モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

あなたの話は、論理派?それともエピソード派?

子供の頃、どんな先生の授業が印象に残っていたでしょうか?

印象に残っていた先生で共通するのが、例え話、事例、日常のエピソードを上手に話す先生。





「実は、昨日、女房と○○のような事があって」という身近な関係のない話から始まっていき、この事は、「文法で言うと、○○」って事になるんだよと、いつの間にかその面白い話が英語の文法の話になている。

そんな話の展開ができる先生です。





大人になって、セミナーや講演に行く機会も増えました。最近は、PODCASTやMP3のデータでも講演を聴くことができます。

そんな中、退屈なものもあるし、とても面白く記憶に残るものもあります。





退屈なパターンは、次から次に論理を話していく講演会。話し手側は、「せっかく聞きに来てくれているのだから、たくさんの知識を得て帰って欲しい」という思いのもとに、そこで素晴らしい論理を紹介されていきます。しかし、聞き手は、気が付くとウトウト眠くなっていたりします。(特にIT系のセミナー等はそのような話がとても多いですよね。)





話が面白く、印象に残る講演と感じるのは、事例がたくさんある講演です。そこで訴えている論理、テーマは凡庸でも、面白いエピソードと合わせて聞くと、何か深い気づきを与えてくれるような話ができる人もいます。





最近、スピーチが巧いなと思うのが、茂木健一郎さんの講演。講演録音データがクオリア日記にもアップされているので、よく移動中の時に聞くのですが、内容ももちろんですが、構成が非常に巧い。

徹底した事例主義、エピソード主義です。





例えば、「自己批評」というテーマで話をされていた例。

夏目漱石の坊ちゃんの話からスタートされていました。

「坊ちゃんの中で、夏目漱石は自分を誰として描いているのか?」

主人公の正義感あふれる坊ちゃんか?





答えは、イヤな赤シャツ先生。

自分を「インテリぶって、意地悪な赤シャツ。」と自己批評して描いているところに、夏目漱石の凄みがある。

というエピソードを紹介されて、

本論の「表現における自己批評の重要性」という論理を展開されていく。このようなエピソードが次から次に出てくる。

サスガです。





私などの今の話し方、文体も含めて、このやり方とは逆なんですよね。

理論を説明して、そのエピソードを付け足しで話す。だから、ちょっと分かりにくい。

感動も生みにくいんですよね。





ブログの書き方にしてもそうなんです。

私のエントリの80%は、テーマ、論理出発型。

例えば、1年の計は元旦にあり。1年をモチベートする年間計画の作り方のように、年末年始という時期に合わせて、「年間目標の作り方を伝えていこう」というテーマが先にあし、そこから書き出すエントリ。





残り20%が、訴求したいテーマや論理があって、それをベースに書き出す、エピソード出発型

例えばマイナスの言葉を使うな。プラスの言葉を使え。ってホント?。「お疲れ様」の代わりに、「お元気様」という変わった企業のエピソードに触発されて書いたエントリ。

自分で改めて読んでみると、やっぱり「エピソード出発型」の方が面白い気がします。

しかしブログでもエピソード出発型の方が少ないんですよね。





先日も、ブログのネタ帳を整理していました。

私の場合のネタ帳には、ブログで取り上げていこうと思いついたネタを、アウトラインプロセッサーでリスト化しています。

よくよく見てみると、リストアップされているものは、「理論」や「面白そうなコンセプト」が中心。面白そうな、事例やエピソードについてはほとんどリストアップされていません。





いかに、私の関心が「事例、エピソード」に向かっていないかに気づいてしまいました。ホントは日頃の生活の中で面白いエピソードがたくさんあるハズなんですが、それに注意力が向かっていないんですよね。ネタ帳を整理しながら大いに反省しました。







説得力のある話、言葉に力を与える話は、エピソード主義。

モチベーションを高めようとする時も、その話の中にいかに有効なエピソードを入れる事が大事になってきます。

「エピソード主義」の話し方、文体を身につける!

今年は、これも一つのテーマにしていければと考えています。

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