成熟社会は、商品選択理由を昇華させていく
WEBの役割 :愉快議 から
人間の5感は、神経密度が高い順に並べると
・視覚
・聴覚
・味覚
・嗅覚
・触覚
となる。
その中で、人間は豊かになると、満足するポイントが神経密度が低い方(触覚の方)に進化するという話が載っていた。
具体的な例として、家庭用のトースターの話が載っている。家庭用トースターが発売される前は、焼いたパンを近所のお店で
買って持ち帰り、家庭で食べていた。
それを、焼きたての味を家庭でも食べられるようにということで
開発/発売されて大ヒットになった。
ただ、ここのヒットに隠れいている大きな要素は、焼きたての味ということも
あるが、実はパンを焼いている時に出る「匂い」が人々の心を捉えた、と。嗅覚や触覚(肌触りなど)を刺激するような要素を商品に入れることで
人々の心をつかむことができるのではないか、という話だった。実際に、自分の体で触ることが出来るもの、匂いを嗅ぐことが出来るもの
そういう、非常にアナログな要素ということを人は求めているのだなぁと。
モチベーション要因として当然この前に、マズローの欲求の「生理的欲求」の充足は当然あるのだろうが、それ以降の話を五感という視点から考えているのが面白いですよね。
今までは、企業においては「いかに視覚、聴覚、味覚を満足させる機能」開発の戦いでした。
今後は、「嗅覚」や「触覚」(その場の空気)といったものがマーケティングの主戦場になっていくのでしょうね。