モチベーションは楽しさ創造から

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マスコミは、「政策重視!」っていってるけど、ホントにそれでいいのか

今、ニュースは、総裁選一色ですね。





TV、新聞各局は「その人物がどういう人かということより、政策重視」で選んで欲しいという事をよく言っています。





ホントにマスコミの人達は懲りてないですよね。



安倍さんにしても、福田さんにしても、政策がメチャクチャだったと思っているのでしょうか?辞めないといけなくなった理由は、政策がトンチンカンだったからではなく、「人物」の部分(健康や人の見極め方、優柔不断な決断、問題を先送りする態度など)が問題で辞めなくてはいけない状況になったのに・・





政策は状況によって変わるのが普通なのではないでしょうか?例えば、財政再建派の人達も、メチャ景気が悪くなったら、そうは言ってられないハズだし、逆に政策に固執されて、時流に適応しないことの方が大問題。





政策よりも、その政策が生まれてきた、その人の考え方の原点や、発想の原点といった、人柄に関する事の方が、とても大事だと思うのです。やっぱり、またそこにはスポットライトが当たらないのかなぁ。(つまらない、奥さんがどういう人でとか、趣味マンガとかいうくだらない話ばかりにスポットが当たるんでしょうね。)





だけどマスコミが今、行っている愚行。これって、私達が人材採用を行う際にも陥りやすい所ではないでしょうか?特に中途採用を行う時などです。





即戦力を求める場合、「人物や人柄」より、「その人が行ってきた実績」や「何ができるかという技能・知識・技術」を重視して採用してしまいます。



すぐに結果を出して貰おうと、「実績や技術」ばかりに着目して採用を行うと、実際に仕事をさせた時、多くの場合、幻滅してしまう事が多いモノです。





新しい職場は、働いている仲間も違うし、仕事のやり方も違う。商品も違えば、お客様も違う。時代も違います。(去年と今年というたった1年でさえ、景気、インフレ状況も全く違いますよね。)





要は、環境が違うのです。環境は常に動いていく。そのような中、かっての「実績や技術」がどこまで使えるかというと、微妙なものがあります。もちろん、十分使えるモノもあるし、そうでないものもあると思います。



逆にすぐ結果を出そうと思えば、「人物、人柄重視」の視点で、人を見極めた方がよいと思うのです。

以前のエントリ、仕事ができる人の基本OSを7つにまとめてみた でも、人材の基本OSについて紹介しました。

『人の能力もPCと同じように3つのソフトウェアから成り立っている。基本OS、ユーティリティソフト、アプリケーションソフトの3つ。この3つの能力のバランスで優秀な人は決まる。



仕事の成果はアプリケーションがどれだけ発揮されるかにかかっているが、アプリケーションは、良いOS、良いユーティリティが動いていてこそ、その能力を発揮する。ここを見誤って、よく、アプリケーション能力の高さに惚れ込んで採用や配置を考えると失敗するケースが多い。





人のアプリケーションとは、特定の職種や業務を遂行していく為に必要な知識、技能のこと。

例えば営業であれば、商品知識、セールストーク構築力などのこと。



これは会社や仕事によって違うし、企業の中でどんどんトレーニングしていけば良い。知識、技能を覚える場を提供していけば、急速に能力向上が図れていくし、ここへの教育投資は採算が合う。職場別に研修等を行っていけばよい。





次に人のユーティリティソフトとは、職種、業務に関わらずに、必要となってくる知識、技能の事。例えば、ライフハック系で取り上げられている時間管理のテクニックなどがそれにあたる。



優れたユーティリティがインストールされている人は、アプリケーションの覚えも速いし、幅広いアプリケーションの応用が効く。これもトレーニング、学習によって大幅に、急激に能力拡大をさせていく事ができる。これに関しては、全社研修や全社的に習慣化を行っていく仕掛けを作っていく事で何とかなる。





問題は、基本OS。その人が会社に入る迄に培ってきたもの。例えば、人に対する愛情であるとか、物事に対する情熱であるとかいう事である。



この基本OSが高い人間は、ユーティリティソフトやアプリケーションソフトをインストールすると、凄く効率的に結果を出してくれる。ユーティリティやアプリケーションを動かしていくものとも言える能力の事だ。だから、うまく能力を伸ばす事ができれば、他の2つよりも大きな成果が見込める。





人材の基本OSは、

  • 愛情
    • 周囲への感謝の気持ち
    • 思いやり・共感力
    • 明るさ
    • 利他的思考

    • 親切心・心配り・サービス精神





  • 情熱
    • 一流へのハングリー精神

    • 使命感(家族や周り、社会、世界)
    • 努力を厭わない熱意
    • "やり抜く執念 かならずやる・できるまでやる習慣"
    • すぐやる・スピード意識






  • 前向きな思考
    • 楽しさ創造力
    • プラス思考
    • 反省思考 (失敗から学ぶ)
    • ストレス耐久性
    • 素直さ






  • 論理的思考力
    • 分析思考
    • 目的手段思考
    • 現実的な思考(リスク管理思考)

    • 実利・計算思考
    • 好奇心
    • 中庸思考
    • 状況判断力






  • コミニケーション能力
    • 傾聴力
    • プレゼンテーション能力

    • ストーリーテリング

    • 相手にあわせた、理解しやすい話し方
    • コミニケーション好き
    • 自己開示力






  • 戦略的思考力
    • 大局的思考 (木を見て森を見ずにならない)
    • オンリーワン思考 
    • 優先順位と重点思考
    • シナジー思考






  • 創造的な思考力
    • 創造的な、柔軟性
    • 非常識思考
    • コンセプト立案力
    • イデア共有思考
    • ユーモア力

といったもの。後、安倍総理から学んだ、「健康な体」は追加した方がいいかもしれません。もちろん、リーダーを採用する際は、「部下のやる気を引き出す力」を追加する必要があるでしょう。





これらは、後天的に開発していくのが、とても厄介なものばかり。絶対に不可欠な能力だけど、能力開発に時間がかかります。やはり、これらを事前に持っている人を採用した方がいい。





サラリーマンの方々、これから就職される学生さん達は「選ばれる」ためには、これらの能力をつけていく事に、日常を努力されていく事をオススメします。これらの力がつけば、どこの会社に入っても重宝されること間違いなしですから。