爆発的なモチベーションアップなんて・・
藤澤さんの調教のやり方は、
馬の自主性に任せる
「馬なり調教」。
それ以上やらせると、目前の一勝は
つかむことができるかもしれないが、
馬の中で何かが「消耗」してしまう。
そう藤澤さんは言われた。なるほど、と思った。
人間でも、受験勉強などで
すり減ってしまう人がいる。「情熱」というのは動物的
というよりは植物的な
状態であり、
その種火をちろちろと燃やし続けなければ
ならないのだろう。森の中を走っていて、
梢を見上げると、
木々が葉っぱを懸命にのばしている。太陽の光が当たらないところに
葉を茂らせる植物はいない。
みな、日を受けようと一生懸命に
伸びて、突っ張っている。人間もおそらく同じこと
なのだろうと思う。
茂木さんの名文ですね。モチベーションアップさせる、情熱を奮いたたせるという言葉を普段使うとき「無理矢理感」を感じる。だけど、そうじゃないんですよね。
「馬なり調教」が大事!
爆発的なモチベーションアップ、ガスバーナーでドーンッと火をつけるようなモチベーションアップ、そんなもんじゃない!種火をちろちろと燃やす」ようなモチベーションアップこそ、ホンモノなのだろう。人の人生は、馬の人生より長いんだもん。瞬間的燃え立って、その後、廃人みたいになったらお終いだ。
どうしても、我々は安易さを求めてしまう。藤澤さんを見習おう!焦らなくて良いんだ。馬なり調教で!