • つまらない仕事
  • 退屈な仕事
  • イヤな人間関係
  • 苦手な仕事
  • 自分の能力では解決できそうにないような仕事

彼らは、そんなでさえも、それを楽しい仕事に変えていく力、転換していく力があるのである。私は、それを「楽しさ創造力」と呼んでいる。そんな仕事の中に楽しさを創造していくのである。


あなたがマゾ的な感覚であれば、このような力は必要はないでしょう。しかしそうでない人にとっては、私はこの「楽しさ創造力」の能力開発が、仕事で成果を出すために最も必要な能力ではないかと考えています。


この「楽しさ創造力」。私がイメージしているモデル像は、トムソーヤである。トムソーヤは、いたずらっ子でいつも先生から怒られている。怒られた結果、罰を与えられるのだが、その罰そのものも楽しんでいく。例えばこんなエピソードがある。罰として、学校の塀のペンキ塗りを命令されたトムソーヤはその単純な作業を行う為に、「この壁にみんな好きな絵を自由に落書きしていいぞ!」と仲間を巻き込み楽しくペンキ塗りを仕上げていく。



仕事にトラブルや閾値までの困難などがないのなら、楽しさ創造力なんかは必要ありません。楽しさを作り出さないでも楽しいんですから。しかし、現実には仕事にトラブルはつきものです。トラブルを困難として真正面から受け入れれば」、その辛さにより押し潰されていきます。だからこそ、「トラブルを上手に楽しさに転換していく為の楽しさ創造力」が求められていくのです。


「楽しさ創造力」はトラブルや困難、退屈さを楽しさに転換していく事を努力する力です。楽しくする工夫を行う努力なしには決して、楽しさは作れないのです。喜怒哀楽の感情と正面から向き合い、感情が発するメッセージを素直に受け入れる事が重要です。


仕事を楽しむ努力とは変なプラス思考で「この仕事は楽しいんだ」と自分を洗脳していく事ではありません。無理な思い込みは問題を深刻化させるだけで、解決しないのです。それは誤魔化し、先延ばしの手法なのですから。


トムソーヤは小説ですが、楽しさ創造力は、生まれながらの才能として持っている人もいます。皆さんの周りにこんな人はいませんでしたか?


現在、内科医のJ君は私の子供の頃からの友人です。彼は勉強がとてもできたのですが、ガリ勉タイプではありませんでした。英語や社会の暗記等があれば、暗記ゲームのルールを自分で作り、算数の問題はクイズとしてまとめ上げ、それを友達と一緒に遊んでいました。ゲームやクイズを作っているうちに、彼は勉強を行っていたのです。


一般的には苦役な勉強をゲーム化していく事で楽しんだのです。彼のように、楽しさ創造力を子供の頃から持っている人もいます。しかし、後天的にもこの「楽しさ創造力」は身につける事ができると思います。具体的にこの力をどう身につけていくべきかは、明日以降のブログでまとめていきたいと思っています。