モチベーションは楽しさ創造から

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悪いニュースこそ、ビジネスチャンス!事故米騒動もビジネスチャンス

オリンピックが終わって以来、あんまり明るいニュースがありません。





サブプライムが悪化したとか、福田さんの辞任、そして「三笠フーズ」からスタートした、事故米の販売。



しかし、悪いニュース、暗いニュースほどビジネスチャンス。悪いニュースを聞いたからといって、落ち込んでいるばかりではダメ。悪いニュースを聞いた時こそ、「何かこれ、ビジネスのネタになるんじゃないか?」と逆にモチベーションが上がってくるような、メンタリティが必要になると思います。





例えば、今、最も話題の「事故米」のニュース。





去年から「食関連メーカー・問屋」の偽装と食の安全に関する問題は、噴出しているという形。これらの会社は、最近、急にやり始めたというワケではなく、昔からズッとやっていたのでしょうが、それが急に表面化してきた。





これもネット社会の「功」の部分でしょう。個人が情報発信力を持ってきたので、悪いことを社員にさせると、それを「密告」することがカンタンにできるようになった。


頭のいい会社であれば、この社会変革の事実に気づき、例え、今まで食品偽装で儲かっていたとしても、サスガにインチキを止めるでしょうが、勉強しない経営者が、食品業界は特に多いようですね。



新しい時代の流れに気づかない。或いは、気づいているが、インチキ手法が企業生き残りのコアコンピタンスになっているから、それを止める事=倒産につながるから、止めることができないのかもしれません。





悪徳米屋のビジネススタイルは、ミンチ業者と似ています。本物の米に、事故米をちょっとだけ混ぜて、原価を安くして、販売する。このブレンド力がコアコンピタンス。だから止められない。ヒドイ話です。




しかし、このような暗いニュースというのは、間違いなくビジネスチャンスに繋がります。暗いニュースというのは、顧客に今まで疑いもせずに行っていた既存の購入パターン、消費パターン、利用パターンに、「ホントにこれでいいのだろうか?」という気づきや、不安を与えるからです。





「正しいこと」でも、従来聞く耳を持ってくれなかった顧客が、聞く耳を持ってくれるようになるというビジネスチャンス。





ある意味、「真面目に、正しい事」を起こっている人にとっては、暗いニュースは、ビジネスチャンスなのです。





例えば、これだけ「食の偽装」が多く、消費者の安全が脅かされている時代。食の小売りや、飲食を行われている人にとっては、凄いビジネスチャンスが来ていると思うのです。



食の安全などを、国に頼っていてもムダでしょう。 農林水産省は業界とベッタリ。今回の事故米の販売なんか、農林水産省は被害者ズラしてますが、多分、薄々、三笠フーズみたいな事をしていたのは分かっていたハズです。事故米なんて、使用用途は限られているのですから。





多分、新しく消費者庁なんかができても、どこまでホンキで取り組んでくれるのか疑問です。国がやれる事には限界があるでしょうから。





だからこそ、食の小売りや、飲食にはビジネスチャンスがあると思います。



食関係の小売店では、従来は、「安く仕入れて、安く売ること」、そして「面白い商品を見つけてくること(作ること)」以外にビジネスチャンスはありませんでした。しかし、今、「食の安全が保証されたものを、売ること」という大きな顧客ニーズ、そして新しいビジネスチャンスができてきたのです。



今までも、「生産者」の言うことを鵜呑みにするような、受身での食の安全を保証するものは従来でもありました。

  • メーカーが無農薬と言っている商品を無農薬で扱う。
  • HACCP認定企業の食品を扱う

しかし、これらは自己申告なり、認定機関の調査員が行った時だけの話。たぶん、この程度の「食の安全へのこだわり」では、ビジネスチャンスを掴むことができないでしょう。



もう一歩突っ込んで、「自分の小売店(飲食店)」で取り扱う商品は、絶対に偽装させない。徹底して安全にこだわっている」というのを示す事で、「消費者の代わりに、食の安全、商品の品質の確認を行った食品を取り扱うのが自社の使命です」といったコンセプトの店を作る事ができれば、ビジネスチャンスを掴むことができるのではないでしょうか?





その為に、例えば

  • 仕入先と契約する際に、契約内容を偽装した場合の違約金を入れ

  • 仕入れ先には、年間、数回以上の抜き打ちでの、自由な立ち入り検査やDNA検査を行う権利をもらい (そのメーカーの原材料業者までの立ち入り調査もできる)、調査を実行していく

  • 誤魔化されないような、立ち入り検査を行う調査員を育成し

  • もし、隠れて悪いことをしていた場合は、社員が自由に上申できるように、自社の不正フリーダイヤル、フリーアドレス、書き込み掲示板のURLを会社の一番、目立つところに貼らせておく(申告があったら、必ずフォローする)





などの誤魔化しができないような仕組みを作り、積極的にそれに関与していく。もちろん、これだけの手間を仕入れ先にかけるのだから、仕入れ値は通常より高く仕入をしてあげる。メーカー側も、コスト、コストと言わないのであれば、このような取り組みに協力してもいいという会社はたくさんあると思います。





もちろん、小売店側もコストがかかる。だから消費者にも、そのコストは負担してもらう。このような品質管理への徹底した取り組みを行っている事は、他社との差別化ポイントになると思うのです。(新しいビジネスプロセスが必要にはなると思うのですが)





これだけ偽装ニュースが増えてくると、価格を払っても、「安全な食」を食べたいという人が増えていると思うんです。これだけ食に関わる人達のモラルが下がった時代。私達が気づかない間に、安全はタダでは買えなくなってしまった。今まで、それに気づかなかっただけで、それを一旦、知ってしまうと、それが気になる消費者はたくさんいると思います。





そんな「消費者の代わりに、食の安全、商品の品質の確認を行った食品を取り扱うのが自社の使命です」という店なんかは、かなりヒットすると思うんですよね。(うちの近所のスーパーも、どこかそんな取り組みをしてくれないかなぁ。)





売店ができないのであれば、小売店の代わりにやってくれるサービス会社にもビジネスチャンスがあると思いますね。(HACCPとは、違った形の・・)





悪いニュースは、「危機意識」を顧客にもたらし、新しい方向に顧客をモチベートしていきます。悪いニュースは、何か大きなビジネスチャンス、ビジネスの流れを生むのです。





そんな目で、「悪いニュース」を見てませんか?






PS



以前、チラッとお知らせしていたのですが、ついに、第2冊目の本が出版される事が決定しました。

アマゾンでの発売日が9月15日。



本のタイトルが

『部下の「やる気」を育てる!』 サブタイトル(マニュアル時代もモチベーションUP術)



勝間和代さんの本など、今、ビジネス書ではヒット連発のディスカバー・トゥエンティワンさんより出版されます。

マジマネ5 部下の「やる気」を育てる!

マジマネ5 部下の「やる気」を育てる!

詳しい内容は、来週のブログでご紹介します。



それと、このブログをお読みの読者の皆さんへのお知らせなのですが、アマゾンでのご購入キャンペーンを9月24日〜25日迄、ブログ等で感想を書いて頂いた方へのお礼キャンペーンを9月15日〜開催いたします。特典も用意しています。



また、詳細は来週、ご紹介させて頂きます。