モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

楽しく仕事をするための、もう一つの条件

久しぶりのブログです。

ブログを休んでいる間に何をやっていたかというと、「人の個性最大活用」をテーマにした商品開発を行っていました。

再開ブログでも、まずはこのテーマを取り上げたいと思います。

ブログテーマの「モチベーションは楽しさ創造から」をライフワークとして今でも研究を進めているのですが、昨年少し壁を感じていました。


私は「楽しさ創造」という事から
「仕事を楽しくすることができれば、無理せずとも自然にモチベーションは上がる。
どんな仕事でも、工夫次第で楽しくなってくる。」
と語ってきたのですが、この考え方だけでは限界があるのでは?という事です。



「仕事を楽しくする工夫がある力」を持っていても

その人の個性に向かない仕事が割り当てられたらどうか?

ということ。



例えば、雑誌を作る仕事をやっているAさんがいます。

彼は、広い視野で社会が何を求めているかを察知する力は高く、それをコンセプトにまとめ、読者が興味を持つようなテーマ設定は得意。一方、漢字の間違いやタイプミスなどを発見する校正の仕事は苦手です。
そんな彼に、会社の方針で校正の仕事ばかりを割り当てたらどうなるでしょうか?


Aさんが楽しさ創造力が高く「校正の仕事を楽しくする工夫」をどんどん行っていったとしても、モチベーションを維持するのはどうでしょうか?個性の合わない校正ばかりをやらされたのでは、結果も出てこない。「ミスばかり」で上司から叱られるばかりで、認めてくれない。そうなると次第にモチベーションも下がってくることになっていくのが普通でしょう。




個性の合わない上司のもとで仕事をやるとするとどうか?

そのAさん、仕事の割り当てが代わりコンセプト作りやテーマ設定を行う仕事になったとします。Aさんは明るく、面白い事が大好き。また正義感も強く、社会に貢献で、それが自分が興味があり楽しいと感じる事であれば、何日も徹夜して仕事をしたとしても苦にならないタイプ。


そんなAさんの今度の上司は、Aさんとは全く異なるタイプ。
金になる事であれば、多少のウソをついても何とかしろというタイプ。多少社会的に問題があろうが、その内容が自分には全く興味のない退屈な話であろうが、お金になりそうと感じれば「ガンガンやる!」と考えるタイプ。

会社からは、しっかりと利益に貢献してくれるリーダーと評価されており、厚い信頼を受けている。


こんな上司の下に配属されたAさん。当然、上司と日々、衝突してばかり。


Aさんの考えている良い仕事と、上司の考えている良い仕事が全く違っており、相性が非常に悪い関係。こんな状態で、Aさんが「仕事を楽しくしよう!」と工夫をしても、どうしても限界が発生してくるのです。


実は、業種は異なるのですがAさんのような方から相談を1年ほど前に受けました。様々な「仕事を楽しくする工夫」をアドバイスさせて頂いたのですが、最終的にはその方は「仕事た苦しい!」と職場をやめてしまいました。




この失敗は、仕事を楽しくするという事を考える上で大きな気づきを私に与えてくれました。、それは「仕事を楽しくワクワク働き、結果高い生産性を生み出すには2つの条件が必要になる」という事です。
-個人の楽しさ創造力のUP (仕事を楽しくする工夫をする力)


-個性を最大活用するマネジメント
(個性にあった仕事、個性を引き出す上司、自分の個性と周囲の個性を理解した上での個人の自分戦略)


の2つの両輪が欠かせないということ。



今までは「個人の楽しさ創造力」ばかりを研究していたのですが、この事に気付き


1年間ブログを休ませて頂き「個性を最大活用するマネジメント」の研究を行わせて頂くことになったのです。

「個性を最大活用するマネジメント」とは、次回以降、ご紹介させて頂きます。