成功ルールってマゾ派が作っているんじゃないの?サド派・ノーマル派が勝ち残るために
以前、ある経営者の集まりでセミナーをした時のことです。
休憩時間の雑談中に、ある経営者の方が言われました。
「経営者はマゾ型でないと、うまくいかないと思うんですよね。」
ちょっと意外な発言でしたので、「どうしてですか?」と聞いてみました。
「私などは、お客さんからの厳しいコスト削減要求や、無謀、理不尽とも思えるサービス向上の要望を頂く事に快感を感じるんですよね。
また、一つ成功した、目標までたどり着いたと思っても、そこに居続けると退屈するんです。目標にたどり着くまでの苦労、障害を乗り越えようとして、もがき苦しんでいる時がワクワクするんです。幸せに、毎日ゴルフを楽しむだけの生活だったら、逆に面白くないんです。みんなも、そう思わない?」と言われました。
他の経営者の方も、話にドンドン加わってこられました。
「確かに、マゾ型の人間が経営者には多いよね。サド型の経営者もいるけど、すぐに消えていく。」
「サド型の経営者には、社員がついてこないもんな。お客さんへのサービス精神も少ないし。
一つ、何かの商品でバカ当たりしても、サド型はすぐにダメになる。
4〜5年だといいかもしれないけど、長続きするのが難しい。
サド型の人は、独裁者みたいになってしまい、内部崩壊するパターンが多いよね。」
「だから、経営者の嫁はサド型の嫁が多いのかな?常にケツを引っぱたかれてる。」
と誰かが言われて、苦笑いの中、休憩時間が終了しました。
この話が気になって、その後よく酒の席で、「みなさんは、サド型、マゾ型?」って聞くんですが、長期間、うまくいっている企業の社長さん達は、「マゾ型」の人が多いようです。
確かに、私達の身の回りにある成功ルール的に呼ばれているもの。常識として、植え付けられているものは、そんなものが多いですよね。
- ビジネスで最も大切なものは、根性だ。苦しいことでも根性があれば乗り越えられる
- 押し潰されそうなプレッシャーに打ち克ってこそ本物になった証拠
- 我慢し続けた先にしか、成功はない
- 達成できるか分からないような高い目標にチャレンジしてこそ成長がある
- 頑張れ。気合いだ。ガンバレば何とかなる。
- 等々
これって、「マゾの人だったら喜ぶんじゃない?」って思うようなものが多いと思いませんか?成功されたマゾの人達が作ったルールなのかもしれませんね。
マゾの人には快感に感じるもの。ノーマルの人や、サドの人では苦痛に感じるようなもの。
このルールに従って働いていくと、マゾの人達は快感を感じてドンドンのめり込んでいく事ができるのでしょうが、それ以外の人達は苦痛を感じて、逃げ出したくなってしまいます。
そう考えると、ある意味、成功者の条件という事で言えば「マゾ」になる事なのかもしれません。しかし、これって趣向の問題だから、マゾになりたいと思ってマゾになれるもんではないでしょうしね。
私は、「マゾ的なもの」に快感を感じる事ができません。叩かれる事にも弱いですし、罵られることにも苦痛を感じます。どう考えても「マゾになる」ことはできないと思います。
そんな人って、「成功者」にはなれないのでしょうか?
そんな事は、もちろんないですよね。
成功者の多くの人がマゾ型が多いとはいえ、マゾ型の人以外でも長期間、成功している人達もたくさんいます。
「その人達の特色は何か?」と考えると、彼らは「サド型の人が作った常識、ルール」とは違ったルールで生きている人達です。
マゾ以外の人達は、「楽しい事」しか努力が長続きしない。
だから、「サド型の人のルール」に囚われずに、常に「楽しくする」という事に努力を注がれている人達です。
ノーマルの人。サド型の人。
マゾの人達と同じ土俵で勝負しては負けてしまいます。
「マゾ型のルール、価値観」から解放されて、新しい「成功ルール」で勝負していきませんか?」
私は、「マゾ型のルール、価値観」に変わる考え方。これが「楽しさ創造」だと思うんですが・・