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なぜ今年の予測は外れるのか?ハズレ予測でも成功する生き方

ほぼ日の糸井さんのコラム「きょうのダーリン」の言葉から。

「こうすればいい」とか、
 「これがいい考えだ」とか、
 「こうなるにちがいない」というような発言が、
 新年の仕事始めの時期には、
 たくさん流れはじめます。
 政治家が、評論家が、経営者が、
 あるいは自信たっぷりに、あるいは静かに、
 新しい一年の舵のとり方について口を開きます。
 
 なんか参考になること言ってくれないかなぁ、と、
 ぼくもニュース番組なんか見てるんですけどね。
 「にゃるほど、そうだな」と思えるようなことは、
 なかなか言ってもらえません。


そうなんですよね。私も年始から、「○○の大予測」とか「○○の緊急提言」みたいなTVや記事たくさんみましたが、イマイチ、ピントこない。
よくよく考えてみると、その手の「今年を占う的な予測モノ」は当たった記憶がないんですね。


たぶん、昨年度の大予測の多くは、「今の現状よりもっと、もっと、もっと悲惨な状況」を予測していたと思うんですが、だいぶん外れてしまいました。(あたったといえば、自民党崩壊と民主党政権交代くらい。これくらいだったら、政治の素人でもあたる予測)
まぁ考えてみれば、そんなマーケットの短期予測なんてのが当たるくらいなら、経済ジャーナリストは投資で大儲けしているはずで、経済予測なんて事でTVに出てるハズもないですもんね。


早い話、今年一年間の予測なんて、頭のメチャいい人がやったところで、たいして当たらないということ。当たることと言えば、素人でもカンタンに予測できるほどの、大きなトレンドになっているような話だけ。それが現実なんでしょう。


ここで考える必要があるのが、なぜ、「今年こうなる予測」は外れるのか?ということ。
私が思うに、予測スパンが短すぎるという事にあるからではないか?と思うのです。
期間スパンが短すぎると、大きなトレンドより、具体的なモノが求められるし、具体的なモノであればあるほど、たった一人の影響(個の影響)や、アクシデントの影響(自然災害や事故等の予測不能な事態の影響)が大きくなりすぎる。例えば、鳩山さんの腹一つで、今年の予測は大きく変化することになってしまう。鳩山さんの腹なんて、鳩山さんでもない他人が分かるわけもない。
今年既に決定しているスケジュールについての話だけならば、分かるのですが、スケジュール以外で今年何が起こるか?なんて予測しろなんて言われても、不確定要素が多すぎてなかなかズバリ当たる予測って難しいんではないでしょうか?


あなたに、友達が「今日入っている予定以外で何が起こると思う?今日の営業予定先でどんなことが起こると思う?」なんて質問されたとします。
たった今日の事ですが、100%何が起こるという事を予測できる人なんて、あんまりいないのではないか?と思うのです。


では、予測なんて意味がないのか?というとそんな事はない。予測のスパンを変えてみると、価値ある予測ができると、私は経験上思っています。
予測で一番難しいのが、1年後の予測なんて中途半端な予測です。
逆にかなりの精度があると思うのが、10年後の予測です。これが20年後になると、あまりに長すぎて、想像を超えるような技術的なイノベーションや政治的イノベーションがあって、何が起こるかは分からない。


2010年の現在。2000年の頃に考えた、現在とそんなに外れているでしょうか?例えばITだけで考えてみても、2000年当時からユビキタスなんて言葉が出てきており、今のIPhone等のスマートホンの流れや、クラウドの流れなんて確実に予測できたと思うし、ネット販売のこれ位の規模になるという話もみなさん予測されていたんではないでしょうか?政治の世界でも、民主党が政権とるかまでは分からなかったけど、自民党はもたないだろうな位は予測できたと思うのです。


10年後の予測は、今の時点にある「時代の流れ」「技術の流れ」さえ掴むことができていれば、そんなに予測は外れることはありません。技術革新なんていっても、実はアッという間に起こるのではなく、10年くらいのスパンでゆっくり起こっていくもの。今から10年前を振り返ってみると、様変わりをしていますが、1年単位で振り返ってみてもたいして変わっていないような話ではないでしょうか?


例えば2000年に言われた「インターネットが社会を変える!」みたいな話。確かにインターネットの普及は社会的にも大きな波でしたが、一年で世の中をバーンと変えるようなものではなく、一年一年、着実に進んでいっただけですよね。マスコミの言葉に踊らされるとマズイことになってしまいます。環境問題なんていう話も、10年前からある話ですが、ようやくそれがビジネスとして動き始めているというレベルだったりするのが現実です。


そこで私が、是非、オススメなのは、10年後を予測してみるということ。そして、「その10年後に予測される状況に向けて、今年、それがどこまで進むだろうか?」を短期予測することです。そして、その中で「今、何を行わなければならないだろうか?」を目標化するのです。


前にも言ったように、そんなやり方したところで、1年後の予測なんて、個の影響が大きすぎて、なかなか当たりません。しかし、当たらなくていいんです。10年間というロングスパンで見た際に、間違いない方向に進んでいるとすれば、それでいんじゃないか?と思うのです。
短期を追いすぎると、がっかりしちゃいます。

10年後の予測をして、今、何をやるべきか?を考える。多少ズレテも気にしない。
そんなスタンスが、「今年を予測して何をやるべきか?」などを考えるより、余程大切なことではないでしょうか?


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それなりに売れるのでは?という短期予測が当たればいいんですが・・(^_^)
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