モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

仕事を好きになる為の4つのヒント


休日というのは、「好きなモノ」を自由にできます。ですから、休日の過ごし方を聞けば、その人は何が好きかという事が分かります。みなさん、休日は何をして過ごされましたか?みなさんの好きなものって、何ですか?




よく、「この仕事は嫌いだから辞める」とか、「この仕事は自分に向いていない」などという人がいます。逆に「好きな仕事をやる事が、成功の秘訣」とか「好きを貫く事の大事さ」などという人もいます。「好き」は、仕事の失敗・成功を大きく左右します。


これらの議論でも、「好き」という問題の多くは、「好きとは、先天的なもの」という概念のもとに、議論されていると思うのです。しかし、実際は後天的なものも多いのではないでしょうか?





私の好きなものを羅列してみると、

・女性

・ビジネス書

・美術鑑賞

・スポーツジムで運動する事

アメリカンフットボール観戦

・野球観戦

・サッカー観戦

・海外ドラマ

・音楽

・映画



等々、様々なものがありました。あなたは如何でしょうか?




これらの羅列した好きなもの、好きな事の中、ほとんどのモノは、いつから好きになったのかが、だいたい思い出せるものばかりでした。

・スポーツジムで運動する事→30才くらいから

アメリカンフットボールの観戦→22才くらいから

等々





そう考えると、好きなモノを羅列した時、好きになったキッカケに2パターンがある事に気づきました。

一つは、 「出会った瞬間から好きだったモノ」

2つ目は、「やっているうちに好きになったもの(最初は嫌いだったり、どうでもよいものだったが)」





好きというのは、趣向の問題なので、「生まれた時から好き」という先天的なものと捉えがちですが、実はそればかりではない。好きを2つに仕分けをしてみると、私の場合「女性」など人間の本能的に好き」というは別として、多くの好きは、「やっているうちに好きになった」という後天的に好きになったものばかりでした。先天的と思えるような「女性の好み」も、年を取ってくると、次第に「好き」が変わってきます。







好きは先天的なものだけでなく、後天的なものが多いと捉えれば、偶然に頼らず、意図的に努力で「好き」を作っていくのが大事だと考える事ができます。「好きなことを仕事にする」ことや、「好きなものを見つける」事などの「今の好き」に固執するよりも、「未来の好き」を作る努力をする方がもっと大事なのではないかと。





「好き」が、仕事の成功の鍵だとすると、私達は、「好きに固執するのも大事だけど、好きになる努力をしてみる」方がもっと大事なような気がします。「好きは普遍的ではなく、、好きは変わるモノである。好きだったモノが嫌いになるし、嫌いだったものが好きにもなる。」のですから。





では、「好きを作る」努力とは、どうすればよいのか?考えるキッカケは、自分が今、好きなものにあるのではないでしょうか?ナゼ、それらを好きになったかを考えてみると、そこにヒントがある。







やっているうちに好きになったもの





先ほどの、私の好きなモノのを眺めながら、「好きになったのはナゼか?キッカケは」と考えてみました。すると、



  1. 過去の自分より、成長しているのが実感できたから
    運動する事が好きになった理由がこれです。始めたばかりの時点では、メチャ嫌いでした。子供の頃から運動は大嫌い。ダイエットが目的で始めたジム通い。楽しくなっていった結果は、ウェイトトレーニングでした。毎回、ちょっとずつウェイトの負荷を上げていきました。そうすると、だんだん重いのが上げることができるようになている自分に気づきました。半年前より、かなり力強い自分になっている。それに気づくことが、好きになるキッカケでした。

  2. 他人より、優れているのが実感できたから (有能感)
    ビジネス書はこれですね。同じ人の前で、何度も話さなければいけないという仕事が多いので、同じ話はできません。仕方がないから、ビジネス書を読んで、話をする。何度かそれを繰り返しているうちに、皆さんから「いつも、違う話ができて凄いですね。よく勉強できますね」とお褒めの言葉を頂く事になりました。その繰り返しで、「ビジネス書を読む」事が好きになっていきました。

