モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

安さだけではない。中小スーパーでも大手に勝つ時代。そのチームの秘訣は・・

企業間競争激化の時代。
チームの生産性アップを行うカギは、「現場の創造性をどう発揮させるか!」にかかっていると思います。
リーダーが指示や命令をせずとも、チーム全員の一人一人が、
・今日の仕事より、もっとお客様に喜んで頂くには何をしたらよいだろうか?
・お客様に喜んで貰う為に何をやろうか?
という事を考えていく創造性の高い組織作りが最も大事になってくるのではないでしょうか?


カリスマリーダーやエリート達の命令のもと、リーダーの手足となって、メンバーが指示通りに動くという組織では、今の時代の企業間のスピード競争に遅れてしまいます。日々変わっていく顧客の要求に対応できません。ポイントは、指示されないでも現場レベルで動いていく、全社員のクリエィティビティが大切になってきていると思います。


福岡県にある、地方の中小スーパーの話です。そのスーパーは、地方にある300坪位の売り場面積のスーパーなのですが、地域において、圧倒的なシェアを誇っているスーパーです。大手スーパーさんにも勝っている、このスーパーの元気の秘密は、パートさんのチカラ。

一般的には、スーパーでは、大手さんも含めて、マニュアルに書いてあること、上司からの指示・命令を行う事が仕事だと思っているパートさんが多いのではないでしょうか?当然、そうなると画一的なお店ばかりになってしまう。

しかし、このスーパーでは、「自ら考えること」が仕事だと考えながら働いています。パートさん達が、自分たちの生活している地域の情報、天気、POSデータ、他店情報などを自ら集めていき、それをもとに、自分たちの売り場における販売個数や、価格などを分析していきます。


例えば、友人達との主婦同士の会話から地域情報や、地域のお客様が望んでいる商品を探しだし、地域独自のヒット商品を作っていきます。また、「ゴミを出す日に近くないと、さんま等の生ゴミが出る商品の料理をしたがらない」という主婦感覚から、自分の住んでいる地域のゴミ出し日を調べて、それに合わせて特売商品やその数量を決めるのです。もちろん、自らの担当の売り場についても、自分たちでアイデアを出し合い、演出をしていくのです。これらの現場の創造的な仕事の積み重ねが、大手との差を作っていくのです。


同じ事は、生産現場でも言えます。言われた指示通りに、生産していくのは当たり前です。
他社との生産性の違いを出そうとすれば、「もっとコストを安くし、もっと早く、もっと効率よく、もっとミスなく作る為の仕組み作りのアイデア。改善に向けた提案」がカギになってきます。


ホテルでも、お客様に丁寧な挨拶をして、ドアマンが鞄を持ってあげて、受付を行うというマニュアル的な仕事は当たり前です。感動など呼べるわけはありません。
他社との違いを出そうとすれば、ホテルはドアマンの段階でもう客の顔を憶えていて、お客様を名前で呼び挨拶を行う。そして、空調や寝具の好みなど、客の嗜好などまでを憶えていて、部屋の準備をその客向けにカスタマイズしていくのです。それが差別化に繋がっていくのです。


マニュアル通りの仕事を怠けずに忠実にやることは、最低限の仕事です。メンバー一人一人に、マニュアルを越えて、どれだけ一歩「クリエィティビティ(創造性)を発揮させることができるか?」できるかが、競合との「違い」を生み出すのです。そして、その違いが「収益」を生み出していくことになる。生産性のアップを実現していく時代になっていくのではないでしょうか?

PS
クリエィティビティの高い組織作りについて、私が書いた本がコチラです。
参考にしていただいたら幸いです。

ワクワク仕事チームを生み出す上司力

ワクワク仕事チームを生み出す上司力

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