モチベーションは楽しさ創造から

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森繁久弥さんに学ぶ リーダーの理想像はパーフェクト人間ばかりではない。可愛さのススメ

昨日、森繁久弥さんがお亡くなりになりました。
実は、私は森繁さんが主演されていた「社長シリーズ」が大好きでした。私が生まれた頃の映画ですね。当然、リアルタイムで見たことはないのですが、お昼の再放送などや、BSなどでファンになったんです。


この「社長シリーズ」。ストーリーは、どの映画もほとんど一緒。
森繁さんが、ある会社の社長を演じています。
時代が高度成長期。会社はライバルと熾烈な競争をしている。
社長である森繁さんは、恐妻家。どの映画でも奥さんが怖い人で、奥さんにだけはビクビクしている。そんな社長も、会社になると、ワンマンで、怒鳴り散らしたりして、社員達はビクビクしている。(社員は三木のり平とか、小林桂樹)今では、よく見る、中小企業の社長さん像ですね。
そんな彼が大きな仕事を成功させようと、出張にでかけたり、女性と浮気をしようとしたりして、ドタバタが起こるというお笑い映画です。


久しぶりに、森繁さんの訃報を聞き、この社長シリーズを思い出しました。
そして、今、ビジネスマンに欠けてきたように思える「あるモノ」に気づきました。
「それは可愛げ。愛嬌」というヤツです。


社長シリーズに出てくる、森繁さんが演じる社長。ある意味、イヤなヤツなんです。
部下に怒鳴り散らす。威張る。プライベートな事まで部下に仕事として与える。
今で言えば、ダメ上司の典型なんです。


だけど、この社長、どこか憎めないんですね。
ホント、愛嬌があり、可愛げがあるんですね。それが笑えるんです。


今、本屋さん等にいけば、左脳的、論理思考に訴える本がベストセラーとして並んでいます。
リーダーの条件は、論理的思考力や、頼もしさ、カリスマ性などといいう方向ばかりを考えてしまいます。
ある意味、スキのないパーフェクト人間みたいなモノを、今リーダーとしてみなさん目指しておられる。


しかし、この訃報を聞き思ったのが、「パーフェクトな人間になるばかりが、素晴らしいリーダー像」ではないということ。


「あの人憎めないからない」「あの人は愛嬌があるから、なんか助けたくなるんだよな」という、人としての可愛げという事も、一つのリーダーにとっての大事な要素かもしれないと思うのです。人間としてのスキ。そのスキを見ることで、部下は相手に親しみを持ったりする。もちろん、スキばかりではいけないとは思いますが、多少のスキが、一つの人間力だと思うのです。


どうでしよう、この機会に、社長シリーズみてみません?
違ったリーダー像に出会えるかもしれませんよ。


PS
昨日、twitterのアドレスを入れたら、急にフォローしてくれる人が増えて、嬉しい限りです。
なんと、一度ブログに載せただけで、なんと3倍くらいにフォロワーが増えました。
アクセス解析の数字なんかと違い、一人一人の個人が見えるんで、こんなに読んでくれている人がいるんだって実感ができて励みになりますね。
フォロー頂いた方、ありがとうございました。
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