モチベーションは楽しさ創造から

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GWに、モチベーションを再起動する為の6チェック

いよいよゴールデンウィークが始まった方も多いと思います。ゴールデンウィークは、たっぷりリフレッシュして、モチベーションを再起動していくチャンスですよね。自らのモチベーション再起動していく際に、是非、ゴールデンウィーク中にチェックして頂きたい4つの事をご紹介。



モチベーションを考える時の一つの視点として、アトキンソンの達成理論という視点があります。「目標に対して、どれだけ情熱を燃やせるか」「目標に対してのやる気」は何によって決まるのか?を考える際に、役に立つ考え方です。





アトキンソンは、「やる気」は、

  • 成功願望(目標を成功させたい)という気持ち
  • 失敗恐怖(失敗が怖くて、チャレンジを避けたい)

というバランスにより、決定されると指摘います。



分かりやすく単純化すると、

やる気=成功願望−失敗恐怖

みたいな式で考えると分かりやすいかもしれません。



目標へのモチベーションというと、普通、「どれだけ目標への強い成功への思いがあるか?」ばかりが焦点になりますが、実は違うのです。いくら目標を成功させたい気持ちがとても強くても、失敗するのがそれ以上に怖ければ、行動へのモチベーションは低いものになってしまうのです。やる気は、「勇気」も関係してくるのです。





「成功したいという思い」と「失敗して恥をかきたくないという恐怖」とのバランスで「目標へのモチベーション」が決まってくるのです。モチベーションを上げたければ、

  • 成功したいという思いを強め (成功願望の強化)
  • 失敗して恥をかきたくないという恐怖を克服する (失敗恐怖の弱体化)

というこの2つで、今のあなたのモチベーションを見直していく必要があるのです。では、どうすればよいのか?





まず、「どうすれば、成功したいという思いを強める事ができるか?」を考えていきましょう。成功願望(成功したいという思い)は3つのバランスで作られているということ。



成功願望=達成欲求×課題に対する成功確率×成功の誘因価みたいに考えて貰うと分かりやすいかもしれません。(実際はこんなに単純な式ではないと思いますが)

  1. 達成欲求(成功動機)
    達成欲求とは、「あなたが、その目標達成をどれだけ素晴らしい」と感じているかという事です。
    どんな成功本にも、「成功したイメージを鮮明に描き、達成した際のハッピーになった状況を何度も繰り返し見直せ!」という事が書いてあります。それがこれにあたります。

    甲子園出場の常連校と、一度も甲子園に出場していない高校の違いは、「甲子園に出場した際の感動・素晴らしさをどれだけ知っているか?リアルに実感したことがあるから」だと思うのです。その素晴らしさを知っているから、猛練習にチャレンジし耐えていく事ができる。


    ゴールデンウィーク中に、もう一度、「あなたが達成したい目標の素晴らしさ」を再確認してみませんか?一つの方法として、「達成した状況」を絵に描く事をオススメします。絵が苦手だとすると、「達成した際に得られるもの」をネットから写真イメージをたくさん集めてきて、それを一枚の紙に貼り付け、自分だけの「達成欲求の刺激シート」を作るくる事でもいいのではないでしょうか?(例えば、手に入るものが車、海外旅行であれば、どんな車や海外旅行がしたいのか?という写真を集める)

    そして、ゴールデンウィーク後にも、自分で何度も見直し達成動機を高めることができるようにするのです。


  2. 課題に対する成功確率
    達成できた時に得られるモノがどんなに素晴らしいものだと予測されても、その目標へのチャレンジが無謀だと感じると、モチベーションは上がってきません。


    「目標へのチャレンジがどれだけ実現の成功確率が高いのか?」という事がモチベーションを大きく左右するのです。夢物語へのモチベーションが上がらないのは、この成功確率が低すぎると感じるからなのです。


    「目標への成功確率が高い!」と感じるには、どうしたらよいでしょうか?それは、?目標達成へのハードルをはっきりさせる?そのハードルを越える為の綿密なプランを作るという事。ハードルが不鮮明だと、目標到達への道が実際はたいした事がないものでも、とてつもなく難しく感じてしまうのです。しかし、どんなに高い目標でも、その目標に登る為の階段が見えれば、「目標に登れる」という確証が沸いてくるのです。誤った楽観主義は、実はモチベーションを下げてしまうのです。

    もし、「目標の成功確率が低い!」と感じる方は、ゴールデンウィーク中に、「達成の為のハードルとそのクリアの為の計画」を作り直してみましょう。


  3. 成功の誘因価
    誘因価とは、「達成した時の誇り」という事。難しい目標へのチャレンジは、達成した時に大きな誇りを生み出します。逆に、カンタンな目標へのチャレンジだと、達成したとしても小さな誇りしか生み出しません。

    よく、酒場にいくと「難しい仕事をどうクリアしていったのか?」とか「徹夜を4日続けて、トラブルを解決した」とかいう武勇伝をしている上司を見かけます。誘因価が高い、これら「難しい仕事」をクリアしたという事は、結果以上に、モチベーションを高めていく場合もあるのです。


