モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

成功パターン中毒症

3日前のネタがまだ、勢いがそれほど衰えないでアクセスを伸ばしています。「アクセスの多い記事=成功」かどうかは議論の分かれるところですが、とりあえず、それを成功とするならば、 今すぐ、自信回復するための20ハック という記事は75日程度の私のブログの中では最大の成功となるのかもしれません。





だからこそ、その自分の成功に引っ張られそうなので、再度、成功の亡霊についてまとめてみました。成功の亡霊は、ブログ等だけでなく、実際の企業経営や日々のビジネス活動においても襲ってきます。失敗の多くは、この「成功の亡霊」によって生み出されてくるといってもいいと思うのです。成功の亡霊が私達のモチベーションを狂わせていくのです。





人は大小を問わなければ、何かしらの過去の成功体験を持っています。例えば、

  • ナンパで○○という口説き方をしたら成功した
  • 子供に○○と言い聞かせる事で、勉強させる事に成功した
  • 営業で○○というセールストークを行ったら成功した
  • ○○のような商品開発プロセスを行ったら成功した
  • システム開発ステップに○○という作業を行ったら成功した
  • 等々

大小問わなければ、様々な過去の成功体験が私達にはあります。

私達は、一度成功したら、そのやり方をいちいち見直す事は行いません。そんな事をいちいちやってられません。効率が悪いから・・一度、成功したら、考えもせずに、それと同じ事をやりたがります。大きな成功、小さな成功、それは関係ありません。「以前、成功したのだから、同じ事をすれば成功する確率が高い」という理屈から。





実は、この理屈、論理破綻をしている部分があります。この成功を単純に再生産していく事は、周囲とは関係なく自己完結するような活動、例えばホッチギスの上手な止め方のような仕事なら、それでOKです。しかし多くのの活動(仕事)においては相手がいる話しです。自分一人の中で完結する話は少ないのです。





論理の破綻の原因は、「相手が変化する」という事。例えば飲食店で言えば、お客様が一度目は「メチャオイシイ!」と言ってくれたとしても、何度もそれを食べていくと味に慣れてきて、当たり前になっていく。あるいは、その飲食店の評判を聞きつけた競合店が同じような商品をいつのまにか作り、どこでも食べる事ができるようになって感動がなくなっちゃう。





相手や世の中は常に変化していきます。だけど、単純なこの事をすっかり忘れちゃうんですよね。成功パターンばかりを繰り返す中毒患者になっちゃうんですよね。例え、大成功があり、その秘訣があったとしても、その再生産ばかりを繰り返していけば、そのうち世の中が変化して、見捨てられてしまう。状況が変わってしまったのだから、成功パターンが通じなくても当たり前!しかし、それに気づかなくて同じ事を繰り返してしまう。「茹でカエル」現象になっちゃうんですよね。





「茹でカエル」とは、カエルも熱湯の中に急に入れると熱さで器の外に飛び出すが、器にカエルと水を入れ、それをゆっくり熱くしていくと気持ちよくなるだけで、熱さを感じた時には飛び出す力がなくなるという話。急激な変化には人は対応するが、ゆっくりの変化には、人は気づかずに、気づいたときには手遅れといった事態になるのです。





「成功」がなければ、「茹でガエル」現象になることもありません。成功があるから、「茹でカエル」現象が起こるのでしょう。成功における慢心がそれを生み出すのでしょう。

最後に、自分がこの成功で「茹でガエル」にならない為に、自分の戒めできるような文を詩っぽくまとめてみました。(あんまり文才ないなぁ)










成功により成功パターンが作られる。

成功は快感をもたらす。嬉しくて、飛び跳ねたくなる。





そして、また成功を味わいたくなる。





気持ちよくなる方法はカンタンだ。成功パターンを繰り返せばいいだけ!

成功パターンを繰り返せば、成功の再生産が行われるようになる。





成功の再生産!こんなにカンタンに気持ちよくなっていいの?

よし、もう1回、やってやれ!成功パターン中毒患者の出来上がり。





成功の再生産は安心感を生み出す。もう、考えなくてもいい。冒険しなくてもいい。

カンタンに成功できるのだから





安心しすぎて、思考がストップしてしまう。ラクする事に慣れちゃってしまう。

それこそが、成功の亡霊。







成功の亡霊は、成功の亜流ばかりを生み出す。ワンパターンを生み出す。

同じような亜流ばかりを体験した、顧客は食傷気味になる。

成功は他人にマネをされる。オリジナルよりも、もっと素晴らしい形で!







そして、成功は突然、急速に縮んでいく。

後は「茹でカエル」。気づいた時にはもう遅い。





成功の亡霊による茹でカエルにならない為には、たった一つの方法しかない。

成功した時こそ、新たなチャレンジ、大胆なチャレンジをしていく事。





成功が通じる短い間に、次なる成功パターンを生み出す新たなチャレンジを!

新しい喜びを周りに与えることができるチャレンジを!





そうした人だけが長い間、成功し続ける事ができる人になるんだろう。













怠けココロが出てしまう、自分へのメッセージでした。