モチベーションは楽しさ創造から

自分自身のモチベーションアップ、仕事を楽しくする方法から、部下・上司・顧客のモチベーションアップのヒントとなるノウハウ、コラムをまとめたブログです

プロフェッショナルの生産性を上げるハック「岡目八目成果分析トレーニング」

あなたの仕事は何でしょうか?
「営業する仕事です」「経理をやっています。」「経営企画をやっています。」等々が一般的。
こう質問された際に、すぐに「自分が期待されている貢献や成果を仕事だ!」と答える人は、ほとんどいないそうです。


ライフハックなどで、いろんなプロフェッショナルの生産性向上をするための工夫が紹介されていますが、私が生産性向上のために最も大切なことだと思うのが、

  • 「自分が行おうとしている貢献は何か?」を考え、
  • 具体的にどんな「成果」を出すのが自分の仕事なのか?

を鮮明にしていくことです。



まず、組織、会社、顧客が求めている貢献・成果の中で、自分の長所を最大限に活用できる「自分が果たすべき貢献・成果」を考える。
次に、その中で「自分が果たすべき貢献・成果」を常に意識し、それに集中できる環境を自ら作り出し、できる限りの労働時間をそのための仕事に投下していく。
これがどれだけできたか?で、プロフェッショナルの生産性は変わってくる。
ドラッカー先生も「プロフェッショナルの条件」でも、かなりの部分占めて、「自分が果たすべき貢献・成果を決めて、それに集中する」ことの重要性を述べられています。


「自分が果たすべき貢献・成果を決めて、それに集中する」なんて当たり前じゃない!って思われるかもしれませんが、やっている人は実に少ない。案外、これは、非常に難しいことなのです。


「自分が果たすべき貢献・成果」を意識すると分かるのですが、自分が果たすべき貢献・成果とは関係のない仕事」を実に多く行っています。そして、自分が思った以上に、「自分が果たすべき貢献・成果」に直結する仕事をやっておらず、どうでもいいような仕事をやっていたりするのです。


「自分が果たすべき貢献・成果」が分かると、次のようなことができ生産性が大きく上がっていきます。

  1. 「自分が果たすべき貢献・成果」を意識することで、それ以外の仕事が分かります。発生元は、顧客、上司、部下、他部門の人達、自分等いろいろなのですが・・そうなれば、それらが発生しないように、または発生した際に迅速に処理できるルーチンを作ることができたりします。
  2. また、「自分が果たすべき貢献・成果」が分かれば、正しい仕事の優先順位も鮮明になってきます。生産性が高い人は、「自分が果たすべき貢献・成果」に直結する仕事を優先的にこなしますが、生産性の低い人は「緊急性の高いかどうか?」を優先順位の基準においています。「自分が果たすべき貢献・成果に直結する仕事だけは確実にこなしている人」と「緊急性の高い仕事だけを確実にこなしている人」が1年仕事を続けていけば、2人には大きな差が生まれてくるのは当然です。
  3. また、「自分が果たすべき貢献・成果」が分かれば、自分の何を自己啓発すればよいか?が鮮明になります。漫然と学習しても結果はでませんが、「自分が果たすべき貢献・成果」という目標が明確になれば、何倍もの成果が上がるような自己啓発効果が上がるようになります。


「自分が果たすべき貢献・成果」を決めるということは大切なことなのですが、これをやっている人が少ない一つの理由は、「自分が果たすべき貢献・成果」を考えようとすると、なかなかうまいことまとまらないこと。私もクライアントの社員さん達に、「あなたの果たすべき貢献・成果は何か?」と聞くことがよくあるのですが、バッチリこちらが、「なるほど」と感じる答えを返してくれる人はほとんどいません。日頃、そんなことを考える経験がないのだから仕方ないかもしれません。


そこで、そのような人達にお勧めしているのが、私がやっているトレーニングです。暇な待ち時間やスキマ時間を使ってやれるからオススメです。
それは、いろんな場所、いろんな仕事の人に出会うたびに「岡目八目で成果を考える」というトレーニングです。やってみると、結構面白いものです。

例えば、私がよくいっているスポーツジムでのこと。ヨガやティラピスなどが混じった教室に参加しているのですが、トレーニングしながら、「このインストラクターが果たすべき貢献、成果」って何なんだろう?と考えるのです。
そうすると、「直接貢献という観点から考えると、
・どれだけ教室のコマ数をモテルか?
・教室の新規参加者数か?教室参加者の継続率か?
・或いは、教室参加者の心の気持ちよさか?
・参加者の体の悩みの解消か?」などと考えることができると思います。

更に、
・「彼女は、何を自分の貢献・成果と考えているのだろう」とか、
・「彼女の仕事を、それぞえれの貢献・成果の視点で捉えるとで何点の仕事なんだろう?」
と、余計なお節介で考えてみるのです。


先日も、iPADを予約しに行った際に、ソフトバンクからの派遣販売員さんの「貢献と成果」を、待ち時間の際に考えていました。
彼女の貢献と成果は、直接貢献の視点では、
・一日の予約処理数
・それと無線LANでいいといいうお客様を3GS付に転換させるという販売率が求められているんだろうなぁ。
・また、顧客が満足頂く説明ができたか?
・迅速な対応。
・待ち時間顧客への心遣い
などがなるのかなぁ」などと考えていました。ちなみに、私の担当者の方は、それぞれが、高い点数でした。


他人の仕事なら、岡目八目で「果たすべき貢献・成果」は見えやすいものです。そして、トレーニングを1ヶ月くらいやってみて、「自分の果たすべき貢献と成果」について考えてみてください。
そして、それを常に意識して行動する。そうするだけで、あなたのプロフェッショナルとしての生産性は大きくアップしていくと思います。


スキマ時間を使ってできるトレーニング。是非、オススメします!