今の時代の教育に欠かせない!「検索リテラシー」アップ教育
昨日、子供の父兄参観日に行ってきました。
小学3年生の娘と、小学校6年生の娘がいるのですが、子供達が受けている授業はとても興味深い
ものでした。特に、小学6年生の娘の授業は、「漢和辞典の使い方について」でした。
漢和辞典の
- 部首索引
- 画数索引
- 音訓索引
について、漢和辞典で調べて、それで発表するという授業。先生の進め方も素晴らしく、なるほどなぁと思ったのと同時に、どうせなら、今時なら「ネットでの漢和辞典の検索のやり方をおしえればいいのに」などと思いながら授業を見ていました。
しかし、後で考えてみるとそれは間違いで、「もっと大事なことを教えているのだろうか?」という疑問が沸き起こりました。
辞書で調べるという行為は、「検索」の第一歩。私たちの子供の頃は、このアナログ手法しかありま
せんでした。とても面倒なことで、難しかった。
しかし、今は、ネットで検索すれば、何でもカンタンに調べることができます。
それが故に、今、教えるべきことは、「検索する(調べる)」ことの意味づけを、しっかり教えなければいけないのではないか?ということ。
それを子供達は教えて貰っているのか?という疑問でした。
「検索」の目的は何か?
私は、「困っている事の解決情報」を得ることだと考えています。
「困っている事の解決情報」は、ネットや辞書で調べればカンタンに手に入るのか?といえば、私はそうではないと思っています。
例えば、「近所のワーナーマイカルシネマでアバターは何時から上映開始なのだろうか?」などといった、ホントにカンタンな「困っていることの解決情報」なら、すぐに手に入れることができると思います。
しかし、実際には「困っている事」は、そんなにカンタンに解決できる問題バカリではない。
特に、社会に出てからはそうです。
ネットでカンタンに検索して解決できる問題ばかりでなく、難しくて、最も必要になることは「ネットでカンタンに調べることができない情報」です。検索した複数の情報を加工して作る情報。或いは、検索しt情報に自分の考えをプラスした情報です。
「困っている事の解決情報」を探そうとするには、検索の際にしっかり以下のステップで物事を考え+る必要がある。
- ホントに知りたいことは何か?何の為に知りたいのか?という検索の目的を明らかにする。
- 調べた情報は、ホントの情報なのか?虚偽情報ではないのか?をダブルチェックする。
- 検索した結果を、自分で「困っていることを解決する」為に情報を再編集する。
例えば、娘の授業であれば、何の為に、部首索引、画数索引、音訓索引を調べるのか?といえば、
本来は「分からない漢字に出会ったとき、最も早く調べる方法は何か?」という目的が一つあったと
思うのです。それをまず明確にして、調べ始める。
また、各辞書で書いてあること、インターネットで検索したことは違うと思うので、それはナゼか?ということを考えて貰う。どれが正しいのか?を議論してもらう。
更に、調べた結果をもとに、「どんな状態なら、どの索引を使うべきなのか?」という答えを、自分なりに考えて、発表してもらう。などという、検索リテラシーを上げるための教育が必要ではないかと思うのです。
ネットで調べた結果が正解!ネットで調べたものをコピペすれば大丈夫。なんていう、検索バカが、最近増えているそうです。
検索がカンタンな時代だからこそ、知っていること、調べることができることに価値はなくなり、検索する前の作業、そして、検索した後の作業がとても大事になるんだ!ということを小学校の時から教える必要があるのではないでしょうか?