モチベーションは楽しさ創造から

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「ワークライフバランスの取れた生き方ができる組織」を社内モチベーションアップの為のビジョンに!

仕事優先、望むのは2%=現実は半数近く−内閣府調査(時事通信) - Yahoo!ニュース

内閣府は2日、ワークライフバランス(仕事と生活の調和)に関する意識調査結果を公表した。「仕事優先」を望む人は2.0%しかいないのに、現実は半数近くの48.6%が仕事優先になっているとの実態が分かった。内閣府は「企業トップや役員への働き掛けを強化したい」としている。

 調査は8月1−3日にインターネット上で行い、60歳未満の成人男女計2500人が回答した。 

http://www8.cao.go.jp/wlb/research/pdf/wlb-net-svy.pdf詳しく内容が掲載されているので、見てみると、質問項目が

『「生活の中での「仕事」、「家庭生活」、「地域・個人の生活」の優先度について、(1)あなたの希望に最も近いもの、(2)あなたの現実(現状)に最も近いものを、この中から、それぞれ1つ選んでください。』という内容で、選択肢が以下の通り。

・「仕事」を優先

・「家庭生活」を優先

・「地域・個人の生活」を優先

・「仕事」と「家庭生活」をともに優先

・「仕事」と「地域・個人の生活」をともに優先

・「家庭生活」と「地域・個人の生活」をともに優先

・「仕事」と「家庭生活」と「地域・個人の生活」をともに優先

・わからない

まぁ、これだったら仕事中毒の患者以外に「仕事」を優先という解答をする人はいませんよね。これは、アンケートのマジックですね。「仕事優先2%」ではなく、「仕事のみ優先、望むのは2%」が正しい。





恐らく、ワークライフバランスを取りたくないという人などはほとんどいないのが現実でしょう。誰だって、充実した仕事の時間、家庭の時間、自分の為の時間をバランスよく取りたい、バランスの良い人生を送りたいと思っているでしょう。





問題は、その為にどうするか?ということでしょう。このアンケートの中で最も、面白いと思ったのが、『日頃、ワーク・ライフ・バランスのために努力しているか』という質問です。これに対しての解答は、



  • かなり努力している17.2%
  • 努力している1.8%
  • どちらともいえない37.3%
  • あまり努力していない25.2%
  • ほとんど努力していない18.2%

というい結果。なんと、ワークライフバランスを取るために努力している人が19%しかいない。努力していると言えないと感じている人が44%もいる。この方が衝撃のデータではないでしょうか?ホンキでワークライフバランスを取ろうとしている人がいかに少ないかという現実です。





誰でも、ワークライフバランスを取りたいとは考えているが、その為に努力しようとする人は少ない。そりゃ、ワークライフバランスが取れるはずがないに決まっています。今、「ワークライフバランスを取れた生き方」について、諦め感が、働く側に漂っているという事です。これだけ、諦めている人が多いという事がニュースになると思うのです。




これだけ、当たり前の事が浸透していないとすれば、「もっと、ワークライフバランスが取れる、充実した人生を送れるようにしよう。その為に、やれるべき工夫を各人の役割において行っていこう!」と企業側が真剣にビジョンとして追求していくだけで、もっとモチベーションが高い会社を作れると思うんです。そういうビジョンを持ち、真剣に取り組んでいる企業であれば、優秀な人材も集まってくるでしょう。





ワークライフバランスを取るために、

  • 経営者の役割は、もっと高付加価値がとれる戦略、戦術を立案していく。そして社員がワークライフバランスがとれる人事制度を導入していく

  • 管理者の役割は、現場での無駄な作業を減らしていく。もっと効率の良いビジネスプロセスを構築していく

  • 社員の役割は、自分の仕事をもっと効率の良いものにしていき、もっと高付加価値な仕事ができるように自己啓発をしていく

ワークライフバランスを取るために、3者間がそれぞれの役割を果たしていく事で実現していこう!と協力体制を作っていくことが不可欠だと思うのです。どれが欠けても実現しない。





「働く人みんなが、ワークライフバランスが取れる人生を過ごすことができていると感じる会社にしていこう」という志は、企業に関わる全ての人達のモチベーションを喚起していく「錦の御旗」になることだと思うのです。全ての人が協力しようと考える、志だと思うのです。





「売り上げ目標を達成しよう!」、「利益目標を達成しよう!」というより、もっと「ワークライフバランスを取れる生き方ができる会社作りをしていこう!」と言った方が、社員のモチベーションが上がるハズだと思うのです。数値目標では、人の気持ちは動かすことができません。志、目指すべき理想がなければ、人をモチベーションアップしていくことはできないと思うのです。「ワークライフバランスの取れる生き方ができる組織」を目指すという事は、全ての組織構成員で共有できる志になるのではないでしょうか?





経営者側の視点から考えても、「ワークライフバランスを取れる生き方ができる会社作り」を追求すれば、一人当たり生産性や一人当たり利益、時間当たり生産性を増やしていく事になるので、満足な話だと思うのです。「ワークライフバランスが取れる生き方ができる会社」を追求する事は、経営者、管理者、社員、全てがWINーWINの関係を構築できる話になると思います。





今、「目指すべき理念」「目指すべき志」が喪失された時代です。全社的な「ワーラクライフバランス改善運動」をしていく事は、それらになっていく可能性があるものだと思います。