  3. 体験を積む事で、面白さ、奥深さが分かってきたから
    美術鑑賞がそうです。子供の頃から、大嫌いだった美術鑑賞。描くのも大嫌い、観るのも大嫌い。しかし、、茂木さんの話に触発されて、3〜4年前から美術館通いをスタートしました。真剣に美術を観ていくと、その面白さが分かってきました。いろんな作家の作品を、じっくり見て考えていくと、その奥深さが分かり、美術鑑賞が最近、好きになってきたのです。

  4. 強烈な感動に遭遇したから
    アメリカンフットボールがそうです。全くルールも何も分からずに、偶然観た、アメリカンフットボール。22才くらいの頃、ジョー・モンタナというクォーターバックがスーパーボールで試合終了3分前くらいから大逆転劇を演じるという試合でした。その試合を観てから、ルールも分からないのに、アメリカンフットボールが大好きになりました。

好きななるキッカケを整理してみると、「どうでもよい(嫌い)と感じている仕事を、好きにしていくにはどうやればよいか?」のヒントになると思います。

  1. 成長の実感ができる「見える化」を行う
    自分の小さな成長が確認できる「見える化」を行いましょう。スポーツジムでのウェイトデータみたいなものですね。1日に処理できた伝票枚数、1時間で作成できたワープロ処理量。これらの小さな事でもいいですから、「自分の成長が確認できる」指標を作り、そのデータをとっていきましょう。そして、自分が、少しずつ成長できるのが実感できていきましょう。

  2. 嫌いに目をつぶり、他人よりたくさんの仕事量をこなして、「得意」になる
    仕事が好きになるキッカケの一つは、「得意」になることです。得意になるには、誰よりも多い量をこなしていく事です。好きでもない仕事の量をこなすには、忍耐力も必要でしょう。忍耐強く、誰よりも多くの仕事量をこなしていく事で、まず仕事が得意になる。仕事を得意にし、自分の有能感を感じていきましょう。

  3. 社内の達人、ベテラン社員に、仕事で得た喜び、成功体験談を聞く
    テレビなどでよく「職人」についての特集などがありますが、そのような話を聞くと、その仕事の素晴らしさ、奥深さに気づくことがありませんか?(プロフェッショナル仕事の流儀などがそうですよね)
    私達の職場にも、長く仕事をしてきたベテランやできる達人がいます。彼らは長い経験で、仕事の素晴らしさ、奥深さ、価値をよく知っています。それをお酒の席でもいいですから、どんどん聞く場面を作りましょう。とくに新人さんにはオススメです。物事、奥深いところにまで知ることができると、その素晴らしさがより深く分かってきます。オタクにしてもそうですよね。

  4. 「相手を絶対に満足させる」という信念で、日々の仕事を取り組む
    強烈な感動は、「お客様」からしか得ることはできません。お客様からの喜びの声が感動に繋がります。お客様とは、直接のお客様だけでなく、上司、他部門の人であったりという、あなたに仕事を頼む人、全てがお客様です。お客様は、当たり前の事をしていても喜びの声をくれません。「いつも以上」、「他で味わえる事以上」のサービスに出会ったとき、「喜び」の声をあげてくれるのです。

    常に、「絶対に満足させる」という一流の仕事を提供しようとする信念で仕事をしていくとで、お客様から喜びの声を頂き、それが自分の感動に繋がっていくのです。

好きになる努力をまとめてみると、どれも、そんなにカンタンな事ではありません。好きな仕事でもないのに、こんな事できるかという事になるかもしれませんね。しかし、偶然、「好きな事」が仕事になるチャンスを待つよりも、随分、生産的な気がしますが、如何でしょうか?





食わず嫌いの人って、とても不幸だと思う。自分はこれは好き!これは嫌いって決めつけている。聞くだけ、見るだけだと不味そうなんだけど、食べてみると美味いモノってたくさんあります。





食わず嫌いにならずに、まず4つの事を試してみる。それでも好きになれないのなら、違う、好きなものを探しに行くという事でも遅くはないような気がします。



好きになる努力ができる能力を、僕らはもっと磨くべきなのかもしれません。