    ある意味、成功確率と反比例していくものが誘因価になります。ですから、それなりに目標が、自分なりに難しい目標になっているかというチェックも大事になるのです。カンタンすぎる目標であれば、達成しようというモチベーションが沸いてこないのです。

    ですから、自分の作った目標の難易度も、再チェックしてみてください。


次に、「どうすれば、失敗が怖くて、チャレンジを避けたいという気持ちを弱める事ができるか?」を考えていきましょう。失敗恐怖(失敗が怖くて、チャレンジを避けたいという思い)は3つのバランスで作られているということ。



失敗恐怖=失敗回避動機×課題に対する失敗確率×失敗の誘因価みたいに考えて貰うと分かりやすいかもしれません。

  1. 失敗回避動機
    失敗回避欲求とは、「あなたが、その失敗をどれだけ恥ずかしいこと」と感じているかという事です。
    私達は、恥をかきたくありません。「誰かにバカにされるんじゃないだろうか?」とか「カッコガ悪い」、「ダメ人間、能力のない人って思われる」などというヤツですね。人前で恥をさらすのは恐怖でさえあります。


    人は、恥をかきたくないから、行動しないというケースも多々でてくるのです。よく「マイナス思考はやめて、マイナスの事は考えるな!」という話も、この失敗回避動機を考えるなという事なのでしょうが、考えるなと言われても考えてしまう人もいます。(私もそうなのですが)


    私と同じような人は、「恥をかきたくない」という恐怖と向き合うことが、モチベーションにとってとても大事になってきます。自信喪失気もの人、新しいチャレンジが苦手な人であれば、特に、これが最も大事になるのではないでしょうか?

    失敗回避動機を小さくするには、まず、「恥ずかしさや恐怖心」と向き合うこと。チャレンジに失敗すると、「誰に対して」「どんな恥を感じるのか?」を書き出してみましょう。
    例えば「上司があなたを無能と感じる」とか「女房から仕事ができない男」と見られるとか・・


    そして、もう一つの失敗と向き合ってください。「チャレンジしない時、どんな恥をかくか?」ということ。同じように「誰に対して」「どんな恥を感じるのか?」を書き出してみましょう。

    チャレンジしても、チャレンジしなくても、恥をかいてしまうケースが多いと思います。比較をしてみましょう。
    また、この「恥」を明確にするという恐怖と向き合うという事は、「恐怖」を暴走させないためにも大事です。鮮明で具体的な恐怖は、小さなものですが、漠然とした恐怖は、人間の創造性を刺激して、ありもしない大きな恐怖を次から次に作りだしていきます。

    恐怖心との付き合い方は、パラノイアのあなたの為の 恐怖心と上手に付き合う方法 にも載せています。参考にしてください。


    甲子園出場の常連校と、一度も甲子園に出場していない高校の違いは、「甲子園に出場した際の感動・素晴らしさをどれだけ知っているか?」だと思うのです。


    ゴールデンウィーク中に、もう一度、「あなたが達成したい目標の素晴らしさ」を再確認してみませんか?一つの方法として、「達成した状況」を絵に描く事をオススメします。絵が苦手だとすると、「達成した際に得られるもの」をネットから写真イメージをたくさん集めてきて、それを一枚の紙に貼り付け、自分だけの「達成欲求の刺激シート」を作るくる事でもいいのではないでしょうか?(例えば、手に入るものが車、海外旅行であれば、どんな車や海外旅行がしたいのか?という写真を集める)

    そして、ゴールデンウィーク後にも、自分で何度も見直し達成動機を高めることができるようにするのです。
  2. 課題に対する失敗確率
    失敗する確率が高ければ、高いほど、失敗が怖くなり、チャレンジを回避するようになってしまいます。
    しかし、これは、2で述べた、成功確率が上がれば、下がっていきます。

    しっかり、成功確率を高く感じる為の取り組みを行って頂ければ大丈夫。
  3. 失敗の誘因価
    失敗の誘因価とは、「失敗した時の惨めさ」という事。カンタンな目標へのチャレンジは、失敗した時に大きな惨めさを生み出します。逆に、難しい目標へのチャレンジだと、失敗したとしても小さな惨めさしか生み出しません。いつも失敗する人が、いつも無謀な計画を作ろうとするのは、この「難しいチャレンジだと、失敗しても恥ずかしくない」という理由から、そのような行動を起こすのです。

    しかし、これは、3で述べた、成功への誘因価と正比例するものです。

    しっかり、適正な成功への誘因価を感じるチャレンジ目標の設定を行って頂ければ大丈夫。

ゴールデンウィーク中に1〜4までの作業を、半日だけゆっくり行うのも、素晴らしいゴールデンウィークの使い方になるのではないでしょうか?

PS

私の本、「モチベーションが上がるワクワク仕事術」。増刷が決定しました、皆様のおかげです。これからも応援よろしくお願いいたします。

めざせ!仕事のプロ モチベーションが上がるワクワク仕事術

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